水彩画-321 『冬景色を描く(8)2021』
2月中旬に2日間に渡って断続的な降雪があった。気温もかなり冷え込み、日陰では数日間雪が残っていた。そんな状況下で参加したスケッチ会では、やはり “雪原” を描こうということで、前回に続いて野辺山高原に出かけた。
今回は、ここで描いた2点を掲載する。
画題 『冬曇りの野辺山(2)a』 & 『冬曇りの野辺山(2)b』 野辺山高原、サイズ:A4
野辺山高原の広大な農地の只中に大きな 「開拓記念碑」 が立つ場所がある。
だだっ広い畑、カラマツの林、八ヶ岳 という定番の景色が広がるわけだが、特徴的な絵要素に乏しく縦の変化も少ないため、絵としてまとめるのには結構苦労する眺めである。
そうは言っても、直近で降った雪が畑一面につもり、ねらいの “雪原” はしっかりと存在している。
一方で、八ヶ岳連峰は中腹から上が冬独特の低い雲に覆われており、雄姿全体を捉えることは出来ない。
そんな中で、1つ目のスケッチは凍った畑の入り口に上がった位置から “上空をほとんど入れずに、手前の雪原を主体にした画角” で描いてみた。

<同場所の写真>
2作目は、上記の位置から20mほど斜め手前に移動した場所から描いてみた。この絵では “かなりズームアウトした広い画角にし、上空、斜めの道路、土手や草、奥の農地の畔” などバランスを考えながら入れてみた。

<同場所の写真>
※総 括
「八ヶ岳に被さる雲の燃え立つような表情を出そうとした」 スケッチ1に対して、スケッチ2では 「空間の広さ、荒涼とした大雪原の雰囲気 を表現しようとした」 次第。
しかし、両作品に共通して最も留意した点は 「中景の横に走る “カラマツ林” の描写」 である。絵を見る人からすれば、余り目線が行かない部分だと思うが、 “色合い・濃淡・タッチ” の3要素のマッチング成否によって、この絵の出来栄えが決まるように感じている。
今回は、ここで描いた2点を掲載する。
画題 『冬曇りの野辺山(2)a』 & 『冬曇りの野辺山(2)b』 野辺山高原、サイズ:A4
野辺山高原の広大な農地の只中に大きな 「開拓記念碑」 が立つ場所がある。
だだっ広い畑、カラマツの林、八ヶ岳 という定番の景色が広がるわけだが、特徴的な絵要素に乏しく縦の変化も少ないため、絵としてまとめるのには結構苦労する眺めである。
そうは言っても、直近で降った雪が畑一面につもり、ねらいの “雪原” はしっかりと存在している。
一方で、八ヶ岳連峰は中腹から上が冬独特の低い雲に覆われており、雄姿全体を捉えることは出来ない。
そんな中で、1つ目のスケッチは凍った畑の入り口に上がった位置から “上空をほとんど入れずに、手前の雪原を主体にした画角” で描いてみた。

<同場所の写真>

2作目は、上記の位置から20mほど斜め手前に移動した場所から描いてみた。この絵では “かなりズームアウトした広い画角にし、上空、斜めの道路、土手や草、奥の農地の畔” などバランスを考えながら入れてみた。

<同場所の写真>

※総 括
「八ヶ岳に被さる雲の燃え立つような表情を出そうとした」 スケッチ1に対して、スケッチ2では 「空間の広さ、荒涼とした大雪原の雰囲気 を表現しようとした」 次第。
しかし、両作品に共通して最も留意した点は 「中景の横に走る “カラマツ林” の描写」 である。絵を見る人からすれば、余り目線が行かない部分だと思うが、 “色合い・濃淡・タッチ” の3要素のマッチング成否によって、この絵の出来栄えが決まるように感じている。