水彩画-286 『薫風のスケッチ(4)2020』

 五月も後半になると、初期の頃に比べて新緑の色合いは一律に深くなっている。もはや、山肌の微妙な色彩変化を主題に描くのは望めない時期なので、水田との組み合わせた題材にシフトするようになる。

 今回は、そういう狙いで描いたスケッチ2点を掲載する。


[作品1] 画題 『薫風の上蔦木』 富士見町境 上蔦木、 サイズ:A4

 信濃境の旧甲州街道(現 国道20号線)沿いに、古くからの宿場町 「蔦木(ツタキ)宿」 がある。東西が山に挟まれたわずかな底地に、一時代前の雰囲気の残る集落が街道に沿って細長く連なっている。
 この集落と水田の組み合わせで描いてみたいと考えたが、集落の中に入ってしまうとダメなので、裏手の山に通じる道路を登って一段高いところに出る。すると “手前に水田” “中景に宿場の集落” “奥に新緑の山” というイメージ通りの題材場所が見つかった。喜んで一枚描くことになる。

B 薫風の上蔦木.JPG
       <同場所の写真>B DSC07170.JPG
 先週までのスケッチとは異なり、緑系の色彩をやや抑え気味にした。どちらかと言うと、全体の構図と水面への反映を重点に...という意識で描いた次第。


[作品2] 画題 『薫風の井戸尻』 富士見町境 井戸尻、 サイズ:A4

作品1と同様に、信濃境エリアでスポット探しをした際に 「井戸尻」 という縄文遺跡のある付近でいい感じの水田風景を見つけた。
 まだ代掻きが始まったばかりで、タイミングとしてはやや早かった感はあるが、それでも周囲のロッジ風民家や奥の山影などが部分的に水面に映っている
 このエリアはJR信濃境駅から徒歩圏内ではあるが、周囲が山に囲まれて棚田が広がる風光明媚な場所であるためか、洒落たハウスを建てて暮らしている県外からの移住者が多いようだ。
 そんなイメージを醸し出せるように意識して描いたスケッチである。

B 薫風の井戸尻.JPG
       <同場所の写真>>B DSC07194.JPG
 耕運機の耕した筋跡に沿って、ところどころ土が見え隠れする様は、描写が大変難しいものだと感じた。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント