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hiromochanの高原スローライフ

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hiromochanの高原スローライフ
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こんにちは。近年、会社を定年退職したオジサンのブログです。八ヶ岳の麓(富士見高原)で好きなこと(水彩画、木工、ウォーキング、ゴルフなど)をしながらスローライフを楽しんでいます。
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東北へ again!

2017/10/13 08:59
 先日の3連休に仙台で法事があったため、今年2度目の東北行きとなった。

 最近は諸般の事情で、実家に泊まることが難しくなってきているため、その途上の適当な地域で温泉宿やホテル等を探して泊まることが多くなっている。
 
 今回は、福島の 『土湯温泉』 と栃木の 『鬼怒川温泉』 を利用した。


1.土湯温泉
 
 我々にとって、土湯温泉に泊まるのは初めての経験。古くからの温泉地と言えば “川沿いの両岸”に “崖地の階層形式温泉ホテル” というイメージがあるが、正に件の佇まいそのものだった。
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 到着して日没まで少し時間があったので、温泉街をしばし散策し、たまたま目に付いたお土産屋さんに入って手作り籠などを物色した。で、愛想の良い店の女将さんとしばし雑談を交わすことになった。

 「2011年の大震災の直後は近隣の温泉地と同様に、沿岸部から避難して来た大勢の人々の受け入れをして、ある意味賑やかだったけれども、それも夏まで。以降は、原発事故の風評被害でパッタリと客足が途絶え、大半の旅館・ホテルが廃業・休業に追い込まれてしまった(続けたのは一軒だけ)」 という切ない話を聞いた。関係者の必死の努力で今は幾らか盛り返したようだが 「大震災以前の状況には遠く及ばない」 ということのようだ。
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 確かに、人通りの少なさ以外にも、閉まっている店や古い施設などが目立ち、夕暮れ間近ということを差し引いたとしても、何となく寂しさを感じてしまうのはそうした背景ゆえということなのだろう。
       <聖徳太子堂>
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       <薬師こけし堂>
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 一旅行者として、今後も出来るだけ福島を素通りせず宿泊するようにしたいと思った次第。


2.鬼怒川温泉

 鬼怒川温泉への宿泊も初めての経験。
 「東京の奥座敷」の一つとして全国的に有名な温泉地だけに、広い川の両岸に大型ホテルが林立し、その規模の大きさに驚いた。日光に近い上に、東京からは直通電車があり2時間ほどで来られるというアクセスの良さも人気の一つのようだ。

 ホテルの部屋で観光パンフレットなどを眺めている内に、我々二人とも 「日光は “修学旅行” で行ったはずだがほとんど記憶に無い」 ということが分かったので、翌日 『日光東照宮』 を参拝することにした。

 事前に何も調べてなかった訳だが、Naviを見ながら近くまで行けば何とかなるだろうと車を走らせる。東照宮近くには何か所か駐車場があるようだが、最寄りの大駐車場は既に満車状態らしく国道が渋滞して一向に車が進まない。さて、どうしたものかと思案していたところ、目の前に 「小杉放菴美術館」 という施設があり駐車場の看板があった。で、少しUターンしてそこへ入ると、まだガラガラで余裕で駐車できた。此処からは大駐車場まで歩いて数分という近さなので、全く問題なかった。

<ここで余談/私的意見>
世界遺産の日光東照宮エリアには、今や季節を問わず、世界中から観光客が押し寄せる過密な場所。従って、駐車場事情と周辺道路の慢性渋滞に対する抜本的改善策が必要では無いだろうか?

例えば、欧州で渋滞・市内駐車場不足の解消策として良く採用されている 『パーク・アンド・ライド(park & ride)』 の本格導入はどうだろうか? 車で5 〜 10 分程度離れたところに広い駐車場を何か所か造り、そこからシャトルバスで東照宮入口まで終日送迎するという方式だ。
東照宮最寄りの現存駐車場とそのアクセス道路には一般車は出入り禁止とし、団体バス、タクシー、ハンディキャップの方々、緊急車両等の専用の駐車場とするのが良いように思う。

さて、境内に入ると連休ということも有ってか、家族連れ・外国人グループ・若いカップル客 などで大変な賑わい。
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セット券を購入して 『東照宮宝物館、三猿、陽明門、眠り猫、奥宮、家康公墓所、御本社、鳴龍(本地堂)』 の順番でゆっくり見て回り、2時間半ほど充実した時間を過ごすことが出来た。
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印象としては、子供の頃のボヤっとした記憶とは、随分違った実感だった。例えば

※ 三猿 や 眠り猫 はこんなに小さかったかな?
※ 以前は 御本社や墓所は見学できなかったのでは?
※ 宝物館で上映のアニメ「徳川家康」は、物語もしっかりしていて最新の映像技術ですばらしい!



ところで、今回の富士見⇔仙台間長距離ドライブでは往路と復路のルートを意図的に変えてみた。

【往路】 @立科/山越え ⇒ 佐久IC(上信越道) ⇒ 北関東道 ⇒ 東北道
【復路】 A東北道 ⇒ 圏央道 ⇒ 中央道

 結果として、距離(≒500km)も時間(≒7時間)も大差ないということが分かった。
@は渋滞のリスクは少ないが、山道がやや疲れるのと冬期や夜間は避けたいところ。 一方Aは全路線高速で運転は楽だが、連休・週末には随所で渋滞に遭遇する可能性大。という訳で、今後も渋滞情報などをキャッチしながら、適宜選択していくことになりそうです。


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水彩画-164 「初秋の高原レストラン」

2017/10/06 08:46
 今年の9月は日毎の温度変化が激しく、着る物の調整など大変である。
 屋外でのスケッチ活動も、残暑厳しい日には汗ばむこともあれば、曇天で風の強い日では体がどんどん冷えて来るといった状況。

 9月最後の週のスケッチは、生憎の雨天の中を清里の 『萌木の村』 エリアで描くことになった。


テーマ 「初秋の高原レストラン」 北杜市清里高原、 サイズ:A4


 JR清里駅前の通りを南に下り、国道141号線に合流する付近は 『萌木の村』 と呼ばれている複合リゾートがある。今年も何度かこのエリアでスケッチをした。雨天の場合には、国道沿いの広い駐車場の一角に車を停めて東または南方向を見た景色を描くことが多い。

 今回は、初夏にも描いたことのある レストラン『炉辺荘』 を題材に選んだ。絵要素として、ロッジ風建物、周囲の広葉樹、外車、イタリア風の看板/フラグ など色々と揃っているので、私は好きな場所である。
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       <同場所の写真>
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 特に今回は、早くも紅葉の始まった周囲の樹々の色合いをやや誇張して “爽やかな高原の秋” を表現するよう心掛けた。
 構図の面で工夫したのは、点景となる停車中の車の入れ方。見た通りに描くと手前右側に国産車が大きく入ることに成るが、それだとどうも面白くない。それで、左奥にいつもデコレーションとして停まっている外車2台を右側に配置換えするようにした。さらに、空いた左奥には一組のカップルを入れることで、リゾート地らしい雰囲気を出すようにした。

 ところで、ほぼ同じ構図で今年の初夏に描いたスケッチ 「初夏の高原レストラン」 も比較のために掲載しておきたい。この2枚をセットにして額にいれると面白いかもしれない...
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<余談:『我が家の秋の収穫』>

 我が家の庭には大きな栗の木が2本ある。元々この土地は太い雑木の林だったので、家を建てる際に大半を伐採した訳だが、以前計5本あった栗の木は立派な実がなるのでせめて2本だけ切らずに残したという次第だ。
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 例年9月末頃から実が落下するようになる。日々少しずつ落ちるので、毎朝状況を確認して拾うのが私の “日課” となっている。夜中に風が強かった際には、翌朝特に沢山落ちることになる。
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状態の良い実だけを集めて溜めておき、頃合いを見てカミサンが調理をすることになりそうだ。

 3年前に伐採した栗の木を榾木(ホダギ)にして栽培している シイタケ も、気温・湿度などの条件が整うと一斉に成長する。採れた時には、カミサンがしばらく天日干しにして乾燥シイタケにしている。
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 一方この時期本来であれば、家の向かいの雑木林に  “ジコボウ(アミタケ)” が盛んに出て来るはずなのだが、今年は今のところ全くダメ。県内ニュースによると今年は 『キノコ不作年』 ということらしい。昨年は 「もう要らない」 というほど採れたのに...。 不作年とは言え、せめて1度や2度くらいは食べたいところなのだが...


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水彩画-163 「人物デッサン会2017」

2017/09/29 08:30
 例年9月には、所属する美術会の行事として 「人物デッサン会」 が開かれる。以前は一会員として参加する立場だったけれども、昨年から主催する側になり 「モデルの方」「講師の方」「実施会場」 等の都合を調整して日取りを設定するのが自分の役割となった。今年は、主だった役員の間ですんなりと調整が出来たため、計画に余り手間取ることもなくスムースに実施することが出来た。

 当日十数名の参加者があり、皆さん3時間ほどしっかりデッサンに集中していた様子。
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 元々人物画が得意な会員もいるけれども、どちらかというと普段は風景画や静物画を描いている会員が多いので、講師の方のアドバイスをいただきながら人物デッサンをする機会は、大変勉強になると思っている。


 風景画ばかり描いている私自身も勉強のつもりで参加しているが、今年が4回目になるのでいくらかでも進歩したいところ。私のデッサンは以下の通り。

       <デッサン(当日)>
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       <彩色後 (後日)>
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 デッサン終了後、全員の作品を壁際に並べて、講師の方からそれぞれ講評や改善点についてコメントいただいた。
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 私のデッサンについては 「左足膝の位置」「首の太さ」「手指の表現」 などについて改善アドバイスをいただいたので、後日自宅にて少し修正して仕上げをした。


 今のところ私は “モデルさんを見た通りに出来るだけ正確に描く” 訓練のつもりで描いている。従って 「可もなく不可もなく、面白くも無い絵」 だということが正直自分で見ても感じてしまう。

 人物画として極めていくためには、その作品で “何を表現するのか?” ということが重要になって来るはずである(実は、風景画でも共通することだが)。
 「顔が似ている/似ていない」 とか 「体のバランスが良い/悪い」 とかいう観点よりも、恐らくは 「力強さ」「繊細」「可憐」「悲哀」「喜び」 .....といった “感情の表現” が大事なのだろう。


<余談> 『久々のフリマ』

 先日、久々(多分2年ぶり)に岡谷市のフリマに出かけた。このイベントは冬にスケート場となるトラックを利用して車がビッシリ300台近くも入る大規模なもの。近隣の他のフリマに比べて出店者も購入客も多く結構賑やかである。
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 朝から昼過ぎまで出店して、売り上げの期待値を何とか上回り、夫婦笑顔で帰宅することが出来た。
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 日取り、天候、意欲 等いろいろと条件が揃わないと出かけられない訳だが、こういうのもたまには息抜きにもなって良いということですね。

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水彩画-162 「初秋の田園スケッチ」

2017/09/22 08:23
 9月に入って気持ちの良い秋晴れの日があったかと思うと、台風や秋雨前線の影響で荒れ模様の日もあり、その日の天気次第でスケッチするコンディションも随分変わってしまう。

 今回は、9月の定番である 「黄金色に染まった『初秋の田園』風景」 を題材にして描いたスケッチ2点を掲載する。


1.テーマ 「初秋の田園(1)」 北杜市大泉町西井出、 サイズ:A4
 
 天気はまずまず晴れてはいたが、標高の高い山には雲がかかって山並みが殆ど見えない。そこで、四季を通じて良く出かける “大泉町西井出の小川の道路沿い” に行き、従来描いた場所とは少し離れた所から南西方向を見通すようなアングルで描いてみた。
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       <同場所の写真>
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 背景に見える山は、茅ケ岳とその手前の低い連山。割合単純な構図のため、すぐ近くに赤い花を咲かせていた低木(多分 “夏ツバキ” だろう) があったので、それを画面左端に借り入れることにした。
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 また、手前の変化を付けるため、“首を垂れた稲穂” を描き入れてはみたが、表現が今一つ物足りない感じになってしまった。


2.テーマ 「初秋の田園(2)」 北杜市高根町東井出、 サイズ:A4

 この日は生憎の雨天で、遠くは霧がかかっており視界が悪い。
 車内から描くしかないので、3年ほど前に出かけたことのある “高根町東井出” に行き、道路沿いに車を停めて描くことに成った。

 前回ここで描いたのは “晩秋” の時期で、遠くに八ヶ岳をしっかり展望できたのだが、今回は遠景が全く見えない。その代り、絵要素として “黄金色の田んぼと手前のコスモスの群生” があった。
また、中景には形の良いロッジ風建物が2軒あり、点景というよりは主景のつもりで画面左半分に割合細密に描き入れてみた。
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       <同場所の写真>
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 もし遠景中央に八ケ岳が入れば理想的ではあるが、その場合スケッチの構図としてはやや出来過ぎに感じてしまうかもしれない。短時間で描くスケッチというものは 絵画作品としての“完璧さ” を求めるのではなく、むしろ現場で感じ取った “情感” のようなものを出せる方が良いのではないか と考える昨今である。 
 そういう意味では、今回のスケッチの出来栄えには自分としても納得している。
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水彩画-161 「信金ロビー展/2017秋」

2017/09/15 08:46
 今週から富士見美術会恒例 秋の『信金ロビー展』 が 諏訪信金富士見東支店 で始まっている(期間:9月11日 〜 10月13日)。
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 この時期の美術展で例年出展される題材としては、夏から秋にかけての季節感溢れる風景画や草花などが多いが、それ以外にも人物、動物、静物 など多岐に亘っている。
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 今回、私は夏と初秋を題材にした作品を出展したので、以下に掲載する。



1.テーマ 『緑の大地と夏の雲』 原村中新田、 サイズ:P8

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 題材にしたのは、夏景色の定番である原村の “野菜畑”。
 先週の本ブログ記事で紹介した拙作も野菜畑を題材にしたものだったが、今回の作品では重機を主題にせず、シンプルに @見渡す限りの野菜畑 と A夏の雲 に特化した
 実景に囚われず、余計なものを出来るだけ排除する代わりに、上記の@とAをしっかり描き込むよう努力したつもりである。
 特に野菜畑については、思い切って目線を低く取り、手前1/3程は “踊るようなキャベツの葉を出来るだけリアルに” 描写するよう心掛けた。
 また、空については低空・中空・上空の3層に分けて、それぞれ性質の異なる雲を入れてみた。
こうした雲の描写については、あまり描き込み過ぎても “うるさく” なってしまう傾向にある。理屈としては分かっているつもりではあるが、具体的に “どの程度が適正なのか?” という判断が難しいと感じている。


2.テーマ 『豊平の稔』 茅野市豊平、 サイズ:P8
 
 
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 例年、春・秋に農作業をお手伝いしているUさん宅周辺の風景を題材にした作品。
 茅野市豊平地区は、八ヶ岳山麓の緩やかな傾斜地を利用した広大な水田地帯が特徴である。3年ほど前に春の代掻きの頃の風景を描いたことがあったので、今回は9月後半の頃の黄金色に染まった水田をテーマに選んでみた。
 
 中景が水平方向に広がった風景なので、見たままを定型サイズの紙に描こうと思うと 「空または手前」 の空間が妙に間延びする(空いてしまう)ことになる。従ってこの絵では、近くにあった “ススキ” と “コスモス” を空いている手前の空間に嵌め込むという “常套手段” を試みた。
 コスモスは従来から何度か描いてはいたが、纏まった数のススキを描いたのは初めてである。ススキは色が白っぽいため、それ自体の明暗や周囲とのコントラストの取り方が難しいと感じた。
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水彩画-160 「上野の森美術館への応募作品」

2017/09/08 19:32
 8月の本ブログ記事で、 上野の森美術館「第30回 日本の自然を描く展」 の見学の状況を書いたけれども、私が応募した作品についてそこでは紹介していなかったので、今回それを掲載したい。


 応募した作品は以下の2点。

[作品A] 画題:『富士見高原の牧場』  サイズ:P10(40 × 52 cm) /入選
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[作品B] 画題:『野辺山高原の野菜畑』 サイズ:P10(40 × 52 cm)
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 一見して分かる様に、この2作は季節と場所こそ異なるが、テーマとしては共通性がある。

A ⇒ 場所は八ヶ岳“西麓”の富士見高原で、季節は“冬”
B ⇒ 場所は八ヶ岳“東麓”の野辺山高原で、季節は“夏”

 八ケ岳高原の雄大な大地と季節感をテーマにしているが、特に 空気/空間の “透明感” を表現したつもりである。

 また、Aにはグレーダー(大型除雪機)、Bにはクラシックなトラクター という、“重機” をそれぞれ主役に据えることで、厳しい大自然と共存する人間の営み・力強さを表現したいと考えた次第。

 実は、昨年末に催された諏訪地方の応募展で入賞した拙作 [作品C] が、上記2点の原点となっている。

[作品C] 画題:『野菜王国 原村』  サイズ:P10(41 × 53 cm)
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 規模の大小、中央/ローカルに関係なく “応募展” に出す作品としては通常の風景画ベースに加えて 「何かプラスアルファの要素を盛り込む」 ということを私は意識している。このシリーズではそういう要素がたまたま 『存在感のある重機』 になったということである。


【考 察】
 製作・出展の段階では期日までに何とか描き上げることに必死なためか、自身の作品を冷静・客観的な目で見ることが難しいものだ(勿論、その時は出来栄えに一旦納得している)。 しばらく時間が経って、実際に美術館で他の人の作品群と並んだ状態で鑑賞すると、反省点や改善点など何やら気付くことが多い。

 そんな喜憂を何年か続けていくと、アートの世界独特の枝分かれの多い道に迷い込んだ自分が、出口を見失ってウロウロしているような気分にもなる。恐らくはそうした模索の中で、時として “ブレイクスルー” するチャンスがあるのだろう。

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水彩画−159 「盛夏のスケッチ(2)」

2017/09/01 08:53
 長雨だった8月も後半に入ると天候が安定し、比較的暑い日が続いた。我々のスケッチも、いつもながら暑さを凌げるコンディション優先の場所選びとなった。

 今回のスケッチ(2点)は何れも今夏2度目となる場所ではあったが、それぞれ前回とは微妙にアングルを変えて描いてみた。


1.テーマ 「真夏の海岸寺2」 北杜市須玉町上津金、 サイズ:A4

 海岸寺の境内には、本殿、山門、鐘楼 など題材に出来そうな古い建築物がいくつかある。前回は 『鐘楼』 を描いたので、今回は嗜好を変えて 『地蔵群』 を選んでみた。看板説明によると、境内には100体ほどの地蔵が置かれているようだ。1体2体をアップで描くというのも有りかとは思うが、それだとこのお寺の雰囲気が出ないと考え、参道沿いに列状に並んだ様を描くことにした。
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       <同場所の写真>
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 点景としては色とりどりに咲いている ”紫陽花” を入れたが、花は既に盛りを過ぎていたので色合いを適当に脚色した。
 肝心のお地蔵様の描写については遠目のスケッチということを踏まえ、手前の2体ほどのみややデッサンを描き込み、後はザックリした感じに留めた。


2.テーマ 「盛夏の渓流」 北杜市大泉町、 サイズ:A4

 8月末のスケッチ当日は随分と暑い日だったので、今夏2度目の 「吐竜の滝」 へ出かけた。この周辺は滝と渓流から湧き出る冷気やマイナスイオンに満ちているので、真夏には絶好の避暑スポットである。
 前回は滝そのものを描いたので、今回は滝からやや下った橋の辺りで渓流を題材に選んだ。

デッサンと彩色の80%位を現場で作業し、帰宅後に仕上げを行った。

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       <同場所の写真>
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 自分自身、この2年ほどで全般的にデッサンのスピードが上がって来ているという実感がある。その分現場での限られた時間内で、より描き込む時間が取れるようになっているわけだが、帰宅後じっくり仕上げた方が良いという作業もある。例えば “渓流の流れの細部を不透明の白色絵具を使って表現する作業” は、落ち着いてやらないと細かな表現が難しいと感じている。

 今回のスケッチは2年前に比べれば結構進歩しているとは思うが、幾重にも重なり合ったような緑の林の描写については、まだ反省点があると思っている。
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アトリエ随窓-12 「上京して美術館巡り」

2017/08/25 08:53
 先週末、久々に一人で東京の美術館巡りをした。
 メインの一つは 【上野の森美術館】 もう一つは 【損保ジャパン美術館】


1.【上野の森美術館/日本の自然を描く展】

 毎年夏のこの時期に上野の森美術館で開催される 「日本の自然を描く展」 へ、私が拙作を応募するのが今年で3年目。小品(10号以下)で応募資格の制限無しという敷居の低い応募展のため、日本全国のアマチュア画家・絵画愛好家を中心に例年応募数が4,500点に上る大規模イベントである。
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 結局、入選(全体の約60%)はするが入賞(佳作以上で、全体の約4%)には今回も届かなかった。
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 今年は、審査委員の先生からフィードバックをいただける 『講評会』 に初めて参加させてもらった。指定された時間に講評会会場に入ると、フロアのあちこちに10人ほどのグループに分かれて集まっている。自分のグループの場所に行くと、既に対象者の方々が椅子に座って待っていた。

 一人一人の作品について、先生が良い点・改善すべき点などを要領よく説明してくれる。画材は油彩・水彩・パステルなど様々、さらに具象画・抽象画、あるいは風景画・人物画・静物画・動物画といったジャンルも多岐に亘っている。にも拘らず、それぞれに的確なコメントをしてくれるということに、「さすがにプロは違う!」 と感心した次第。

 せっかくなので、自分の作品のみならず同じグループの人の作品に対するコメントについて、その大半をメモに取って来た。後日改めてそのコメントを読んでみると、自身も含めてアマチュアが陥り易い共通点のようなものが少し見えてきた。

 例えば、

 ・部分部分は良く描けているのに、全体を見ると総花的でインパクトに乏しい
 ・すべてを丁寧に描き過ぎて “抜けるところ” が無い ⇒ 変化に欠ける
 ・実際に見た光景(または写真)に囚われてしまい、余計なものまで描いてしまう(絵要素の取捨選択が適切にできない) あるいは、バランスを崩している


結局まとめると

※ 何を描くのか(主題は何か?)、変化(緩急・強弱等)をどうつけるか?

ということだと私は思う。

さらには、

※ 絵画とは、題材・対象の形を借りて自分自身の内面にあるものを表現する

行為ということで、これは “芸術全般の本質” に違いない。



2.【損保ジャパン美術館/吉田博 展】

そんなことを考えながら、同じ日に西新宿の損保ジャパン美術館で開催中の 「吉田博 展」 をじっくり見て回った。画像
 今年、吉田氏の生誕140年記念行事として全国で巡回展が行われていて、今が最終展という位置づけだ(8月27日まで)。
 先日NHKの特別番組で紹介があり、機会があれば見たいと思っていたので、今回の上京はラストチャンスということで幸運だった。

 水彩画・油彩画・木版画とジャンルは様々だが、全体で200点ほどの作品が一挙に展示されており大変見応えがあった。若い頃に命がけで取材した山岳スケッチなどをベースにした気合の入った風景画が多い中で、私は特に水彩画と木版画に感銘を受けた。
 明治・大正・昭和初期の時代背景からか、現代の人の絵に比べれば随分落ち着いた(暗めの)色使いが多いが、主張すべきところはきちっと抑えられている。浮世絵のような大胆で遠近感を強調した構図、主題細部の描写とその周囲のボカシといった緩急の付け方、夕方〜夜の暗い光景の描写法 など、参考になる点が実に多かった。

 凡才の自分には、とても手の届かない水準の作品群ではあるが、創作意欲への新たな ”刺激材” になったことは事実。
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水彩画その158 「盛夏のスケッチ」

2017/08/18 06:46
 梅雨が明けて8月に入れば時候は “盛夏” のはずだが、今年の夏は圧倒的に雨か曇天が多い。今夏、扇風機をかけたのは僅かに3日間ほど。過ごし易くて良いと言われれば確かにそうだが、猛暑という予想を聞いていただけに、なんだか拍子抜けである。

 そんな訳で、我々のスケッチも相変わらず近景に絞った題材探しが続いている。今回は、古民家と神社の鐘楼のスケッチを2点掲載したい。


1.テーマ 「養蚕農家の佇まい」 北杜市大泉町谷戸、 サイズ:A4

 大泉町谷戸の 「ひまわり市場」 というスーパーから道路を隔てて八ヶ岳側に上った一帯に昔からの集落がある。聞くところに依ると、大正時代の頃から養蚕の里としてかなり繁盛した地域のようだ。養蚕農家の造りというのは独特で、一階の屋根の上に中二階の大きな屋根が乗っており、その屋根裏の内部は蚕を飼えるように広い空間が設けられている。外から見ると、親子亀のような二重の屋根と自然の木を生かした曲がった梁が目に付く。
 しかしながら、近年は民家の老朽化と住民減少の中で、ひと昔前の趣ある古民家の佇まいが急速に失われているようだ。そんな中ではあるが、今回はスケッチ道具を抱え皆で15分程歩き回ってやっと絵に成りそうな一角を探し当てた。
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       <同場所の写真>
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 構図的には必ずしも理想的とは言えない場所ではあったが、いにしえの雰囲気を少しでも表現出来ればという思いで描いてみた。


2.テーマ 「真夏の海岸寺」 北杜市須玉町上津金、 サイズ:A4

 清里を南北に通る国道141号線から、大門ダムのある谷を隔てて一本東側の地方道沿いに 『海岸寺』 という古いお寺がある。深い山の中にあり境内も杉の古木に覆われており、正に “昼なお暗い” という表現がピッタリ嵌るような場所である。

 「歴史を感じさせる古いお寺」 という仲間の前評判に引率されて初めて足を踏み入れてみると、確かに枯れた感じのお堂や鐘楼などの建物をはじめ100体もあるといわれる地蔵群など、現代人の忘れがちな所謂 “わびさび“ の世界観を感じるような空間であった。
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       <同場所の写真>
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 何を題材にしようかとしばらく迷ったが、私はオーソドックスに 古い『鐘楼』 を選んだ。斜め下から見上げる構図は古い和風建築を描く時の “定番“ とも言えるが、特に 「段状の組木構造による軒裏」 の表現がポイントの一つだと思う。短時間のスケッチ故に、複雑な構造の詳細まで描き表すことは出来ないが、建物全体の重厚感や経年月を ”何となく感じ取れる“ ことを念頭において描いたつもりである。 
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オッコー祭りへの展示協力

2017/08/11 09:09
 例年7月最終土曜日には富士見町の 『オッコー祭り』 が催される。

 我が家も子供が小さかった頃は毎年参加していたけれども、近年はすっかり足が遠のいてしまっている。

 我々の美術会は町文化協会に所属している関係上、昨年までボランティアで 「似顔絵描き」 ブースを設置していた。美術会員数名で、当日希望する人を誰でも無料で似顔絵を描いてお渡しするというイベントであったが、会員高齢化の中で暑い最中に何時間も休みなしで作業を続けるというのは、実はかなり厳しい活動だった。役員の間でも 「そろそろ限界では無いか?」 という意見も出始めていたところへ、今年は会場全体スペースがやや絞られることになり、幸か不幸か自然の流れとして 「似顔絵描き」 は取り止めとなった。
 
 ところが、お祭りの3週間ほど前になって町の商店街の祭り担当の方から 「商店街のショーウィンドウなどへ絵を展示して、お祭りを盛り上げたい」 という趣旨の協力依頼があった。色々と手探りの状態ではあるけれども、町の方々には公私ともども日頃お世話になっているので、提供可能な会員の作品に絞って出展協力することになった。

 直前まで催されていた 『富士見美術展』 への出展作品の中から選び出し、作者16名/出展数27点 という規模となった。
展示場所としては、ショーウィンドウ等に飾っていただけた商店が10店で、残りは空き店舗を活用したフリースペースに集中展示となった。

 私はお祭りの当日は行けなかったので、翌日に商店街に出かけ展示状況を見て回った。各店とも実際それ程スペースに余裕が有る訳ではないけれども、それなりに工夫して展示しているように感じた。。
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中には、鮮やかな草花の鉢植えなどを絵の周囲に置いて、トータルとして美の相乗効果を演出していただいているお店もあった
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 さて、「来年以降どうするか?」 というのが今後の課題である。たった数日展示するだけではあるが、いざ実行してみると我々のみならず、商店街お祭り担当の方も準備と実施が相当に大変だったと推察する。搬出入などの手間がかかる上に、関係者との調整や美術作品の取り扱いなど、気を使うことがとても多い。

 双方に効果や反省点などしっかり洗い出して、来年に向けて総括しておくことが肝要ですね。
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水彩画 その157 「メリーゴーランドのスケッチ」

2017/08/04 09:01
 梅雨が明けした途端、皮肉にもどんよりとした梅雨空が続いている。こうした状況では遠くの山影は殆ど見えないので、スケッチ対象としてはやはり近景を選ぶ以外に無い。

 7月末の曇天の日に仲間と出かけたのは、清里「萌木の村」エリアの最も奥の “メリーゴーランド” のあるエリア。ここでは3年前に一度スケッチしたことがあるので、今回のものと比較して掲載したい。


【テーマ 「避暑地のメリーゴーランド」 北杜市清里 萌木の村、 サイズ:B5】

 3年ぶりに現地へ行ってみると、辺りの雰囲気が随分変わっているのに驚いた。
高台にあるメリーゴーランドへは下から階段を上がって行く訳だが、そのアプローチエリアがすっかり広く整備されて見通しが良くなっている。
 メリーゴーランドの周りを一周して良さそうなスケッチポイントを探してみたけれども、結局以前と同じような場所(メリーゴーランドの右手前から、やや見上げるようなポイント)に落ち着いてしまった。
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 但し、メリーゴーランド手前を半周するステップが無くなって随分さっぱりしてしまったので、丁度盛りの白い紫陽花を意図的に沢山入れることで、手前の変化を付けることにした。
<今回のスケッチ>
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<3年前のスケッチ>
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 絵の内容的には3年前に比べて余り進歩が無いように見えるかもしれない。
 しかし、実は自分自身そこそこの進歩を感じている。
一番は作業時間の面で、今回随分スピードアップされという実感がある。前回、込み入った構造のメリーゴーランドを初めて描いた時は3時間以上かかっていたが、今回はその半分程度で仕上げることが出来た。もう一つは手前の花の描写と、メリーゴーランドや奥のcaféなどの表現バランスは少し良くなったように思う。

 構造が複雑な施設などは描くのが大変なだけに、余り頻繁に描きたくないのが本音。それでも、ポイントを押さえて素早く描くことが出来るようになれば、それほど拒否感を感じなくなるということも確かだ。毎週コンスタントにスケッチをするという行為は、ある意味そうした面での訓練になっているように思える。


<余談: バネ指の手術>
 この春頃から、左手中指の関節がうまく曲がらなくなった。次第に痛みも出てきて、物をしっかり握れなくなっていた。その後、一向に回復せず最近痛みが強くなって来ていたので、近くの総合病院で診てもらったところ 『弾発指(通称:バネ指)』 という診断。思い当たるのは、春先に庭の芝地の雑草取りを集中的に作業した時期があり、それ以降症状が出てきたように思う。画像画像
 結局直ぐに切開手術をすることになった(中指の付け根部分を1cm程度)。術後一週間が経過して現在痛みは大分落ち着いてきた。とは言え、抜糸をするまでは水に濡らすことが出来ないため、日常生活がやや不便。また、ゴルフなどのお楽しみもしばらく自粛状態。
 歳を取ると 「こんな程度のことで、おかしくなってしまうのか?」 とガッカリすることが多くなった。幸い絵を描くことなど主な作業は右の利き手で出来るので助かってはいるが、早く治して通常の生活に戻りたい。
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アトリエ随窓 その11 「セミとヤマユリの夏」

2017/07/28 09:20
 梅雨が明けて以降、返って愚図つき加減の天気が続いている。我が家の地域では今のところ豪雨も無く、丁度良いお湿りといった程度に日々断続的に降雨がある。 
 今年の梅雨期間中、諏訪地方は降水量が例年の50%以下という少雨だったので、農家などでは雨不足解消に助かっていることと思う。


 さて、7月に我が家周辺では、定番の 『夏の風物詩』 がある。
 今日の記事タイトルの通り、 『セミ』 と 『ヤマユリ』 である。

1.セミ編

 自宅周辺の林はセミの宝庫。例年7月上旬から中旬になると 『ヒグラシ』 が鳴き始める。「カナカナカナ...」 というヒグラシの声を聴くと 「そろそろ梅雨が明けるな...」 と気付かされる。最初の日は一匹か二匹が 「そろそろ鳴いても宜しいでしょうか?」 と “探るように控えめな” 鳴き方である。この段階の弱々しい声には、いかにも “夕暮れの哀愁感” がある。しかし3日、数日、10日と経つうちにどんどん数が増えて一気に賑やかになる。この掛け合いコールを聞きながら入る夕暮れ風呂は、何とも風情が有って私は好きである。
 7月下旬の今は、さらにアブラゼミ等その他の夏セミも加わる様になり、それに交代するようにヒグラシは晩夏まで一旦小休止となる。

 さて、そんな訳でこの時期周囲の至る所にサナギの抜け殻や羽化直後のセミを見かける。せっかくなので写真を数枚掲載。
<ベランダの抜け殻>
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<草地の抜け殻>
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<道路脇の成虫1(羽化直後)> 推定:ヒグラシ
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<道路脇の成虫2(羽化直後)> 推定:コエゾゼミ
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2.ヤマユリ編
 
 もう一つの夏の風物詩は、自宅向かいの旧別荘林に群生する 『ヤマユリ』 である。
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 毎年7月下旬になると一斉に開花する。ウォーキングや車で林沿いの道路を通ると、独特の甘い香りが漂ってくる。大きいのは茎が人の背丈ほどにも伸び、一株に7〜8個ほどの大輪を咲かせる。
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残念ながら、花の重さに耐えられずお辞儀してしまう株が多いけれども、花弁の優雅さと香りで本格的な夏の訪れを告げてくれる。
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 この辺りの林にはいにしえよりヤマユリが自生していたらしいが、我が家の敷地も以前はそうした別荘林の一部だったそうだ。近年の分譲と宅地化に依って、数が大分少なくなってしまったわけだが、隣近所の家の庭や空き地には今も根強く残っている株が有り、庭先でヤマユリを楽しめるところが多い。
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 ところで、ヤマユリの球根は獣にとっては “ごちそう” らしい。今年の春以降、隣組エリアでイノシシ、鹿、猿 などの出没・目撃情報が多かった。その理由の一つが “ユリ根“ なのかもしれない。近所の人が時々林に入って爆竹を鳴らし、獣の ”縄張り化“ を防ごうとしてくれているのは有り難いことだ。画像

 「こうした周囲の林の環境が今後も存続されて、定番の “夏の風物詩” を末永く楽しむことが出来ればうれしいのだけれど...」 などと勝手な想いを抱きながら、アトリエの窓を通して緑林を眺めるこの頃である。
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水彩画 その156 「滝のスケッチ」

2017/07/21 09:03
 梅雨も明け、いよいよ真夏の暑さがやって来た。

 八ヶ岳高原一帯では朝夕の涼しさは大変心地よいが、さすがに日中の最高気温は日によって30度近くにはなる。従って、盛夏のスケッチの場所としては景色の良し悪しよりも 「日陰第一」 ということになる。

 そういう訳で今回は涼しさを求めて、久々に大泉町の渓流にある 「吐竜の滝」 に出かけた。


【テーマ 「吐竜の滝」 北杜市大泉町川俣川、 サイズ:A4】

 八ヶ岳大橋を渡ってから川俣川の渓谷へ下って行く山道に入り、しばらく進むと 「吐竜の滝」 という看板が出て来る。道脇の駐車場に車を停め、スケッチ道具を持って薄暗い林道を数分歩いていくと、渓流の音が聞こえてくる。いつも感じることではあるが、小海線の小さな鉄橋の下をくぐる辺りから、急激に気温が下がる。その直ぐ先にある 「吐竜の滝」 から流れて来る冷水ミストの影響ではないかと思う。ここに1時間もいると体が冷えてくるようである。
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 滝の周辺は夏場の週末ともなると避暑客で混雑するところだが、平日のこの日は2,3組の家族連れが涼んでいる程度で、我々数名がスケッチの場所を捜すのには苦労はしなかった。
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 3年ほど前にもここで描いたことがあるが、前回は滝の上流側から、今回は下流側からというアングルの違いがある。せっかくなので、以下に今回と以前のスケッチを並べて掲載する。
       <今回のスケッチ>
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       <前回のスケッチ>
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 上記新旧2点の比較の中で、3年間の進歩が在るかと自問してみると、ちょっと首をかしげてしまう。一口に 『水』 の表現とは言っても、湖や池の静的な水面と異なり、ダイナミックな動きのある滝や渓流はプロの画家にとっても最も難しい題材の一つではないだろうか。それをアマチュアの我々が90分余りできっちりと描き上げるというのは、そもそも望むべきも無いことなのかもしれない。

 しかし、スケッチはあくまで題材をザックリと捉え、滝や渓流の景色を通じて夏の清涼感を大まかに表現するというねらいである。そう考えると、微細な表現云々では無く 『マクロ的』 な捉え方と表現力が問われるということなのだろう。

 何度も繰り返し描くことで、コツを掴んでいくという努力が必要な題材だと感じている。


<余談: ゴルフ場で鹿に遭遇>
 先日地元の仲間とゴルフをプレイ中、最終ホールのフェアウェイ近くの林から 鹿の親子が出現!! この近辺の山麓では鹿の出没は珍しいことでは無いが、ゴルフ場内でしかも人間がプレイ中に ”堂々と” 出歩いて来るというのにはビックリした。
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 最初に母鹿が現れ、直ぐ後に小鹿が続いてきた。そして、10〜20秒後ぐらいに父鹿(左側)が出現し、後ろから家族の安全を確かめるように見守っていた。我々はプレイを中断して写真を撮ったりしていたが、2,3分でプレイに戻ったので後はどうなったか分からない。聞くところに依ると、このゴルフ場(中央道春が峰CC)は、動物が侵入しないよう、電気柵を念入りに設置してあるようだ。それでも、長年の内には侵入ルートを見つけてしまうのだろう。人と獣が大事なく ”共存” 出来れば良いのだけれど...


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水彩画 その155 「春萌える小川村/富士見美術展出展−2」

2017/07/13 11:08
 都合により、今週の記事は一日早くアップすることにします。



 先週に引き続き、現在開催中の 「第35回 富士見美術展」 に出展している拙作(2点)について掲載したい。

 一か月ほど前のこのブログに 「小川村の春」 という記事をアップしたけれども、その時に掲載した絵は謂わば “習作” という位置づけで5月頃に描いたものだった。6月に入って、美術展出展のため “本作” の制作に取り掛かったわけだが、前作の反省点を踏まえてより良い作品にするよう心掛けた。


1.テーマ 「春萌える小川村−T」 長野県上水内郡小川村、 サイズ:P10

       <本作>
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       <習作>
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 【本作で工夫・改善した点】
・画角の拡大

⇒ サイズが大きくなったことを考慮して少し画角を広げ、手前から奥へ伸びる道路をしっかり入れる構図とした
・足元の近景
⇒ 遠近感を強調する常套手段として、手前下部に満開の “菜の花の群生” と “桜(ソメイヨシノ)” を入れた
・民家群
 ⇒ 手前1/3ほどにある数軒の民家について、現実に在ったプレハブ風建物を外し、代わりに他の場所に在った古民家風の建物に置き換えた
・木々のタッチと彩色表現
 ⇒ 同じ種類の針葉樹でも遠近感を意識して、手前にある場合と中景・遠景にある場合とでは、タッチと彩色加減を微妙に変えた(広葉樹の彩色についても同様)
・北アルプスの表現
 ⇒ 横に広がる北アルプスの尾根について、最も強調したい尾根の部分を決め、彩色加減を微妙に変えてみた


2.テーマ 「春萌える小川村−U」 長野県上水内郡小川村、 サイズ:P10

       <本作>
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       <同場所の写真>
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 習作は北アルプスの入らない中景斜面の新緑中心の絵であったが、本作を描くにあたって 「やはり北アルプスのある構図の方が良さそうだ」 と思い直した。それで、現地で撮って来た写真群の中から、(T)とは異なる新たな構図を探して描くことにした。

【本作で工夫・改善した点】
・足元の近景
 ⇒ (T)の作品と同様に遠近感を強調する対策を考えた。
具体的には、手前下部に “スイセンの群生” を入れた。また、道路まで急激に下る斜面には “菜の花畑” の畝を入れることで、高台から見下ろしているという感じを表現するようにした
・その他の留意点については、(T)とほぼ同様


<考察:作家の姿勢とは? ⇒ 努力と意欲の維持>
 同じような絵を何枚も描いていると、その都度何らかの改善が出来るのは当然のことである。その一方で、それが続くと作者自身の心境としては “飽き” も感じるようになる。
 
 何度も繰り返し描くことで、完成度を上げられるということも “真” であるならば、意図的に異なった題材を探すことでいつも新鮮な気持ちで向き合えるということも “真” である。要は、作家として、長年に亘って “創作欲やモチベーション” を持ち続けられるということが一番大事なのだろう。私としては、そういう意味で適度にバランスのとれた活動をするよう心掛けていきたいと思っている。
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水彩画 その154 「『みんなの小宮祭』/富士見美術展出展−1」

2017/07/07 09:03
 例年7月になると、私が所属する美術会主催の 「富士見美術展」 が開催される。

ここで[宣伝文]挿入! 
 今年は7月11日(火)〜 17日(月)までの期間、富士見町コミュニティプラザ2階大会議室(図書館の階上)で開かれます。どなたでも自由に(無料)ご覧にいただけますので、皆様のご来場をお待ちしています(油彩画・水彩画・水墨画・日本画・陶芸など100点以上展示)。


 年3回行われる 「信金ロビー展」 が、直近の季節を題材にした小サイズの作品を主にしているのに対して、7月の 「富士見美術展」 は題材・ジャンルを問わない代わりに、会員各自が時間をかけて制作した比較的大きなサイズの所謂 “力作” を出展することになっている。出展数も一人数点と多めなので、全て最新作を出すためには、何か月も前から準備をしていかないと間に合わないことになる。

 私自身、この春から初夏にかけてそうした作品製作に時間をかけて来たところではあるが、今回はその中の1点について掲載したい。


☆テーマ 「みんなの小宮祭」 富士見町富士見塚平区
 
 昨年、諏訪地方では御柱祭が盛大に行われた。春に上社・下社の大祭(本祭)が、夏から秋にかけては地域毎にそれぞれ 「小宮祭」 が毎週のように行われる。
 地域代表としての誇りを胸に、入念に準備を重ね気合の入った男衆に依って勇壮に行われる本祭に対して、「小宮祭」は地域の老若男女と子供たちが皆さん自由に参加することのできる “和気藹々と楽しむお祭り” といった様相である。

 そうした、地域の小宮祭の雰囲気を絵に描いてみようと思い立ったのは今年の初めのこと。しかし、当然のことながら “人ばかりの情景” となるので、私が普段描いている “里山の風景“ とは大分趣が異なる。
先ず、構図をどうするかでかなり悩んだ。祭りの当日は曳子として参加した私ではあるが、休憩毎に取り敢えずスマホで写真を沢山撮っておいた。後日それを見ながら色々と考えた結果、ある一つの情景に絞るのではなく 「アラカルト方式」 にしようと思い立った。

 3月に習作を一枚描き感触を掴んだ後、5月になって本作に仕上げた。
以下に 「本作」 と 「習作」 を並べて掲載する。
       <本作>サイズ:P8
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       <習作>サイズ:B4
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 本作は紙サイズが大きくなった分、人影もそれぞれ大きめになってはいるが、構図としては習作をほぼ踏襲している。
 また、本作ではアクセントとして紙の四辺に “金絵具” を塗ってみた。以前どこかで購入しておいた銀色のチューブ絵具が出てきたので、それに黄色系の透明絵具を混ぜて金色とした。実は、アラカルトの各絵柄の境の空間を、中世の屏風絵のような 「金色の雲」 で埋めようかと一度は思ったのだが、“いかにも絵巻物然“ となりそうなので、単純な枠にした次第。

 本作は人の数が半端無いので、それなりに時間がかかってしまった。こういう絵を頻繁に描く気には成れないが、まあ年に一度くらいはチャレンジ精神で頑張ってみるのも悪くはない。

 
 また、自宅に飾っておくよりも地域の皆さんに広く楽しんでもらった方が良いと考え、近い内に自治会の公民館へ寄贈したいと思っている。
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水彩画 その153 「高原野菜畑のスケッチ」

2017/06/30 09:13
 例年、初夏のスケッチの題材の一つに 「八ヶ岳と高原野菜畑」 がある。
 梅雨のこの時期は題材が限られるということもあり、晴れていなくても何とか八ヶ岳が見通せる程度の天気であれば、そうした場所に出かけることが多い。

 今回は、定番となっている 野辺山高原の野菜畑 で、いつもの仲間と描いたスケッチ2点を掲載する。


1.テーマ 「野辺山高原の野菜畑1」 長野県南牧村野辺山、 サイズ:A4

 空梅雨傾向が続いていた6月の中旬、雲は多いが上空は青い空が見える暑い日に、野辺山高原に出かけた。国道沿いの 「ビックリ市」 直ぐ北側に広がる野菜畑でのスケッチとなった。
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       <同場所の写真>
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 手前から八ヶ岳の裾野まで平坦な野菜畑が広がっている。畑は一見単調に見えるが、良く周りを見ると畝が斜めに走るエリア、白いビニールシートや赤茶色の土の見えている部分など、変化の材料になりそうな景色もある。そういう素材を適当にアレンジして味付けをする工夫をしてみた。
 また、右側に走る農道とそれに沿って立つ電柱列を入れることで、遠近感を助長させるのは常套手段の一つでもある。


2.テーマ 「野辺山高原の野菜畑2」 長野県南牧村野辺山、 サイズ:A4

 翌週、1.の場所とは141号線を隔てて反対側(南側)に1〜2kmほど入ると、広大な高原野菜畑が広がっている。ここも、八ヶ岳を背景に雄大な空間が楽しめる場所だ。
 丁度、キャベツ畑の中ほどに土が露出した幅3m程の畝が通っていたので、皆でそこへ陣取ってスケッチすることになった(丁度畑の持ち主の方が作業をしていたので、一言ご挨拶をした)。
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       <同場所の写真>
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 腰を下ろした視線の高さからの野菜畑は、見渡す限り緑がただ真っ平に広がっているように見える。従って、この構図においても画面にどう変化を付けるかがポイントとなるので、特に画面右側の畝の処理に工夫を凝らしたつもりである。
 この日は雲が多く、八ヶ岳の高い峰については部分的に雲に隠れていた。そうした現象を出来るだけ忠実に表現するように試みた。


(考 察)
 高原野菜畑のスケッチは、この数年間繰り返し経験して来た。お陰様で、現場で目にする色んな絵要素をヒントにして、雄大な空間を表現するように構図を作り込むという工夫が、少しは身についてきたように感じている。

 一方、自分なりに未だ足りないと思っている点は以下の通りである。
・野菜のフレッシュ感ある色合いを出すこと
  ⇒ 初夏の新鮮な高原野菜は青みがかった独特な色合いをしている
・奥から手前に続いて来る野菜畑の遠近感を強調すること
  ⇒ 極端と思えるほどの思い切った遠近法による表現が必要(畝の角度、直近の野菜の大きさ など)

 飽くなき “美の追求” がアートの世界の本質である以上、どこまで技量を磨いてもこれで完璧・完了ということが無い。さらに言えば、“技巧“ は訓練・努力によって必ず向上するものだが、”感性“ は作家の人間としての内面性に依るもの故に、他人の指導や学習によって向上するものでは無さそうである。 ”心に響く作品“ を描くためには、後者のウェイトが大きいということを感じているこの頃である。
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アトリエ随窓 その10 「傑出社会/スパーブワン 到来か?」

2017/06/23 08:59
 久々に、アトリエ随窓のエッセイを書いてみました。

−−−− ◇ −−−− ◇ −−−−

画像私のアトリエの本棚の上に将棋盤がある。今は埃をかぶっているが、若い時には結構使っていた。戦法に関する本を何冊も読んだり、TVの将棋番組などで中原・谷川・羽生といった歴代の第一人者の対局など興味深く観戦したり と結構嵌っていた時期もあった。

 永らく将棋のことなど忘れていたけれども、今年に入って 『中学生プロ棋士・藤井聰太四段』 の連勝・快進撃の報道が続いている。今週、ついに神谷八段の持つ史上連勝記録(28連勝)に並んだというニュースに接し、久々にこの世界の話題に注目するようになった

 さて、こうした若い逸材が急激に進出して来た場合に良く使われるのが 「天才」 という代名詞。今は “ひふみん” という奇妙な愛称で親しまれている将棋の “加藤一二三九段” は、今年藤井四段のプロ初戦相手として対局し敗れた経緯がある。その加藤九段自身がかつては史上初の中学生プロ棋士として 『神武以来の天才』 と呼ばれていた。新星の藤井四段が連勝記録を樹立しつつある同じタイミングで、かつての新星・加藤九段が引退表明というのは、正に “運命” とか “輪廻” というようなものを感ずるエピソードだ。

 ところで 『中学生が第一線で活躍』 という点では、最近将棋界に限らず “卓球の張本智和選手” や “サッカーの久保建英選手” 等も注目されており、さらには フィギュア や 野球、陸上、ゴルフ など実に多くのフィールドで中学生・ジュニア選手が大活躍している。

 背景のひとつとして、2020年の東京オリンピックに向け国策(ナショナルプロジェクト)として、有力なジュニア選手を徹底的に強化育成する 『エリートアカデミー』 なる体制も、勿論一部競技では明確な土壌になっていると思われる。

 それ以外にも、こうした突出した若い世代が生まれる背景には、何があるのだろうか? と考えさせられる。


 農耕社会を基盤とする日本では昔から 「出る杭は打たれる」 という処世訓があった。何よりも “協調・共同” が大事とされ、子育てにおいても “他所の子と同じ” であることが “安心・安全” に暮らす大事な条件であった。従って “突出・目立つ” ことは、決して喜ばしいことでは無いというのが私の育って来た時代の価値観だったと思う。

 少し観点を変えて時間を戻してみると、十数年前にSMAPの “世界に一つだけの花” がメガヒットした頃の時代背景としては “ゆとり教育“ の時期とほぼ時を同じくしている。格差を生む規制緩和や競争社会に人々が疲れを感じていた中で ”一番で無くていい、オンリーワンになればいい“ という歌詞は、正に ”心に響く癒しの歌“ だったのではなかろうか。そのギャップの大きさ故に、当時この歌が 「日本をダメにしたと」 の批判があったとも聞く。
 年代的に今の中学生世代は、その後の ”脱ゆとり世代“ として育ってきているはずである。そう考えて来ると、近年は 『競争社会/ナンバーワン』 でも無く 『ゆとり社会/オンリーワン』 でもない、謂わば 『傑出社会/スパーブワン(superb-one)』 という時代に入っているのではと私には思える。

 藤井四段の活躍に世間では 「将棋好きの我が子も “もしや...天才では...“」 と、教室や教材選びに余念のない親も急増しているとのこと。夢や目標を持って何かに夢中になるのは、とても大事なことだと思う。
 一般的に、子供は同じ家庭環境で同じように育てたつもりでも3歳くらいから個性が出始め、以降異なった性格・タイプの人間に成長していく。それが天性・資質の由来ということなのだろう。しかし、先に上げたような傑出した中学生選手のケースでは、生まれながらに持つ優れた能力が先ず有って、さらに養育過程の中で与えられた環境(刺激)がピッタリ合致して、一気に才能が開花するということではないかと思う。

 果たして、こうした諸条件が見事にマッチングする確率は一体どれほどなのだろうか? 凡親が凡子を育てた私の家庭としては、知る由もない話ではあるが...

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水彩画 その152 「小川村の春」

2017/06/16 08:58
 今年の4月末東北へ帰省した折、長野への帰路は新潟経由にした。

 上越エリアに一泊した翌日、このまま自宅に直帰するのは勿体ないような気がして、以前から一度訪れてみたかった 『小川村』 に立ち寄ることにした。
 
 長野ICを降りて県道を西(大町市)方向に走ってくと、次第に周囲の山が両側に迫り道幅は細く曲がりくねるようになる。雰囲気は木曽路に似ていると感じた。
 長野市と大町市の丁度中ほどに位置する深い山間の村で、近年人口減少著しいと聞く。その一方  『日本で最も美しい村』 の一つ になっているということで、実際行ってみると 「残雪の北アルプス」「新緑と山桜に染まる山並み」「山腹に点在する民家」 など眺望の素晴らしいところであった。

『アルプス展望広場』 という定番スポットもあるようだが、私はそことは県道を挟んで反対側の山の斜面に入ってみた。『森の一軒家』 とか 『番所の桜』 とか言われている眺めの良い場所があるということで、車一台やっと通れるほどの細い道をゆっくりと上がっていく。一年の内で最も美しい時期ということだろうが、色々と事前調査して来ているらしい県外車が結構多いのに驚いた。

 車を少し進めては停め、外に出て景色を眺め写真を撮る。また少し車を走らせて停め,,,,を繰り返すような状況。八ヶ岳周辺の起伏の少ない風景に慣れきってしまった自分には、兎に角ここの眺めの全てが新鮮でワクワクしてしまった。
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 この時の美しさが強く印象に残っていたので、撮って来た写真を元に後日水彩画を起こしてみた。今回掲載する作品は、近いうちに再度 “本画” として描くための謂わば “習作” という位置づけの絵である。


1.テーマ 「小川村の春(習作1)」 長野県上水内郡小川村、 サイズ:B4
 県道を隔てて反対側の小高い山の斜面の眺め。一面が 「桜(ピンク) 草地(黄緑) 新緑(青緑、紫、黄、茶 など)」 といった 鮮やかな『春色』に染まっている。加えて 「こんな急斜面に...」と絶句してしまうような場所に張り付くように民家が点在している。
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       <同場所の写真>
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 まさに「絵に描いたような美しさ」 だと感じる。
 但し、そうした感動を絵としてどう表現するかは、大いに悩むところではある。


1.テーマ 「小川村の春(習作2)」 長野県上水内郡小川村、 サイズ:B4
 上記よりやや下った位置から、西へ伸びる県道と北アルプスをよく見渡せる場所を見つけた。(1)の絵は “春色に染まる山肌” がポイントだったが、(2)の絵は “点在する集落と里山、北アルプスのバランスの良い構図” がポイントになると思う。画角をどの程度に絞るか悩んだが、B4というサイズを考慮して、手前側を結構カットした構図にした。
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       <同場所の写真>
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今回の “習作2点” を描いたところで、色々と反省点が見えてきた。改善すべき最大のポイントは 「近景(下部)から遠景(上部)へ行くに従って、筆のタッチや色合いの差をもっと強調すべき」 ということである
 実はそれを踏まえて、7月の美術展出展用に “本画” 制作に取り掛かっている最中である。それが完成したら、また本ブログに掲載したいと思っている。 
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水彩画 その151 「初夏のスケッチ/高原レストランにて」

2017/06/09 08:54
 爽やかだった5月も過ぎて、何となく曇りがちの天気が多くなって来たと思っていたところ、今週関東甲信地方は梅雨に入ったとの発表があった。いよいよ、屋外でのスケッチもコンディションに悩まされる季節になってしまった。

 雨天または雲が多い日には周囲の山など遠景を見通せないため、スケッチの題材としては近景を選択せざるを得ない。手っ取り早いのは、いつもながら 「建物系」 である。

 今回は 『北杜市清里高原にあるレストラン』 を題材にして描いたスケッチを2点掲載したい。


1.テーマ 「初夏の高原レストラン(1)」 北杜市清里高原、 サイズ:A4
 
 北杜市清里の国道141号線沿いに 「ROBEN-SO(炉辺荘)」 というイタリアンレストランがある。私は中に入ったことは無いが、店前の駐車場にいつも洒落た外車が停まっている(オーナーが外車好きでデコとして置いていると想像する)ので、通りがかり時は目を引かれる施設だった。

 5月末の霧雨が降る日にここへ行った時にも、外車が2台駐車していた。我々は道路向かいにある広い駐車場に車を乗り入れ、斜め下から施設を見上げるようなアングルで各自スケッチをすることになった。
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       <同場所の写真>
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 天気が悪いとはいえ、新緑の林に囲まれて佇んでいるロッジ風レストランの姿は、十分絵の題材になりそうな雰囲気であった。2台の外車と入口付近のランタンやサインボード、フラッグなどをアクセントにして、出来るだけ明るい雰囲気に仕上げるよう留意した。

 私が選んだ場所からは建物は丁度良いアングルだったが、車は正面過ぎてやや面白みに欠ける感じになってしまった。こういう場合は、車だけ角度を若干変えて側面も少し描き入れるように工夫するのが良いと思った次第(反省点)。


2.テーマ 「初夏の高原レストラン(2)」 北杜市清里高原、 サイズ:A4

 6月最初のスケッチの日も、上空は暑い雲に覆われていた。早々に山は諦め、上記のレストランから100mも離れていない 『ROCK』 というレストランを描くことになった。

 この 『ROCK』 は清里随一の観光スポット 『萌木の村』 の基幹店であるけれども、実は昨年の夏に火事で一部を焼失してしまい、その後オーナーや関係者の必死の努力によってこの5月に営業再開に漕ぎつけたということである。そんな “努力と再建” という経緯を感じながらの我々のスケッチは、いつもよりちょっと力が入った感じで、各自時間もかけてじっくり描いていた。
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       <同場所の写真>
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 皆さん、施設を斜めに望む駐車場の右寄りに陣取ったけれども、施設の右サイド(2階のレストランホールが林の奥へと入り込んでいる)を入れるかどうかで構図が分かれることに成った。私は右側面を奥まで描き込むようにしたが、逆に 「ROCK」 の看板の掛かった正面入り口と花車のモニュメントのある左サイドがややタイトになる構図となった(花車については画面に丁度入る様にやや右方向へ移動させている)。手前アプローチの花壇はまだ造営中で花も少なかったので、建物の位置をやや低めにして手前を圧縮するように試みた。周囲の新緑の樹影については、建物との対比で余りリアルに描かない方が良いと考え、ボカシを使いながら柔らかく表現するように留意した。
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水彩画 その150 「初夏の水田スケッチ」

2017/06/02 09:00
 6月に入って暦の上では “夏” である。
 地球温暖化が叫ばれるようになって久しいが、5月の内から全国的に真夏日となる日が珍しくも無い昨今。そういう日の屋外スケッチは、もうすっかり夏の雰囲気で作業をすることになる。

 今回は、田植えが終わった直後の田園地帯で、周囲の里山風景を映した水田をテーマに描いたスケッチ2点を掲載する。


1.テーマ 「高根の水田」 北杜市高根町東井出、 サイズ:A4
 
 いつもの仲間と出かけたこの日は、空は明るいけれども生憎雨が断続的に降る不安定な天気。いざとなったら車内に逃げられる体制のとれる場所ということで、例年この時期良く描いている田園地帯にポイントを決めた。
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       <同場所の写真>
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 過去何度も描いたアングルを避け、田んぼ2枚分ほど下ったところに適当な題材を見つけて車を停める。一応、スケッチ開始時には降雨がなかったので、外へ出て作業を始める。40分程でデッサンが終わり 「さて色を塗ろうかな」 と絵道具を広げようとしたまさにその時、パラパラと雨が降って来た。
 早速車に退避して以降は車内で作業をする(雨のタイミングが、パレットや筆類を広げる前で助かった)。
 従前 「洒落たなロッジ風民家が4軒ほど連なった構図」 で何度か描いていたが、今回のスケッチは 「左右に新緑の林があり、開けた中央部に小高い山と和風の民家が控えめに入る構図」 となった。色合いは出来るだけ柔らかく明るい感じを出すことを意識した。

 田舎に行けば何処にでもありそうな風景ではあるが、実際絵になる題材ということになると何処でも良いという訳ではない。我々がスケッチに出かけるという行為は、実はそうした  「普段着感覚の中にある里山の原風景」 を探すということでもある。


2.テーマ 「宿場の集落と水田」 富士見町御射山神戸、 サイズ:F4

 所属する美術会では 「新緑の写生会」 が毎年5月の恒例行事となっている。
 本来 「新緑」 をテーマに描くのであれば、5月上旬から中旬がベストであるわけだが、4月後半に行われた 「桜の写生会」 から間もないこと、この時期会員の皆さんが農作業で忙しいこと といった理由で、どうしても5月下旬の設定になってしまう。
 この時期、新緑も既に初夏の深い色合いに変わってきている状況を踏まえ、今回は 「田植えの終わった水田」 をテーマに設定した。
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       <同場所の写真>
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 場所は 「JRすずらんの里駅」 から国道へ出ていく途中に広がる水田地帯。田園のすぐ西側には古くからの甲州街道宿場であった 「御射山神戸」 という集落が広がっている。ちなみに、私は個人的に近年この周辺を題材にして何枚か描いた経緯がある。
 写生会当日は、良く晴れて初夏を思わせる暖かい(というより、暑い)陽気であった。参加者それぞれ微妙に選択するアングルが異なってはいたけれども “昭和の雰囲気の残る集落の佇まいや緑の山林が、手前の水田に映る風景” をテーマに描いていた。

こうした風景画の場合 『水田と民家の境の横線』 をどの高さに設定するかで異なった絵になる訳である。その点、今回も人それぞれであった。
・横線を画面下部に設定 ⇒ 「新緑の山」 をメインにして、水田への映り込みは描かない人
・横線を画面上部に設定 ⇒ リアルよりも「水面への映り込み」で山や集落イメージを表現する人

 私はオーソドックスに横線をほぼ中央に設定し、リアルと水鏡へのイメージを上下対象に描く構図とした(描く手間が余計に掛かるが..)。選んだ水田の水が濁っていて、実際には水面への映りこみが余り綺麗でなかったため、かなり想像で補いながら描いた次第。


追) 「我が家も初夏の装い」
 高原にある我が家でも、日中は既に夏を思わせる日も少なくない。
で、近所の造園屋さんの助けも借りながら、家の周りも徐々に 『初夏の装い』 に変えていくことにした。

先ずは、日当たりの良い庭側の暑さ対策
・茶の間の前に広葉樹(ヤマボウシと夏ツバキ)を追加植樹
・さらに、庭側デッキにサンシェード2枚を軒から吊り下げ
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次に、表側の“見た目”の改善
・白壁に対するアクセントとして、円錐形の針葉樹を3本植樹
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・暖かい時期だけでもと、多年草の赤い花を生けたフラワーバスケットを3個吊り下げ
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 今年の夏は全国的に猛暑になるとの長期予報もある。相変わらず冷房設備の無い我が家、これで何とか凌いで行きたいとは思うが、さて今年はどうなるだろうか....
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