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hiromochanの高原スローライフ

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hiromochanの高原スローライフ
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こんにちは。近年、会社を定年退職したオジサンのブログです。八ヶ岳の麓(富士見高原)で好きなこと(水彩画、木工、ウォーキング、ゴルフなど)をしながらスローライフを楽しんでいます。
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水彩画-178 「雪景色スケッチ『清泉寮』」

2018/02/16 08:45
 2月初めのスケッチ会の日は降雪に見舞われた。

 遠景は全く見えない天候なので、建物系を描こうということで定番の 『清泉寮』 へ行く。
 これまで何度も描いている風景ではあるが 「何を描くか? どう描くか? を都度意識的に変えてみる」 という先生のアドバイスを念頭において描くことにした。



1.テーマ 『雪の清泉寮(1)』 北杜市清里 清泉寮、 サイズ:A4

 過去2年ほどは、駐車場の下の方から “広角” で描く場合が多かったが、今回は降雪で見通しが悪いため、建物に結構近い場所から “アップ” で描くことになった。広角の場合は、手前下半分の積雪アプローチの表現や八ケ岳の冠雪などがポイントになるが、近景ではやはり建物や周囲の樹々の描写が主体となる。但し、降雪で一面霞んだような天気なので、建物の細かい部分は殆ど見えない。
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       <同場所の写真>
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 こうした条件下でのスケッチは捉えどころがナカナカ難しい。全般的に水気を多めにして絵の具をぼかしながら描くことになる。一方で “描き込みを要する個所” が少ないので、描画時間が短くて済むというメリットは有る。この絵は1時間ほどでまとめることが出来た。



2.テーマ 『雪の清泉寮(2)』 北杜市清里 清泉寮、 サイズ:A4

 上記1.のスケッチは清泉寮の本館(旧館)だったが、私以外の仲間は西側の新館を題材にして描いていた。新館は自身も過去2、3度描いており、本館とはまた違った味があるのは認識していた。それで、当日そちら方向を撮って置いた写真を参考にして、後日スケッチ感覚で描いてみた。
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       <同場所の写真>
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 下半分の積雪エリアは紙の白地を出来るだけ残し、上半分の建物や林としっかりコントラストを取るように心掛けた。但し、地面が右から左へ緩やかに下っていることと、そのスロープが手前から奥へ何層かに重なっている感じを出すため、淡い影や窪地を適当に入れて変化をつけるようにした。
短時間のザックリした描き方だが、全体としてはほぼ自身のイメージ通りに表現出来たと感じている。


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水彩画-177 「冬の八ケ岳スケッチ」

2018/02/09 09:00
 1月後半、数週間ぶりに仲間とのスケッチ会に出かけた。私にとって今年初のスケッチとなる。
 場所は、昨年冬にも何度か描きに行った野辺山高原。
空全般に薄い雲が広がってはいたが、薄日が差して辺りは明るい。高地特有の澄んだ空気を通して、八ヶ岳の峰々が良く展望できる日であった。
 今回は、その日に描いた八ヶ岳のスケッチを2点掲載する。


1.テーマ 『冬の八ケ岳(1)』 野辺山高原 獅子岩展望台、 サイズ:A4

 JR野辺山駅から2kmほど南へ入ったところに 『平沢峠獅子岩展望台』 がある。見晴らしの良い高台にあるため、北西方向に八ヶ岳の全景を見渡せる場所だ。標高が高く底冷え感が半端ない地域なので、程良い場所・角度で車を停めていつも車内から描くことになる。
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       <同場所の写真>
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 ここからの山麓の雄大な眺めは感動ものである。しかし、これをスケッチとしてまとめるのは大変難しい。見渡す限り “山と裾野” ばかりで、アクセントとなる点景が殆ど無いからである。
 大きなサイズで丁寧に時間を掛けて描くのであれば、また違った表現も有ろうかと思うが、1時間ほどのスケッチとしては、こんなものか...(己の身の丈を知る)。


2.テーマ 『冬の八ケ岳(2)』 野辺山高原 電波観測所付近、 サイズ:B5

 1.でスケッチした帰りがけに 「他にもどこか適当なスケッチポイントが無いか?」 と、一人で少し寄り道をしてみた。広大な野菜畑の広がる一帯を東に進むと 『国立天文台 宇宙電波観測所』 の巨大なパラボラ望遠鏡がある。そこからやや東側に車を走らせていると農道沿いからの眺めが絵に成りそうに感じたので、道路脇に車を停め車内からスケッチをした。
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       <同場所の写真>
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 基本的に山・畑・林すべてが平たく広がっており縦方向の変化に乏しい構図だが、手前の野菜畑の描き方で特徴を出せると感じ、空と大地の空間の広さを意識して描いてみた。

<考 察>
 個人的には、描くのに苦労した1.の絵よりも気楽に描いた2.の方が気に入っている。

 例えば “都会から来た観光客が八ケ岳の雄大な眺めを楽しむ“ というシチュエーションとしては、当然1.の眺めがお勧めだと思う。しかし絵を描く立場からすれば、観光パンフレットや絵葉書に載せるような景色が、必ずしも題材として適しているわけでは無い。言葉ではうまく表現できないが、恐らく何気ない風景の中に見出す ”絵に成る要素“ とか ”インスピレーション“ のようなものなのだろう。


<余談:御神渡りを見る>
 今冬2度に渡る寒波襲来によって諏訪湖が全面結氷して氷に亀裂が現れていたが、2月初め遂に 『御神渡り』 が認定された。数年ぶりの 『御神渡り』 とあって、県内外から見物客や写真愛好家で日々賑わっているとのニュースを見る。
 先日諏訪湖近くへ出かける都合があり、せっかくなので私も湖畔端へ足を伸ばしてみた。下諏訪の赤砂という出鼻地から2方向へ伸びる神秘的な亀裂を見ることが出来た。
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 拝観式の占い結果では、今年の天候を 「前半は不安定、後半は順調」 作柄は「やや良」 経済は 「明るい兆しあり」 ということらしい。この通り、良い年になりますように!


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『松代』 を訪ねて

2018/02/02 08:31
 昨年末、北信地域の温泉へ出かけた際に 『松代』 を訪れた。

 僅か半日ほどの散策だったが、江戸時代城下町として栄えた武家屋敷跡などを中心に回ってみた。

 ポイントは何といっても松代城址近くの真田関連3施設。年末の平日ということもあり、観光客は疎らで、駐車場も余裕で停められた。

 チケットを買う際 『真田宝物館』 『真田邸』 『文武学校』 共通入館券400円は随分安くてビックリ。
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 (余談) 受付の人に聞いた話だが、2016年は大河ドラマ 『真田丸』 の影響で、観光客がどっと押し寄せたようだが、2017年になるとすっかり元の状態に戻ってしまったとのこと。いつの世も、世情というのは浮き沈みが大きいということか...。 

 当日は大変寒い日だったのだが、宝物館は近代的な博物館然とした施設なので、冷暖房完備で問題なかった。一方、真田邸と文武学校は元が江戸時代に建てられただだっ広いお屋敷故に、中に入ると “底冷え感” が半端ではない。当然のこととは言え 「通常誰も住んではいないため火の気が全くない」 「見学対応のため障子・襖・板戸などは全て開放されている」 ことから、余計に寒さを感じてしまう。靴を脱いで屋敷に上がり屋内を歩き回る訳だが 「日陰の場所を歩くと足裏が冷たくなってくるので、出来るだけ陽の当たっている廊下などを選んで歩く」 といった “工夫” をしながら観覧した。
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 昔の人は、風通しが良く暖房の無いこうした屋敷に火鉢ひとつで暮らしていたと思うと 「かつての日本人は何と我慢強いことだったのか」 と感心してしまう。
 一通り見終り体が冷え切ってしまったので、近くの “竹風堂” で一休み。こういう甘味喫茶は久々だったので、純和風の味と雰囲気をじっくり楽しめた。
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 その後、一般解放されている 『旧樋口家』と『旧前島家』 の二つの武家屋敷にも入ってみた。それぞれ家老級とか目付・上級武士のお屋敷だったそうだが、展示品も充実していて見応えがあった。画像

 ここで最も印象的だったのは 「ボランティア説明員」

 皆さん70代と思われる男性で、地元の文化財保護・観光振興のボランティア団体に所属されていて、施設/日ごとに交代当番制を敷いて対応しているらしい。大半が入場無料の施設故に、基本的に無給のお仕事のようだ。しかも、お客が少ないと思われる年末年始(大晦日/元日も含む)も開館・常駐しているとのこと。
 寒い冬期、底冷えする屋敷内で炬燵等にあたりながら疎らなお客のため待機しているという厳しい環境ではあるが、皆さん明るい顔で生き生きとしている。勿論、歴史好きで郷土愛が強いというバックグラウンドなのだろうが、それに加えてこのお役目に “誇りと生き甲斐” を感じていらっしゃると推察する。


【あとがき】

 松代は我々にとって初めてとは言え、これまで認識していたことと言えば “松代地震” “大本営地下壕” 程度。恥ずかしながら、基本的なこと(例:長野市の一地域であること、江戸時代真田家の本拠地だったこと など) も殆ど知らずにいたというダメ信州人の我々(まア、長野県は広いので中南信の人間としては、こんなものか....)を痛感。

 似たような城下町は県内外に沢山あるわけだが、松代の場合 “主な見どころがコンパクトな地域に集中していて、徒歩で十分観光できる” といった利便性に加えて 上記のような “熱心なボランティア活動” に支えられた “手作り感溢れる良さ” があるように感じた。

 他にもいくつかポイントがありそう(温泉、地下壕、象山関連 など)なので、機会があったらまた訪れてみたい。
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水彩画-176 「雪原の風景」

2018/01/26 09:27
 今週は列島全体が寒気団に覆われ、記録的な寒さに見舞われている。
 首都圏で20cmもの大雪となった22〜23日、先週まで雪の無かった富士見町界隈も、今季初の本格的積雪となった(意外と少なくて15cmほど)。
 【自宅周辺の写真−先週】
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 【自宅周辺の写真−今週】
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この一両日は最低気温が−12℃にもなり、日中最高気温も氷点下という厳しい寒さ。おまけに連日強風が吹き荒れ、外に出るのも億劫になる。

今日は、そんな厳冬の中アトリエに籠って描いた習作 『雪原の風景』 を2点掲載する。


1.テーマ 『迫夕の雪原』 野辺山高原、 サイズ:B4

 野辺山高原には、我々が例年雪景色を描きに出かけるお得意の場所がある。その日の天候に依り、八ヶ岳が綺麗に見えたり雲に隠れてしまったり、積雪がたっぷり有ったり少なかったり、条件次第で随分趣きの異なったスケッチとなる。

 今回の習作は、私がスケッチ会に参加するようになって間もない頃(数年前)に描いた作品をベースに、2年前の同場所のスケッチと抱き合わせて、新たに構図を作り直して描いてみた。
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       <以前の作品>
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工夫・留意した点は、
・暗い雲の間から指す陽光の描写
・手前の雪(除雪)マウンドの描写
・カラマツ林の間から透けて見える奥の雪原


2.テーマ 『雪原の朝』 富士見高原、 サイズ:B4

もう一枚は、数年前八ヶ岳西麓一帯に降った大雪の直後、自宅(富士見町)のすぐ近くの雪景色を描いた作品をベースに、構図を変更してみた。
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       <以前の作品>
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工夫・留意した点は、
・ロッジ風家屋と大屋根の牛舎を除去
・その代わりに、立ち木に覆われた農作業小屋を置く
・雪がたっぷり載った杉林と赤松林の描写(白抜き)
・田の畔の位置・方向の変更


 【考 察】
・以前の作品は地元美術展出展向けに描いたもの。 “サイズが一回り大きかったこと” “水彩画を初めてまだ間もない頃で、筆が遅かったこと” などの理由で、相当な時間を費やして描いたと記憶する。今回は習作ということもあるけれども、結構筆が早くなり当時の半分以下で済んでいる。
・一方、完成後改めて眺めてみると、2作とも構図面でもう少し工夫の余地があると感じた。

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水彩画-175 「雪上がりの駅」

2018/01/19 09:11
 年末から発症した帯状疱疹。既に3週間が経過し、症状はかなり回復してきた。現在は、疱疹部の痒みと鈍痛が若干残る程度。今月末には全快を期待しているところだが、果してどうだろうか?


 さて、八ケ岳西麓〜南麓エリアは、相変わらずの “冬晴れ” 続きで平地には殆ど雪が無い。雪がたっぷりと積もった状態になれば、絵心をそそられて一人スケッチも有りかと思うが、相変わらずアトリエに籠る日が続いている。

 今日は、昨年末に訪れた北信の 「姨捨駅」 を題材にした 『雪上がりの駅(習作)』 を2点掲載することにしたい。


1.テーマ 『雪上がりの駅(1)』 千曲市姨捨、 サイズ:A4

JR姨捨駅は、道路側から見た駅舎の正面入り口もそれなりに趣きが有る。しかし、駅前のアプローチが狭いため絵の対象とするにはちょっと “詰まった感じ” になってしまうのがネック。

 一方この駅は無人駅なので、電車に乗らない人でも構内に立ち入ることが可能だ。
それで、改札内に入り連絡橋を渡って2番線ホームから駅舎を見たところ、絵に成りそうなアングルが有ったので一枚描いてみた。
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       <同場所の写真>
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 工夫した点は、
・屋根の上の林の間から、陽の光が指し込んでいるイメージにした
・実際には人影の無かったホームに “地元の老人” の姿を入れてみた


2.テーマ 『雪上がりの駅(2)』 千曲市姨捨、 サイズ:A4

 もう一枚は1番線ホームに立って、奥へ続く線路と連絡橋、及び2番線ホーム側を斜めに見たアングルで描いてみた。
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       <同場所の写真>
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 工夫した点は、
・画面左側から指す陽光が、雪面に作り出す “影” の表現
・実際には無人だったホームに 一組の“親子連れ” の姿を入れてみた


 
【考 察】

 今回の習作は2点とも、実景にほぼ忠実かつ細部に亘って描いている。
 元より、こうした描写が私の画調なのだが、最近この描き方にやや限界を感じている。

 水彩画界で活躍している著名作家の方々の作品を観ると、勿論画調はそれぞれ特徴的で決して同じでは無い。しかし共通するのは、単に “精緻で丁寧に” ということでは無く、もっとダイナミックな筆使い・色使いと、全体の緩急/メリハリが効いているように思う。

 私自身本来の特質を生かしながらも、今後は画調の幅をさらに広げる努力をして行きたいと考えている。
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水彩画-174 「田園風景の習作」

2018/01/12 09:14
 年末から体調を崩したこと、いつもの仲間とのスケッチ会が先生のご都合でしばらく休止になっていること、 などが重なってこの一ヶ月ほどスケッチ外出をしていない。
 
 ということで年始からアトリエに籠り、今年応募展に出すための “習作” を描くことにしばし時間を費やしている。
 
 今回は、そんな状況で描いた習作2点を掲載したい。


1.テーマ 『稲田の午後』 北杜市小淵沢町、 サイズ:B4

 昨年の秋、過去に何度か単独スケッチや題材探しに出かけたことのある小淵沢町の上笹尾の田園地帯。
 この付近では普通であれば、西方向に見える南アルプス(甲斐駒ケ岳など)を背景に入れた田園風景が最もポピュラーな題材となる。実際、私自身そうした構図の絵を過去何枚も描いている。
しかし今回は敢えてアングルをやや北側に振り、 “平らに広がる稲田” を主題に据えることを試みた。
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       <同場所の写真>
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この構図のメリットとしては、
 ・単純な構図と引き換えに、前後/左右の空間の広がりを感じさせられる
 ・遠景は丘のような低い山となり、空を広くとれる
 ・手前に繁茂する低木(萩)がアクセントとなる
 
一方、工夫した点は、
 ・右から左へ下る傾斜をやや緩やかにする(実際は段差がもっと大きい)
 ・稲田の縦方向の配列の誇張と、横方向の畦のアレンジ
 ・午後の遅い時間帯、雲の合間から指す陽光を表現

 反省点としては、
 ・中景に何かの点景(小屋など)を一つくらい入れても良い
 ・空はもっと単純な方が良さそう
 ・手前の低木・雑草はさらに精細に描き込む部分が必要



2.テーマ 『代田の午後』 茅野市豊平、 サイズ:B4

 上述の絵の季節は “初秋”なので、もう一点は “初夏” にしてみた。
 昨年、諏訪の応募展に出展した作品で題材にしたのが茅野市のエコーラインにかかる橋だった。今回の題材は、そこから1kmも離れていない平らな水田地帯。
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       <同場所の写真>
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 エコーラインの道路沿いから通常の目の高さで見た景色で、点景が殆ど無く単調な構図だ。
この構図のメリットとしては、
 ・地平線が大変低く、空の空間をしっかり取れる
 ・これにより、雲をダイナミックに描写できる

工夫した点は、
 ・唯一の点景である “電柱” の配列によって、遠近感を強調
 ・午後の遅い時間帯、雲の合間から指す陽光を表現
 ・全体の色調は余り赤くせず、控えめにすることで光の陰影を強調

反省点としては、
 ・単調な構図を埋め合わせするだけの、緩急のある色調の徹底した追求


冒頭に書いたような諸般の事情で、今月はもうしばらく “習作” 作業が続きそうである。

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疱疹の正月

2018/01/05 09:18
 皆さま  新年明けましておめでとうございます。画像

 長野県諏訪地方は、正月中ずっと晴天続き。大変穏やかで雪も無く過ごし易いお正月でした。

 しかし、私自身はちょっとした “病” に見舞われてしまいました。新年早々のブログアップは、情けないことに “病難記事” が主題となります。

※ なお余談として、年末に出かけた 【雪の姨捨】 の記事を載せます。

―――― ◇ ―――― ◇ ――――

【帯状疱疹】

 昨年の年末、左胸にチクチク・ズキズキという違和感があり、しばらく様子を見ていたところ痛みが次第に大きくなって来た。そして3〜4日後、風呂に入るとき胸のあちこちに赤いブツブツが出ているのに気がついた。早速、症状を元にインターネットで色々調べた結果、どうも 『帯状疱疹』 ではないかと見当をつけた。
 だとすれば、重症化する前に病院へ行って投薬など早めの処置をした方が良いと考え、翌日は日曜日(大晦日)ではあったが、朝の内に近くの総合病院へ出向いた。通常の外来窓口は当然クローズだが、救急窓口は年末年始通してオープンしている。受付のスタッフの方に症状を伝えると、殆ど待たされることなく当番医に診ていただけた。発症の経過・症状の問診と疱疹部位(左胸及び左の背中)の診察の結果、やはり 『帯状疱疹』 で間違いないという診断。

 この病気は、子供の頃水疱瘡にかかった時に出来た抗体が加齢とともに弱体化し、体内に残存しているヘルペスウイルスの活動を抑えきれなくなるという理由のようだ。50代 〜 70代の中高年者に多く、疲労・ストレス・体調不良 等の原因により発症し易くなるとのこと。しかし伝染性の病気ではなく、一緒に生活している家族には移らないという点では一安心。

 抗ウイルス薬を出してもらい、以降毎日飲んでいる。痛みがひどい時には痛み止めを飲むこともある。疱疹は当初小さいポチポチ状だったが、次第に赤く大きく腫れるようになり、一週間経った今は水泡状態。今後カサブタ状にになって次第に消えるだろうと予想している。

 熱が出て寝込むような重い病気でもないし、食欲が落ちるわけでもない。通常の日常生活には大きな支障がないが、いつも胸部の鈍い痛みがあり何となく体調が優れないので、外出や運動などする気になれない。お陰で、食べて寝転んでTV、アトリエ籠りといった “座敷おやじ” 状態の日々が続いている。 


【余談:雪の姨捨】

 昨年末(上記の病気に成る直前)、急に思いついて東信方面へ夫婦で散策に出かけた。以前から一度行ってみたいと思っていた 『姨捨』 エリア。長野自動車道を北上し、姨捨SAのスマートICから高速を降りる。すると辺りは雪で真っ白、アプローチ道路も15pほど積雪があり慎重な運転を余儀なくされる。後で分かったことだが、東信地域は前夜から今季初めての本格的積雪となったようで、我々は丁度そんな時に行ってしまったという訳だ。

 しかし、滅多に目にすることの出来ない “壮大な雪景色” を眺望することが出来た。残念ながら、有名な棚田の展望ポイントへはアクセス道路が除雪されておらず危険を感じて行けなかったが、姨捨駅ホームから見下ろす善光寺平の眺めは絶景だった。
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 機会があったら春の代田の頃と、秋の稲田の頃にまた訪れてみたいと思った。


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水彩画-173 「新年の富士」

2017/12/29 16:40
 いよいよ今年も暮れようとしている。

 12月に入って 「そろそろ年賀状の準備をしなくては...」 という気持ちになった。
 年賀状にはいつも最近の拙作の中から絵柄を選んで載せていたわけだが、今年は 「久々に、富士山の絵でも載せようか」 と思い立ち、急遽2枚描くことにした。

 で、本年最後のブログ記事は、普段とは少し違った気持ちで描いた 『富士山』 の水彩画を掲載したいと思う。


1.テーマ 「明ける富士」 北杜市長坂町、 サイズ:210o × 420o

 私の居住する八ヶ岳西麓〜南麓一帯からは、富士山を眺望出来る場所が至る所にある。但し、富士五湖周辺など至近距離の場所とは異なり、かなり “遠望” と成ってしまうのは致し方ない。
 そんな中でも、八ヶ岳南麓の 『長坂』 周辺からは比較的均整の取れた富士を眺望できることを、これまでのスケッチ経験から承知していた。

 この絵は、その付近で見た富士遠望の風景をベースに、時刻を “日の出直前の明るくなり始めた一瞬” のイメージにして描いてみた。
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       <周辺の写真>
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 工夫した点は、以下の通り

・手前の田んぼ ⇒ 冬枯れの感じの表現、畦が斜めに走る方向(見る人の目線を意識)
・中景の民家群と樹影 ⇒ バランスを考慮して再配置
・空と富士の彩色 ⇒ 朝焼けイメージと光の方向を意識


2.テーマ 「暮れる富士」 富士見町立沢、 サイズ:210o × 420o

 名前の通り、私が居住する 『富士見町』 では富士を望めるポイントが彼方此方にある。但し、距離からして富士山はかなり小さくなること、中景・近景に適当な点景となる要素が少ないこと といったマイナス要因もあるので、絵や写真の題材としての場所選びは簡単ではない。

 とは言っても、上記の 「明ける富士」 と対になる絵を町内からの眺望として一枚描いて置こうと考えた。
 結局、富士見町の 『立沢』 という広大な水田地帯から望む富士山を “太陽が右側の山に暮れようとしている一瞬” のイメージにして描いてみた。
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       <周辺の写真>
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工夫した点は、以下の通り

・手前の水田地帯 ⇒ 積雪の田の土手・畦をやや誇張して入れる(点景の少なさを補完する)
・右サイド(画面の外側)からの斜光 ⇒ 沈む直前の陽光が雪面につくる陰影を意識
・空と富士の彩色 ⇒ 夕焼けイメージと光の方向を意識


<後談>

・富士は日本の象徴であり、日本人の心の原点である
・誰もが描きたいと思うのが富士であり、誰もが思い通りに描けないのが富士である
・富士は浮世絵の時代から描き尽くされており、比較対象としての優れた先例作品が多い
・富士は絵葉書や観光パンフレットの題材トップであり、世間での露出が極めて多い
・遠望の富士を描く場合は、むしろ周囲の点景が主役となりしっかり描き込まなければならない
 
 というようないくつかの背景から、プロやハイアマチュアの世界では 「富士は軽々に描くべきでない」 とも言われているようだ。描くのであれば 「研ぎ澄まされたような覚悟が必要」 ということなのだろう。確かに、我々も時おりスケッチで描くことは有るけれども、大抵満足するような結果にはならないというのも事実である。
 まあそうは言っても、素人であることを自覚した上で自己満足的に描く分には許されることと考えたい。

 ちなみに、普段私の絵など殆ど褒めることの無いカミサンから、今回の富士2作は 「良い絵だねエ 〜」 と珍しく “高評価” をいただいた.... 素直に喜んで良いのだろうか...?。

 これに気を良くしたという訳では無いけれども、新年早々開かれる 『信金ロビー展(1/9 〜 2/7)』 にこの2点の出展を予定している。


 皆さま、今年一年お付き合いしていただきまして有難うございました。
 良いお年をお迎えください!


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水彩画-172 「晩秋の残陽」

2017/12/22 09:25
 甲信の県境付近に住む私にとって、日常生活圏が長野県(諏訪地方)と山梨県(峡北地方)に跨るのは自然なことである。

 山梨県側としては 『白州、武川、韮崎』 方面に結構出かけることが多い。その場合国道20号沿線を通るわけだが、途中絵を描く者として目に留まる景色がいくつかある。そのひとつが、信濃境神代付近から川向こうに見える 『大武川(おおむかわ)』 の山里風景 である。
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 秋には川岸から急勾配に切り立つ山肌がマーブル状に色づき大変美しいが、11月後半にもなると灰色がかった茶色が多くなり、枯れた感じで何となくうら淋しい雰囲気になる。

 ある日の午後(15時過ぎ)にこの近くを通りかかったところ、丁度太陽が山影に入りかけて、左手の集落の背後にある山が暗く陰り、正面から右側の山には西日が強く当たり紅葉が鮮やかに見えている。つまり強い斜陽が一瞬作り出す “陰と陽” のコントラストが何とも印象的であった

 後日改めて、同じような時刻を狙って取材に出向いた。それで、こういうハイコントラスト現象になるのはどうやら夕暮れ直前の30分くらいに限られるということが分かった。また、この日は生憎やや雲が多く以前見た時のような強い陰陽風景にはならなかった。

1.テーマ 「晩秋の残陽T」 サイズ:A4
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       <同場所の写真>
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2.テーマ 「晩秋の残陽U」 サイズ:A4
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       <同場所の写真>
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 結局絵としては、最初に遭遇した時の記憶と、自分なりのイメージで色合いを決めて2枚描いてみた。これまであまり経験のない題材だけになかなか思うように描けなかったが、今後に向けて一つの足掛かりにはなったように感じている。


<余談: 特異な地域/大武川>
 この 『大武川』 というところは山梨県に属するが、実は地勢的にとても “特異な地域” である。

 急斜面の山と釜無川に挟まれた狭い平坦地にある集落なので、どこかへ行くためには、都度橋を渡って一旦長野県側(国道側)に入り、そこから隣接地へ移動するといった日常生活になるようだ。そういう意味で、地積は 『山梨県白州町』 ではあるが、生活行動圏としてはむしろ限りなく長野県富士見町に一体化されており、歴史的にも県境(釜無川・橋)を跨いで様々な互助関係があると聞いている。


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水彩画-171 「晩秋の山里スケッチ」

2017/12/15 08:55
 11月後半ともなると、山麓の紅葉もいよいよ最終版となる。過ぎ行く晩秋を惜しむように、少しでも秋の色合いを残す場所を捜しながらスケッチをすることになる。

 今回は、北杜市のやや標高の低い地域で描いたスケッチ3点を掲載する。


1.テーマ 『晩秋の山里(1)』 北杜市高根町東井出、 サイズ:A4

 ここは年に何度か足を運ぶポイント。見る方向を変えることで、遠景として八ヶ岳、南アルプス、茅ケ岳などを気の向くままに選択できるのがメリットだ。
 この日は良く晴れてはいたが、冷たい木枯らしが吹きつける天候でとても外で描ける状況では無く、やむを得ず車内でのスケッチとなった。従って、アングル・構図などについて余り贅沢は言えない。

 今回私は東南方向の茅ケ岳と手前の民家群を描くことにした。
 
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       <同場所の写真>
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 留意した点は、
・手前の田の描写(一つの畦を大きく入れる、土は焦げ茶色に塗らず白っぽく残す)
・中景にある紅葉の林の色合いを強調
・民家群は気に入った家屋を適当に選択してアレンジ


2.テーマ 『晩秋の山里(2)』 北杜市高根町蔵原、 サイズ:A4
 
 ここは初秋にも一度描いた場所だ。その時は生憎曇天で八ヶ岳が全く見えなかったが、手前にコスモスが咲いていて良い点景となった。
 今回は、空が気持ち良く晴れ渡り遠景の山が大変クリアだったが、手前の田畑には何も無くただの空間となっているのが難点だ。
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       <同場所の写真>
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留意した点は、
・中景左側にあるペンション風建物をしっかり描き込む(主役)
・中景右側の林の色づきを強めにする
・手前中央の田畑エリアは下へ圧縮
・雪をかぶる八ヶ岳は控えめに彩色


3.テーマ 『晩秋の山里(3)』 北杜市長坂町夏秋、 サイズ:A4

 12月最初のスケッチは、長坂町にある農産物直売所 『よってけし』 の近くへ出かけた。実は、仲間の誰もがここで描くのは初めてだった。聞くところによるとその昔、日本画大家の東山魁夷がここから見る八ヶ岳と里山風景を気に入って大作を描いたことがあるとのこと。確かに八ヶ岳の見通しは素晴らしいところだと思ったが、長坂ICが直ぐ近くに出来て以来里山エリアは随分と開発が進んでしまった感がある。東山画伯が描いた当時はもっと素朴な風景だったのだろうと想像する。
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       <同場所の写真>
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留意した点は、
・手前里山エリアを下方向へやや圧縮
・民家群は趣きを残している家を主体に適当に選択
・阿弥陀岳と赤岳の冠雪を描写


<余談>
 この日は天気が良かったので外で描いたのだが、同じ場所の先客として 「横浜からスケッチ旅行に来ている熟年女性グループ」が居て、自然の流れで若干言葉を交わした。都会の絵画教室に通っている仲間だということで、いつもは室内で花や静物ばかり描いているので、たまには外へ出て風景を描きたくなったのだとか。近くの宿に前泊し今朝からここで描いたというスケッチを見せてもらったが、あまり描いていないという割にはなかなかのものだった。

 それにしても、もう12月に入るという時期に、都会の人がこの山里地域へスケッチ旅行に来るというのはちょっと “無理筋” ではなかろうか?
 実際、我々も40~50分ほど描いたところで体が冷えてしまって、彩色半ばで早めに切り上げざるを得なかった。これからは車内で描く “冬の修行” がしばし続くことになる。
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水彩画-170 「第4回 諏訪を描く展」

2017/12/08 09:19
 先日(11/25 〜 12/3の間)、諏訪ガラスの里ミュージアムで 『第4回 諏訪を描く展』 が開催されました。

 諏訪地方をテーマにした応募展で、プロ・アマ・初心者を問わず誰でも出展できるという敷居の低いイベントなので、私自身第一回から毎年応募させていただいています。 

 この度、幸運にも 『市民新聞グループ賞』 を頂くことが出来まして、先日の表彰式に参加させていただきました。せかっくですので、私の作品について以下に紹介したいと思います。

――――― ◇ ――――― ◇ ――――― ◇ ―――――

画題: 『春暮のエコーライン』 茅野市泉野付近、 サイズ:P10

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【創作の経緯】

 私は時折仲間とゴルフをする。大抵は30分以内で行ける範囲の八ケ岳山麓エリアで行うことが多いが、その中には蓼科エリアのゴルフ場が含まれる。自宅から蓼科方面へのアクセスは、標高1100m地帯の山麓を突き抜ける 『エコーライン広域農道』 を利用する。山岳ハイウェイのようなこの道路には、途中 『槻木大橋(つきのきおおはし)』 という全長数百mはあろうかという大きな橋が架かっている。ここを通るたびにいつも 「眺めの良いところだな」 と感じていたわけだが、ある春の日の夕刻ゴルフ場からの帰りに通った際、水田に映った夕陽の美しい風景が大変印象的だった。
 それで、後日同じように天気が良い夕暮れ近くに、改めて出かけて絵の取材をしたという次第。
       <同場所の写真>
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 橋の上から西側を眺めると、茅野市の泉野という地域が見える。そして眼下手前からはるか奥の山際まで規則的に並んだ水田が広がっている。丁度代掻きが終わり田植え前後の時期、夕陽が田の水面に反射して幻想的な風景を作り出している。
       <直ぐ近くの水田>⇒夕陽のイメージを参考
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 私が日頃描いている風景画の主題の多くは、
“雄大な自然と人間の営みの調和” 
である。
 私が居住している八ヶ岳山麓や甲信地方では、自然(山)と人間(里)の接点・境界としての ”里山風景” が至る所にある。そうした環境での人々の生活は、正に農耕起源としての “日本の原風景” と言える。
 従って、こうした風景を描くという行為は ”自然と共に生きることの美しさ” を一つのシーンとして表現する

ことに他ならないと考えている。

 今回の作品は、特に 『夕暮れ風景』 を主題にした。
 人は誰でも、雄大な空間の中で沈む夕陽/夕焼け空の風景を見ると、心を洗われ吸い込まれるような感動を覚えるのでは無いだろうか。特に悠久の自然の中で、人々が長い時間と労力をかけて作り出した田園風景とのハーモニーは、先述の ”自然と共に生きることの美しさ” の代表的なシーンの一つだと思う。

 そういう意図に近づけるために、随所に実景とは変える工夫をしている。
例えば、

・水田地帯の奥に隣接・点在する施設建物群の除去(人工物は最小限に)
・地平線の位置を少し下げる(空のスペースを広げ、空間の広がりを強調)
・水田の畦道の形状・位置を若干変更(遠近感の強調、リズム感の創出)
・左右から中央奥へ続く山林と、空との境界の山の高さを抑える(同上のねらい)
・夕焼け空の脚色(色調、最上部の雲、鳥など)

上記のような工夫をしながら、習作を2,3回繰り返して最終的に出展作に仕上げたけれども、やはり100%満足という訳には行かなかった。こうした絵は何といっても “色調” が重要で、微妙な色合いの違いで随分と異なったイメージになってしまうということを理解した。


――――― ◇ ――――― ◇ ――――― ◇ ―――――


 図らずも、これで過去4回とも入賞することが出来たのは嬉しい限りです。しかしながら、回を重ねるたびに出展作全体の水準が上がっていることも事実ですし、自身としても毎回同じような主題・画調の作品というわけには行かないと感じています。そういう意味で、いつも新鮮な感覚でチャレンジをする姿勢が必要ではないかと思っています。

 最後に、お忙しい中いつも会場へ足を運んでいただき応援を頂いている方々に対しまして、この場を借りて深く感謝いたします。

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アトリエ随窓-13 『旅人の秋』

2017/12/01 09:19
 『秋は旅人の季節』 である。

 もう一か月以上前の秋も深まる10月後半、今更ながら ふと ”そんなこと” を想い出させられる出来事があった。

 いつものように自宅近隣をウォーキングしていると、遠地からはるばる旅している一人の男性に遭遇した。そして数日後には、近くの路上でまた別の旅の人にも出くわし、偶然とは言え同じような事が二度も続いた。
さらに驚くのはその共通性だった。お二人とも、

  ☆ 高齢男性(推定70代半ば)  ☆ 単独行動  ☆ 旧甲州街道を歩く旅

という点でシチュエーションがほぼ一致していた。これも何かの縁と感じて、今回ブログ記事に書くことにした。


1.スケッチをする旅人

 数十分ほどの定例ウォーキングコースを回り、自宅近くの 『原の茶屋』 という地域に戻ってきた時、道端に立ったまま手帳のようなものを持って何か書いている一人の男性を見かけた。脇を通り抜ける際に何気なく声を掛けたところ 「スケッチをしているんですよ」 と明るく返事をしてくれた。元より私自身絵を描く人間である。尋ねる前に何となく予感はしていたので、以降すんなりと会話が弾んでしまった。

 この方は、毎週末に旧甲州街道を歩きながらスケッチをする旅を楽しんでいるということだった。
       <スケッチをしていた風景>
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 自宅は東京都内で、基本的に毎回電車で日帰りの旅をしているとのこと。一日に歩ける距離は限られているので、例えば 「今日は富士見駅で降りました。旧甲州街道を歩くきながら何枚かスケッチをして茅野駅まで行き、夕方の電車で東京へ戻る」 という予定らしい。「何故泊まらないのか?」 という疑問は持ったが、人それぞれ事情があるのだろうと理由は聞かずにおいた。

 スケッチ帳を見せてもらったが、昔の街道イメージを彷彿とさせるような景色 例えば 『旅籠通り』 『古民家』 『蔵』 などを主題にした、大変趣のある淡彩画であった。小サイズのスケッチ帳に、耐水性ペンを使って短時間(15分〜20分ほど)にデッサンのみ現場で行い、彩色は後日家でまとめてするという合理的な描き方をしている。
 山梨県北杜市に時々一緒に行動する知り合いも居るようだが、最近は単独行動が多くなったとか。「仲間がいると勿論楽しい面もありますが、一人の方が気儘に行動できるというメリットもありますよね」 との説明。確かにそういう面もあると頷く。
 自分も、たまには単独でやや遠くへ足を伸ばすというのも良いかもしれないなア....。 


2.全国の街道を歩く旅人

 次に会った男性は、やはり私のウォーキングコースの一つである 『芧ノ木』 という地域の道路上だった。ここも旧甲州街道として良く知られている場所で、これまでも何度かリュックを背負って歩いている人々を見かけている。
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 何となく、先日会った ”スケッチおじさん” と似たような雰囲気を感じたので、ついこちらから挨拶をしてしまった。聞けば自宅は九州の人で、今回は東京をベース地にして甲州街道を電車と徒歩で巡る旅をしているとのこと。この方も、何度かに分けて街道を網羅する計画を立てているようだが、今回は富士見駅から歩いて北上しているというのは先日と同じ。でも、適当なところで宿泊するという点では異なっている。絵は描かないが旧街道の雰囲気を残す風景や物を見つけ、写真を撮るなどして純粋に気儘な旅を楽しむという感じであった。
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 これまでに、四国一周とか山陽道踏破とか随分と健脚を発揮しているようで、対象が徐々に関東以北に移ってきているとのこと。
 どういう事情かは分からないが、仮に自分一人だけの人生となれば “これも有りか...” と共感しないわけでは無い。

 何より、お二人とも “高齢男性の一人旅” に有りがちな一種の “哀愁” のようなものを全く感じさせない。明るく “ポジティブ” な雰囲気が印象深かった。



<追> 「ケヤキ林の紅葉」

 今日から12月。気がつけば既に晩秋も終わり、早 ”初冬” である。
つい一ヶ月ほど前までは紅葉の色づきを楽しんでいた自宅近くのケヤキ林が、もうすっかり裸になってしまった。都度撮って置いた写真を時系列で並べてみる。
       <11月4日>
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       <11月9日>
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       <11月13日>
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       <11月21日>
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 冬を迎えるこの時期、落ち葉・庭の片づけ、暖房設備のチェック・稼働、冬タイヤへの交換 など厳しい寒さに備えて何かと忙しい日々である。
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水彩画-169 「長円寺の紅葉」

2017/11/24 09:10
 11月初めにカエデの紅葉の名所である茅野市玉川の 「長円寺」 へ出かけた時の状況については、先の本ブログ記事で掲載した通りである。
 
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 その時にスマホで撮って来た写真をベースに、印象の残っている内に水彩画として起こしてみた。今日はその2点を掲載したい。


1.テーマ 「長円寺の紅葉 (1)」 茅野市玉川穴山、 サイズ:B5

 この寺の敷地内で “代表風景” としてバランスの良いのは、冒頭に掲載した写真のアングルでは無いかと思う。
 しかし “絵の題材” として考えると、そうした “整い過ぎ” の構図は いかにも “絵葉書然” になってしまって、魅力に欠けるという懸念もある訳だ。

 この絵は、靴を脱いで本堂の外廊下の一角から見たアングルで描いてみた。
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       <同場所の写真>
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@ 歴史を感じさせる土塀と中庭 
A 塀の向こう側に映えるカエデ
B 手前左にヌッと立つイチョウの大木

の3つの画要素を意識して描いてみた。
この絵の場合の主役は、実はカエデでは無く “力強いイチョウ” だと思っている。


2.テーマ 「長円寺の紅葉 (2)」 茅野市玉川穴山、 サイズ:B5

 鐘楼に登った折に、カエデや土塀を上から見る構図も悪くないと思って何枚もカメラに収めて来た。
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       <同場所の写真>
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この絵のアングルでは、

@ 斜めに伸びる土塀
A 塀に沿って連なるカエデ並木と見物客
B 右側から被さるカエデの枝葉

がポイントだと捉えて描いてみた。
中でも特に Bのカエデの葉の描写を念入りに描いたつもりである。


<考察> カエデの色合いと描写

 描いてみて感じたことだが、カエデ(モミジも同じだろうが)の葉の色調表現の難しさだ。
ローズ/ピンク系を強くすると、桜のように見えてしまう。一方、朱色を強くするとツツジのような感じになってしまう恐れがある。かといって、真紅(深紅)でもない。結局、丁度良い色合いを出すため幾つかの色を調合してみたが、なかなか 「これだ!」 という色に辿り着かなかった。

 一方、筆のタッチをどうするかも悩深い点だ。今回の2作では、筆を紙の上で叩いて絵の具をランダムに “飛ばす” ことで、変化を付けるようにした。こうした技法は、中・近景の花や葉の表現に有効だと感じている。

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四半世紀ぶりの北信観光

2017/11/17 09:15
 この秋、我が家は色々と行事続きであった。
 その一連最後のイベントとして先週末 『息子の結婚式』 が東京であり、全てを無事終えることが出来た。親として大きな節目・役目を終わらせた今、正直 「やれやれ」 とか 「ホッとした」 といった気分である。

 一方、先月(10月)のイベントの一つは、海外からのお客さん(友人夫婦)の応対だった。

 生憎 “大型台風” の接近時期に重なり予定通り行動できるか心配だったが、主な予定は何とか消化出来て、これも 「一安心」 といった心境だった。
 この来客が動機となり、久々に 『北信観光』 に出かけることになった。行先は 『善光寺』 と 『地獄谷野猿公苑』。 良く考えてみると我々夫婦にとっては何れも “四半世紀ぶりの訪問” で、昔のイメージとは随分異なった印象だった。


1.善光寺
 
 我々は “特別信心深い人間ではない” かつ “人が集中するような時期・場所にわざわざ出かけたくない” といった理由から、久しく参拝に出向くことも無かった。平成27年に御開帳があった時にも、勿論その気にはならなかった。

 当日は平日で余り混雑していなかったこともあり、セット(通し)券 を購入して主な見どころを網羅することにした。

 先ず車を何処に停めるか? 「やはり仲見世をそぞろ歩きしないと雰囲気が感じ取れない」 と考え、北口(本堂裏側)の大駐車場を避けて『仲見世』入口近くの駐車場を探して停めた。
 久々に仲見世を歩いてみると、随分お洒落で垢抜けた感じになっていて驚いた。昔は、道路も狭くお店も伝統的で古いイメージだったように記憶する。近年の長野オリンピック、長野(北陸)新幹線開通、7年ごとの御開帳 といった節目を経て、都度整備されて来たのだろうと推察した。

 次に、『山門』内部へ登る。私は過去にこの山門に入った記憶はないので興味深かった。
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 登ってみると、外の回廊へ出て360度周囲の風景を眺望することができた。高さがかなりあるので、初秋の色づき始めた樹々に囲まれた本堂や、参道を歩く人々の様子などが綺麗に俯瞰出来る場所だった。
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 後で調べたところ、この回廊観覧はこれまで限定された期間のみ可能だったけれども、この10月から通年公開になったということらしい。タイミングがズバリで何ともラッキーだったというわけだ。

 『本堂』内部は、ほぼ昔の記憶通りだった。小学生団体グループの後尾について 「御戒壇巡り」 をしたわけだが、約1名が 「真っ暗の狭い空間は絶対ダメ〜〜」 と直前で離脱してしまったのはやや残念。でも他は全員 『鍵』 に触ることが出来たので、一緒に幸運をゲットしたという風に解釈した。

 『経堂』 も 『資料館』 も昔の記憶がなかったが、歴史を感ずる内容だった。一通り参拝してから仲見世に戻り、お土産を少々物色して帰路についた。久々の善光寺は、結構見応えがあって皆満足して何より。


2.地獄谷野猿公苑

 野猿公苑も子供たちが小さい頃に行ったことはあるのだが、私は余り記憶が残っていなかった。

 先ず、車を横付けという訳に行かない場所なので、何処へ停めるべきなのか?  事前に色々調べて、結局最もポピュラーな 上林温泉の野猿公苑専用駐車場 に停めることにした。タイミングが平日の朝だったためか、まだ2、3台ほどしか車がおらず余裕で駐車できた。
 ここから鬱蒼とした林道を30分ほど歩いて行くと、やっと横湯川の川沿いに出て野猿公苑入口に辿り着く。さらに短い階段を上がってチケットを買い、公園内に入って暫く歩いていくと 「居ること居ること」 恐らくは100匹近くか? かなりの数である。
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 聞けば 「秋は森に自然の食物が多いため、餌付け場所に来るのは不規則となります。今日も一時間ほど前まで、一匹も居ませんでした。」 との説明。ということは、我々はラッキーだったということか。
 
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 雪の積もる冬以外は温泉には入らないとのことだが、そうでなくても親子・家族連れのお猿さんが至近距離・足元で悠々と戯れている姿は何とも微笑ましい。
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 帰りの林道は下りなので20分強で戻って来られたが、もし雨にでも降られたなら、暗く足場の悪いこの道はちょっと遠慮したい気分である。

 久々の北信観光は来客のご案内という都合とは言え、我々自身にとっても 『四半世紀ぶり』 に新たな記憶を作ることの出来た良いひと時であった。
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水彩画 168 「高原の紅葉スケッチ(2)」

2017/11/10 08:39
 八ケ岳山麓一帯では、いよいよ紅葉シーズンの終盤となっている。
相変わらず暖かい日/肌寒い日の寒暖の差が激しい気候の中で、何とか頑張って屋外で描いた最近のスケッチ2点を掲載する。


1.テーマ 「秋色の清里高原」 北杜市清里清泉寮、 サイズ:A4

 いつもの仲間との10月最後のスケッチは、丁度紅葉の色づきが盛りの清里・清泉寮エリアで描くことになった。ここで描くのは久々であったが、この日は気持ちの良い秋晴れで、赤岳など標高の高い峰が綺麗に見通せた。
 清泉寮駐車場に車を停め、スケッチ道具を担いで柵の西側牧草地に入って行くと、清泉寮の建物群と赤岳の両方を画角にうまく入れることが出来る。雪の積もる冬期やwetで足場の悪い時には入れない場所なので、条件の整ったこの日は良い構図のポイントを利用できるチャンスであった。
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       <同場所の写真>
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 恐らくは3年ぶりくらいに描くアングルだが、下部1/3程に広がる牧草地が単調なので実景よりもやや下へ圧縮して、左右の画角と山の高さを適当に工夫・調整しながら構図決めを行った。

 赤岳手前にもっこりした山(牛首山)が結構な面積を占めているので、それをべったり塗ると圧迫感が出てしまうように感じた。それで、この山肌の描写方法に少し工夫をしてみた。



2.テーマ 「秋深まる中新田」 諏訪郡原村中新田、 サイズ:A4

 10月の月末、この日も朝から周囲の山が良く眺望できる気持ちの良い秋晴れだった。例年この時期から八ヶ岳の裾野に広がるカラマツやアカマツ林エリアが、かなり赤みを帯びて来る。特に夕方近くの西陽が当たる頃には、その色合いが一層強くなる。
 そんな西麓の風景を描きたくて、やや陽が傾き始めた午後に一人で道具を持って出かけた。場所は、3〜4年前に良く描いたことのある原村中新田の水田エリア。この一帯は、八ヶ岳の全景と中景の民家群という条件が揃っているが、一方で手前1/3ほどは真平らな水田の畦が何段にも重なって見えるだけで大変単調になってしまうのが欠点である。

 それを頭に入れた上で、道具を持って少し田んぼの畦道を中に入って行き、八ヶ岳連峰と左右の林の配置バランスとして一番良さそうなポイントを探して場所決めをした。

 後は、単調な田んぼエリアの構図の解消策として、この位置からは実際には見えない
・“斜めの道” を一本入れる(左手前から中央へ)
・“刈り入れ直後の立ち藁群” などを入れる
工夫をした。
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       <同場所の写真>
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 天気は良いが午後は風が出てきて随分肌寒くなって来たので、現場で手早くデッサンだけして帰宅し彩色はアトリエで行った。

 (考察) 以前何度か描いた場所・題材ではあっても、久々に行って描くとまた違った感覚を抱くことがあるのは不思議である。季節・時期や天候の違いも有ろうが、作家側の意識の変化や経験の積み重ねなどに依って、見方が異なって来るというのが主な理由ではないかと思っている。


<余談:長円寺のカエデ>

 先日夕方の地方ニュースで、茅野市玉川穴山にある 『真言宗 長円寺』 のカエデの紅葉が見頃だと知り、後日買い物序に夫婦で訪れてみた。

 ここに大きなお寺があるということは以前から認識はしていたが、行ってみると一面赤く染まったカエデ並木の見事さと、見物客の多さの両方に驚かされた。
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 せっかくなので、鐘楼の上にも登って鐘を一回突かせてもらい、本堂にも上がらせてもらってお参りした。
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境内には100地蔵と呼ばれる地蔵群や水琴窟もあり、ナカナカ見どころのある寺院だと感じた。県外から大型バスで来る団体客も見かけて、地元の我々も知らない “隠れた名所” のようなスポットがいろいろ在るものだと認識した。
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水彩画-167 「台風一過のスケッチ」

2017/11/03 09:23
 10月後半の台風続きには 「イヤーッ!」 参りましたね。雨ばかりで外へ出る気にも成らず、スケッチどころでは無かった次第。

 やっと天気が安定して来た頃合いを見計らうように、仲間や単独のスケッチに出かけることになった。
今回は、町内近隣で描いたスケッチ2点を掲載する。


1.テーマ 「雨上がりの別荘林」 富士見町富士見ヶ丘、 サイズ:B4

 台風21号の凄まじい雨が降った翌日、久々に自宅の近所をウォーキングした途上、いつもの白林荘の林沿いに差し掛かった。すると、紅葉の進んだ林の中に豪雨による大きな水溜りが出来ており、錦秋の林が水面に映って言葉にならない程の美しさに目を奪われた。
 早速、この景色を描いてみた。
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       <同場所の写真>
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 ”紅葉林と水面” というハードルの高い題材故、やや時間を掛けて描いてみたけれども、やはり難しさを感じた一作。



2.テーマ 「初冠雪の連峰」 富士見町御射山神戸、 サイズ:F4

 所属する美術会恒例の 「秋の写生会」 の開催について、雨ばかりの今年は日の設定に苦労した。
台風22号の去った10月最終週の晴天日に、やっと写生会を行うことが出来た。久々の晴天ということもあってか、いつもより多い参加者があり、御射山神戸地区の西山上部へ皆で登って、八ヶ岳を臨む風景をスケッチした。
 当日朝は、昨夜からの冷え込みに依る八ヶ岳連峰の “初冠雪” があり、それを主題に据え点景として里山風景を中・近景に入れて描いてみた。
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       <同場所の写真>
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11月に入っていよいよ秋が深まりつつあるこの頃。寒暖の差が大きい日々が続き、天候不順だった秋前半の遅れを挽回するように、いよいよ紅葉シーズンのフィナーレとなる。終盤まで、しばしスケッチを楽しみたいと思っている。

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水彩画-166 「町文化祭へ出展」

2017/10/27 09:02
 所属する美術会では、毎年11月初めに開かれる 『富士見町総合文化祭』 へ会員の作品を出展している。
 今年は11月3日(金) 〜 5日(日) の3日間、町コミュニティプラザ2階に会員専用ブースを設け、一人1〜2点を展示する予定になっている。

 私も2点出展する予定だが、その内新作の1点を以下に掲載したい。


テーマ: 『錦秋の湖水』 茅野市宮川 鏡湖

 茅野市宮川の別荘地敷地内にある 「鏡湖」 は、条件が整えば周囲の景色を綺麗に映しだす、その名の通り “水鏡” である。
 私は2年ほど前、春と秋に訪れて小サイズに描いたことがある。しかし、美術展への出展作として仕上げたことは無かったため、今回改めて時間を取って描くことにした。

参考までに、2年前の絵と比較して掲載することにする。

 <今回の作品> サイズ:F6
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 <2年前の作品> サイズ:B5
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 前作に比べて工夫・改善した点は以下の通り

@ サイズが大きくなった分、画角を若干広げる(ズームアウト)
A @と合わせて水面位置をやや上方にシフトし、空いた手前に “葦や水草” を念入りに描写
B マーブル状の林の表現をよりカラフルに描写
C Bに対して水面の樹影の色合いのバランス(派手過ぎず&淡白過ぎず)

毎年色鮮やかな紅葉を見られるわけでは無いが、2年前(2015年)は見事な 『錦秋』 だった。そうした “理想的” な状態をまともに絵にしようとすると、いわゆる “色が発散した失敗作” となるリスクもあるわけだ。紅葉の絵を描く場合、いつもそうした難しさに緊張感を抱えながら描くことになる。


<余談:窓にカマキリ>
 2週間ほど前のこと。朝アトリエの窓のブラインドを開けると、葉っぱのようなものが引っかかっていた。取ろうしたところ、実は何と 「カマキリ」 だった。恐らく昨日の昼間の内に窓から入ったのだろう。
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 近所をウォーキング中に、路端の草に留まっているのは見かけることがあるが、家の中に・しかもこんなにデカいのが居るとは....。それにしても、この保護色の素晴らしいこと。緑と茶色の混色具合が秋の草むらと完全にマッチングしている。愛らしいので、窓を開けて外へ帰してやった。
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水彩画ー165 「高原の紅葉スケッチ」

2017/10/20 08:08
 10月に入って八ヶ岳高原の紅葉は日を追うごとにその色づきを増している。
 昨年は天候不順の影響からか、綺麗な紅葉にならず全くの期待外れであったが、今年は今のところ標高の高いところから順調に進んでいる感じだ。
 
 10月前半のスケッチポイントとしては、先ず標高1500m以上のところに出かけて描くことになった。今日はそうして描いた 「高原の紅葉スケッチ」 2点を掲載する。


1.テーマ 『秋来る美しの森』 北杜市清里美しの森、 サイズ:A4

 10月最初のスケッチは 「清里の美しの森」 に出かけた。山の中腹にある駐車場に車を停め、後はスケッチ道具を担いで、展望台に続くウッドステップを途中何度か立ち止まりながら15分ほど歩いて登る。我々のメンバーの中には若い頃から山登りで鍛えた人もいるわけだが、何分にも皆さん “寄る年波には勝てず” 結構辛い準備運動となった。
 やっとのことで展望台に着くと、何かの研修で来ているらしい中学生グループが結構賑やかにしていて、中高年カップルや家族連れも時おり通り過ぎていく。そんな雰囲気の中でも、我々はひたすら描くことに集中する。
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       <同場所の写真>
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 山肌や樹木、草などが似たような色合いの重なりとなって手前から奥へ続いている。こういう構図の場合は遠近感を出すのが難しいものだ。手前や左右に山道、案内標識、背の高い木、ススキ などを適当に配置することにより、奥行き感を出すよう試みた。


2.テーマ 『海ノ口の紅葉』 南佐久郡南牧村海ノ口、 サイズ:A4

 2週目のスケッチは 「海ノ口自然郷」 にある 「八ヶ岳高原ヒュッテ」 に通じる道路沿いで描くことになった。
紅葉は正に見頃で、鮮やかな赤・茶・黄色に彩られている。奥の八ケ岳(横岳)は上部が雲に隠れていたが、林の向こうに辛うじてそれと分かるほどには見えている。奥行きを強調する常套手段として、緩やかにカーブして伸びる道路を入れるわけだが、道が主役ではないので出来るだけ下部へ低く入れる工夫はいつもの通りだ。
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       <同場所の写真>
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 幾重にも折り重なるように続く紅葉の樹々について、以下の2点を留意した。

@全般的に、実際目で見たほどには派手にしないこと
 ⇒ (対策)イエローオークとサップグリーン、グレー系色 などを混合した中間色を作り、林部全体に下塗りするようにした。
A同じような色合いで描いていくと平面的になってしまう
 ⇒ (対策)今回は左右(手前側)の色合いをはっきりさせ、中央奥の林は薄い色調にすることで、奥行き感を出すように試みた。


 四季の風景を描き続ける我々ではあるが “紅葉が一番難しい” という認識は共通している。それぞれ理屈はあるのだが、自分も含めて皆さんなかなかイメージ通りに描けないというのが実態である。


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東北へ again!

2017/10/13 08:59
 先日の3連休に仙台で法事があったため、今年2度目の東北行きとなった。

 最近は諸般の事情で、実家に泊まることが難しくなってきているため、その途上の適当な地域で温泉宿やホテル等を探して泊まることが多くなっている。
 
 今回は、福島の 『土湯温泉』 と栃木の 『鬼怒川温泉』 を利用した。


1.土湯温泉
 
 我々にとって、土湯温泉に泊まるのは初めての経験。古くからの温泉地と言えば “川沿いの両岸”に “崖地の階層形式温泉ホテル” というイメージがあるが、正に件の佇まいそのものだった。
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 到着して日没まで少し時間があったので、温泉街をしばし散策し、たまたま目に付いたお土産屋さんに入って手作り籠などを物色した。で、愛想の良い店の女将さんとしばし雑談を交わすことになった。

 「2011年の大震災の直後は近隣の温泉地と同様に、沿岸部から避難して来た大勢の人々の受け入れをして、ある意味賑やかだったけれども、それも夏まで。以降は、原発事故の風評被害でパッタリと客足が途絶え、大半の旅館・ホテルが廃業・休業に追い込まれてしまった(続けたのは一軒だけ)」 という切ない話を聞いた。関係者の必死の努力で今は幾らか盛り返したようだが 「大震災以前の状況には遠く及ばない」 ということのようだ。
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 確かに、人通りの少なさ以外にも、閉まっている店や古い施設などが目立ち、夕暮れ間近ということを差し引いたとしても、何となく寂しさを感じてしまうのはそうした背景ゆえということなのだろう。
       <聖徳太子堂>
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       <薬師こけし堂>
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 一旅行者として、今後も出来るだけ福島を素通りせず宿泊するようにしたいと思った次第。


2.鬼怒川温泉

 鬼怒川温泉への宿泊も初めての経験。
 「東京の奥座敷」の一つとして全国的に有名な温泉地だけに、広い川の両岸に大型ホテルが林立し、その規模の大きさに驚いた。日光に近い上に、東京からは直通電車があり2時間ほどで来られるというアクセスの良さも人気の一つのようだ。

 ホテルの部屋で観光パンフレットなどを眺めている内に、我々二人とも 「日光は “修学旅行” で行ったはずだがほとんど記憶に無い」 ということが分かったので、翌日 『日光東照宮』 を参拝することにした。

 事前に何も調べてなかった訳だが、Naviを見ながら近くまで行けば何とかなるだろうと車を走らせる。東照宮近くには何か所か駐車場があるようだが、最寄りの大駐車場は既に満車状態らしく国道が渋滞して一向に車が進まない。さて、どうしたものかと思案していたところ、目の前に 「小杉放菴美術館」 という施設があり駐車場の看板があった。で、少しUターンしてそこへ入ると、まだガラガラで余裕で駐車できた。此処からは大駐車場まで歩いて数分という近さなので、全く問題なかった。

<ここで余談/私的意見>
世界遺産の日光東照宮エリアには、今や季節を問わず、世界中から観光客が押し寄せる過密な場所。従って、駐車場事情と周辺道路の慢性渋滞に対する抜本的改善策が必要では無いだろうか?

例えば、欧州で渋滞・市内駐車場不足の解消策として良く採用されている 『パーク・アンド・ライド(park & ride)』 の本格導入はどうだろうか? 車で5 〜 10 分程度離れたところに広い駐車場を何か所か造り、そこからシャトルバスで東照宮入口まで終日送迎するという方式だ。
東照宮最寄りの現存駐車場とそのアクセス道路には一般車は出入り禁止とし、団体バス、タクシー、ハンディキャップの方々、緊急車両等の専用の駐車場とするのが良いように思う。

さて、境内に入ると連休ということも有ってか、家族連れ・外国人グループ・若いカップル客 などで大変な賑わい。
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セット券を購入して 『東照宮宝物館、三猿、陽明門、眠り猫、奥宮、家康公墓所、御本社、鳴龍(本地堂)』 の順番でゆっくり見て回り、2時間半ほど充実した時間を過ごすことが出来た。
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印象としては、子供の頃のボヤっとした記憶とは、随分違った実感だった。例えば

※ 三猿 や 眠り猫 はこんなに小さかったかな?
※ 以前は 御本社や墓所は見学できなかったのでは?
※ 宝物館で上映のアニメ「徳川家康」は、物語もしっかりしていて最新の映像技術ですばらしい!



ところで、今回の富士見⇔仙台間長距離ドライブでは往路と復路のルートを意図的に変えてみた。

【往路】 @立科/山越え ⇒ 佐久IC(上信越道) ⇒ 北関東道 ⇒ 東北道
【復路】 A東北道 ⇒ 圏央道 ⇒ 中央道

 結果として、距離(≒500km)も時間(≒7時間)も大差ないということが分かった。
@は渋滞のリスクは少ないが、山道がやや疲れるのと冬期や夜間は避けたいところ。 一方Aは全路線高速で運転は楽だが、連休・週末には随所で渋滞に遭遇する可能性大。という訳で、今後も渋滞情報などをキャッチしながら、適宜選択していくことになりそうです。


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水彩画-164 「初秋の高原レストラン」

2017/10/06 08:46
 今年の9月は日毎の温度変化が激しく、着る物の調整など大変である。
 屋外でのスケッチ活動も、残暑厳しい日には汗ばむこともあれば、曇天で風の強い日では体がどんどん冷えて来るといった状況。

 9月最後の週のスケッチは、生憎の雨天の中を清里の 『萌木の村』 エリアで描くことになった。


テーマ 「初秋の高原レストラン」 北杜市清里高原、 サイズ:A4


 JR清里駅前の通りを南に下り、国道141号線に合流する付近は 『萌木の村』 と呼ばれている複合リゾートがある。今年も何度かこのエリアでスケッチをした。雨天の場合には、国道沿いの広い駐車場の一角に車を停めて東または南方向を見た景色を描くことが多い。

 今回は、初夏にも描いたことのある レストラン『炉辺荘』 を題材に選んだ。絵要素として、ロッジ風建物、周囲の広葉樹、外車、イタリア風の看板/フラグ など色々と揃っているので、私は好きな場所である。
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       <同場所の写真>
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 特に今回は、早くも紅葉の始まった周囲の樹々の色合いをやや誇張して “爽やかな高原の秋” を表現するよう心掛けた。
 構図の面で工夫したのは、点景となる停車中の車の入れ方。見た通りに描くと手前右側に国産車が大きく入ることに成るが、それだとどうも面白くない。それで、左奥にいつもデコレーションとして停まっている外車2台を右側に配置換えするようにした。さらに、空いた左奥には一組のカップルを入れることで、リゾート地らしい雰囲気を出すようにした。

 ところで、ほぼ同じ構図で今年の初夏に描いたスケッチ 「初夏の高原レストラン」 も比較のために掲載しておきたい。この2枚をセットにして額にいれると面白いかもしれない...
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<余談:『我が家の秋の収穫』>

 我が家の庭には大きな栗の木が2本ある。元々この土地は太い雑木の林だったので、家を建てる際に大半を伐採した訳だが、以前計5本あった栗の木は立派な実がなるのでせめて2本だけ切らずに残したという次第だ。
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 例年9月末頃から実が落下するようになる。日々少しずつ落ちるので、毎朝状況を確認して拾うのが私の “日課” となっている。夜中に風が強かった際には、翌朝特に沢山落ちることになる。
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状態の良い実だけを集めて溜めておき、頃合いを見てカミサンが調理をすることになりそうだ。

 3年前に伐採した栗の木を榾木(ホダギ)にして栽培している シイタケ も、気温・湿度などの条件が整うと一斉に成長する。採れた時には、カミサンがしばらく天日干しにして乾燥シイタケにしている。
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 一方この時期本来であれば、家の向かいの雑木林に  “ジコボウ(アミタケ)” が盛んに出て来るはずなのだが、今年は今のところ全くダメ。県内ニュースによると今年は 『キノコ不作年』 ということらしい。昨年は 「もう要らない」 というほど採れたのに...。 不作年とは言え、せめて1度や2度くらいは食べたいところなのだが...


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