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hiromochanの高原スローライフ

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hiromochanの高原スローライフ
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こんにちは。近年、会社を定年退職したオジサンのブログです。八ヶ岳の麓(富士見高原)で好きなこと(水彩画、木工、ウォーキング、ゴルフなど)をしながらスローライフを楽しんでいます。
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水彩画-170 「第4回 諏訪を描く展」

2017/12/08 09:19
 先日(11/25 〜 12/3の間)、諏訪ガラスの里ミュージアムで 『第4回 諏訪を描く展』 が開催されました。

 諏訪地方をテーマにした応募展で、プロ・アマ・初心者を問わず誰でも出展できるという敷居の低いイベントなので、私自身第一回から毎年応募させていただいています。 

 この度、幸運にも 『市民新聞グループ賞』 を頂くことが出来まして、先日の表彰式に参加させていただきました。せかっくですので、私の作品について以下に紹介したいと思います。

――――― ◇ ――――― ◇ ――――― ◇ ―――――

画題: 『春暮のエコーライン』 茅野市泉野付近、 サイズ:P10

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【創作の経緯】

 私は時折仲間とゴルフをする。大抵は30分以内で行ける範囲の八ケ岳山麓エリアで行うことが多いが、その中には蓼科エリアのゴルフ場が含まれる。自宅から蓼科方面へのアクセスは、標高1100m地帯の山麓を突き抜ける 『エコーライン広域農道』 を利用する。山岳ハイウェイのようなこの道路には、途中 『槻木大橋(つきのきおおはし)』 という全長数百mはあろうかという大きな橋が架かっている。ここを通るたびにいつも 「眺めの良いところだな」 と感じていたわけだが、ある春の日の夕刻ゴルフ場からの帰りに通った際、水田に映った夕陽の美しい風景が大変印象的だった。
 それで、後日同じように天気が良い夕暮れ近くに、改めて出かけて絵の取材をしたという次第。
       <同場所の写真>
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 橋の上から西側を眺めると、茅野市の泉野という地域が見える。そして眼下手前からはるか奥の山際まで規則的に並んだ水田が広がっている。丁度代掻きが終わり田植え前後の時期、夕陽が田の水面に反射して幻想的な風景を作り出している。
       <直ぐ近くの水田>⇒夕陽のイメージを参考
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 私が日頃描いている風景画の主題の多くは、
“雄大な自然と人間の営みの調和” 
である。
 私が居住している八ヶ岳山麓や甲信地方では、自然(山)と人間(里)の接点・境界としての ”里山風景” が至る所にある。そうした環境での人々の生活は、正に農耕起源としての “日本の原風景” と言える。
 従って、こうした風景を描くという行為は ”自然と共に生きることの美しさ” を一つのシーンとして表現する

ことに他ならないと考えている。

 今回の作品は、特に 『夕暮れ風景』 を主題にした。
 人は誰でも、雄大な空間の中で沈む夕陽/夕焼け空の風景を見ると、心を洗われ吸い込まれるような感動を感じるのでは無いだろうか。特に悠久の自然の中で、人々が長い時間と労力をかけて作り出した田園風景とのハーモニーは、先述の ”自然と共に生きることの美しさ” の代表的なシーンの一つだと思う。

 そういう意図に近づけるために、随所に実景とは変える工夫をしている。
例えば、

・水田地帯の奥に隣接・点在する施設建物群の除去(人工物は最小限に)
・地平線の位置を少し下げる(空のスペースを広げ、空間の広がりを強調)
・水田の畦道の形状・位置を若干変更(遠近感の強調、リズム感の創出)
・左右から中央奥へ続く山林と、空との境界の山の高さを抑える(同上のねらい)
・夕焼け空の脚色(色調、最上部の雲、鳥など)

上記のような工夫をしながら、習作を2,3回繰り返して最終的に出展作に仕上げたけれども、やはり100%満足という訳には行かなかった。こうした絵は何といっても “色調” が重要で、微妙な色合いの違いで随分と異なったイメージになってしまうということを理解した。


――――― ◇ ――――― ◇ ――――― ◇ ―――――


 図らずも、これで過去4回とも入賞することが出来たのは嬉しい限りです。しかしながら、回を重ねるたびに出展作全体の水準が上がっていることも事実ですし、自身としても毎回同じような主題・画調の作品というわけには行かないと感じています。そういう意味で、いつも新鮮な感覚でチャレンジをする姿勢が必要ではないかと思っています。

 最後に、お忙しい中いつも会場へ足を運んでいただき応援を頂いている方々に対しまして、この場を借りて深く感謝いたします。

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アトリエ随窓-13 『旅人の秋』

2017/12/01 09:19
 『秋は旅人の季節』 である。

 もう一か月以上前の秋も深まる10月後半、今更ながら ふと ”そんなこと” を想い出させられる出来事があった。

 いつものように自宅近隣をウォーキングしていると、遠地からはるばる旅している一人の男性に遭遇した。そして数日後には、近くの路上でまた別の旅の人にも出くわし、偶然とは言え同じような事が二度も続いた。
さらに驚くのはその共通性だった。お二人とも、

  ☆ 高齢男性(推定70代半ば)  ☆ 単独行動  ☆ 旧甲州街道を歩く旅

という点でシチュエーションがほぼ一致していた。これも何かの縁と感じて、今回ブログ記事に書くことにした。


1.スケッチをする旅人

 数十分ほどの定例ウォーキングコースを回り、自宅近くの 『原の茶屋』 という地域に戻ってきた時、道端に立ったまま手帳のようなものを持って何か書いている一人の男性を見かけた。脇を通り抜ける際に何気なく声を掛けたところ 「スケッチをしているんですよ」 と明るく返事をしてくれた。元より私自身絵を描く人間である。尋ねる前に何となく予感はしていたので、以降すんなりと会話が弾んでしまった。

 この方は、毎週末に旧甲州街道を歩きながらスケッチをする旅を楽しんでいるということだった。
       <スケッチをしていた風景>
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 自宅は東京都内で、基本的に毎回電車で日帰りの旅をしているとのこと。一日に歩ける距離は限られているので、例えば 「今日は富士見駅で降りました。旧甲州街道を歩くきながら何枚かスケッチをして茅野駅まで行き、夕方の電車で東京へ戻る」 という予定らしい。「何故泊まらないのか?」 という疑問は持ったが、人それぞれ事情があるのだろうと理由は聞かずにおいた。

 スケッチ帳を見せてもらったが、昔の街道イメージを彷彿とさせるような景色 例えば 『旅籠通り』 『古民家』 『蔵』 などを主題にした、大変趣のある淡彩画であった。小サイズのスケッチ帳に、耐水性ペンを使って短時間(15分〜20分ほど)にデッサンのみ現場で行い、彩色は後日家でまとめてするという合理的な描き方をしている。
 山梨県北杜市に時々一緒に行動する知り合いも居るようだが、最近は単独行動が多くなったとか。「仲間がいると勿論楽しい面もありますが、一人の方が気儘に行動できるというメリットもありますよね」 との説明。確かにそういう面もあると頷く。
 自分も、たまには単独でやや遠くへ足を伸ばすというのも良いかもしれないなア....。 


2.全国の街道を歩く旅人

 次に会った男性は、やはり私のウォーキングコースの一つである 『芧ノ木』 という地域の道路上だった。ここも旧甲州街道として良く知られている場所で、これまでも何度かリュックを背負って歩いている人々を見かけている。
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 何となく、先日会った ”スケッチおじさん” と似たような雰囲気を感じたので、ついこちらから挨拶をしてしまった。聞けば自宅は九州の人で、今回は東京をベース地にして甲州街道を電車と徒歩で巡る旅をしているとのこと。この方も、何度かに分けて街道を網羅する計画を立てているようだが、今回は富士見駅から歩いて北上しているというのは先日と同じ。でも、適当なところで宿泊するという点では異なっている。絵は描かないが旧街道の雰囲気を残す風景や物を見つけ、写真を撮るなどして純粋に気儘な旅を楽しむという感じであった。
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 これまでに、四国一周とか山陽道踏破とか随分と健脚を発揮しているようで、対象が徐々に関東以北に移ってきているとのこと。
 どういう事情かは分からないが、仮に自分一人だけの人生となれば “これも有りか...” と共感しないわけでは無い。

 何より、お二人とも “高齢男性の一人旅” に有りがちな一種の “哀愁” のようなものを全く感じさせない。明るく “ポジティブ” な雰囲気が印象深かった。



<追> 「ケヤキ林の紅葉」

 今日から12月。気がつけば既に晩秋も終わり、早 ”初冬” である。
つい一ヶ月ほど前までは紅葉の色づきを楽しんでいた自宅近くのケヤキ林が、もうすっかり裸になってしまった。都度撮って置いた写真を時系列で並べてみる。
       <11月4日>
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       <11月9日>
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       <11月13日>
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       <11月21日>
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 冬を迎えるこの時期、落ち葉・庭の片づけ、暖房設備のチェック・稼働、冬タイヤへの交換 など厳しい寒さに備えて何かと忙しい日々である。
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水彩画-169 「長円寺の紅葉」

2017/11/24 09:10
 11月初めにカエデの紅葉の名所である茅野市玉川の 「長円寺」 へ出かけた時の状況については、先の本ブログ記事で掲載した通りである。
 
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 その時にスマホで撮って来た写真をベースに、印象の残っている内に水彩画として起こしてみた。今日はその2点を掲載したい。


1.テーマ 「長円寺の紅葉 (1)」 茅野市玉川穴山、 サイズ:B5

 この寺の敷地内で “代表風景” としてバランスの良いのは、冒頭に掲載した写真のアングルでは無いかと思う。
 しかし “絵の題材” として考えると、そうした “整い過ぎ” の構図は いかにも “絵葉書然” になってしまって、魅力に欠けるという懸念もある訳だ。

 この絵は、靴を脱いで本堂の外廊下の一角から見たアングルで描いてみた。
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       <同場所の写真>
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@ 歴史を感じさせる土塀と中庭 
A 塀の向こう側に映えるカエデ
B 手前左にヌッと立つイチョウの大木

の3つの画要素を意識して描いてみた。
この絵の場合の主役は、実はカエデでは無く “力強いイチョウ” だと思っている。


2.テーマ 「長円寺の紅葉 (2)」 茅野市玉川穴山、 サイズ:B5

 鐘楼に登った折に、カエデや土塀を上から見る構図も悪くないと思って何枚もカメラに収めて来た。
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       <同場所の写真>
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この絵のアングルでは、

@ 斜めに伸びる土塀
A 塀に沿って連なるカエデ並木と見物客
B 右側から被さるカエデの枝葉

がポイントだと捉えて描いてみた。
中でも特に Bのカエデの葉の描写を念入りに描いたつもりである。


<考察> カエデの色合いと描写

 描いてみて感じたことだが、カエデ(モミジも同じだろうが)の葉の色調表現の難しさだ。
ローズ/ピンク系を強くすると、桜のように見えてしまう。一方、朱色を強くするとツツジのような感じになってしまう恐れがある。かといって、真紅(深紅)でもない。結局、丁度良い色合いを出すため幾つかの色を調合してみたが、なかなか 「これだ!」 という色に辿り着かなかった。

 一方、筆のタッチをどうするかも悩深い点だ。今回の2作では、筆を紙の上で叩いて絵の具をランダムに “飛ばす” ことで、変化を付けるようにした。こうした技法は、中・近景の花や葉の表現に有効だと感じている。

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四半世紀ぶりの北信観光

2017/11/17 09:15
 この秋、我が家は色々と行事続きであった。
 その一連最後のイベントとして先週末 『息子の結婚式』 が東京であり、全てを無事終えることが出来た。親として大きな節目・役目を終わらせた今、正直 「やれやれ」 とか 「ホッとした」 といった気分である。

 一方、先月(10月)のイベントの一つは、海外からのお客さん(友人夫婦)の応対だった。

 生憎 “大型台風” の接近時期に重なり予定通り行動できるか心配だったが、主な予定は何とか消化出来て、これも 「一安心」 といった心境だった。
 この来客が動機となり、久々に 『北信観光』 に出かけることになった。行先は 『善光寺』 と 『地獄谷野猿公苑』。 良く考えてみると我々夫婦にとっては何れも “四半世紀ぶりの訪問” で、昔のイメージとは随分異なった印象だった。


1.善光寺
 
 我々は “特別信心深い人間ではない” かつ “人が集中するような時期・場所にわざわざ出かけたくない” といった理由から、久しく参拝に出向くことも無かった。平成27年に御開帳があった時にも、勿論その気にはならなかった。

 当日は平日で余り混雑していなかったこともあり、セット(通し)券 を購入して主な見どころを網羅することにした。

 先ず車を何処に停めるか? 「やはり仲見世をそぞろ歩きしないと雰囲気が感じ取れない」 と考え、北口(本堂裏側)の大駐車場を避けて『仲見世』入口近くの駐車場を探して停めた。
 久々に仲見世を歩いてみると、随分お洒落で垢抜けた感じになっていて驚いた。昔は、道路も狭くお店も伝統的で古いイメージだったように記憶する。近年の長野オリンピック、長野(北陸)新幹線開通、7年ごとの御開帳 といった節目を経て、都度整備されて来たのだろうと推察した。

 次に、『山門』内部へ登る。私は過去にこの山門に入った記憶はないので興味深かった。
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 登ってみると、外の回廊へ出て360度周囲の風景を眺望することができた。高さがかなりあるので、初秋の色づき始めた樹々に囲まれた本堂や、参道を歩く人々の様子などが綺麗に俯瞰出来る場所だった。
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 後で調べたところ、この回廊観覧はこれまで限定された期間のみ可能だったけれども、この10月から通年公開になったということらしい。タイミングがズバリで何ともラッキーだったというわけだ。

 『本堂』内部は、ほぼ昔の記憶通りだった。小学生団体グループの後尾について 「御戒壇巡り」 をしたわけだが、約1名が 「真っ暗の狭い空間は絶対ダメ〜〜」 と直前で離脱してしまったのはやや残念。でも他は全員 『鍵』 に触ることが出来たので、一緒に幸運をゲットしたという風に解釈した。

 『経堂』 も 『資料館』 も昔の記憶がなかったが、歴史を感ずる内容だった。一通り参拝してから仲見世に戻り、お土産を少々物色して帰路についた。久々の善光寺は、結構見応えがあって皆満足して何より。


2.地獄谷野猿公苑

 野猿公苑も子供たちが小さい頃に行ったことはあるのだが、私は余り記憶が残っていなかった。

 先ず、車を横付けという訳に行かない場所なので、何処へ停めるべきなのか?  事前に色々調べて、結局最もポピュラーな 上林温泉の野猿公苑専用駐車場 に停めることにした。タイミングが平日の朝だったためか、まだ2、3台ほどしか車がおらず余裕で駐車できた。
 ここから鬱蒼とした林道を30分ほど歩いて行くと、やっと横湯川の川沿いに出て野猿公苑入口に辿り着く。さらに短い階段を上がってチケットを買い、公園内に入って暫く歩いていくと 「居ること居ること」 恐らくは100匹近くか? かなりの数である。
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 聞けば 「秋は森に自然の食物が多いため、餌付け場所に来るのは不規則となります。今日も一時間ほど前まで、一匹も居ませんでした。」 との説明。ということは、我々はラッキーだったということか。
 
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 雪の積もる冬以外は温泉には入らないとのことだが、そうでなくても親子・家族連れのお猿さんが至近距離・足元で悠々と戯れている姿は何とも微笑ましい。
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 帰りの林道は下りなので20分強で戻って来られたが、もし雨にでも降られたなら、暗く足場の悪いこの道はちょっと遠慮したい気分である。

 久々の北信観光は来客のご案内という都合とは言え、我々自身にとっても 『四半世紀ぶり』 に新たな記憶を作ることの出来た良いひと時であった。
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水彩画 168 「高原の紅葉スケッチ(2)」

2017/11/10 08:39
 八ケ岳山麓一帯では、いよいよ紅葉シーズンの終盤となっている。
相変わらず暖かい日/肌寒い日の寒暖の差が激しい気候の中で、何とか頑張って屋外で描いた最近のスケッチ2点を掲載する。


1.テーマ 「秋色の清里高原」 北杜市清里清泉寮、 サイズ:A4

 いつもの仲間との10月最後のスケッチは、丁度紅葉の色づきが盛りの清里・清泉寮エリアで描くことになった。ここで描くのは久々であったが、この日は気持ちの良い秋晴れで、赤岳など標高の高い峰が綺麗に見通せた。
 清泉寮駐車場に車を停め、スケッチ道具を担いで柵の西側牧草地に入って行くと、清泉寮の建物群と赤岳の両方を画角にうまく入れることが出来る。雪の積もる冬期やwetで足場の悪い時には入れない場所なので、条件の整ったこの日は良い構図のポイントを利用できるチャンスであった。
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       <同場所の写真>
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 恐らくは3年ぶりくらいに描くアングルだが、下部1/3程に広がる牧草地が単調なので実景よりもやや下へ圧縮して、左右の画角と山の高さを適当に工夫・調整しながら構図決めを行った。

 赤岳手前にもっこりした山(牛首山)が結構な面積を占めているので、それをべったり塗ると圧迫感が出てしまうように感じた。それで、この山肌の描写方法に少し工夫をしてみた。



2.テーマ 「秋深まる中新田」 諏訪郡原村中新田、 サイズ:A4

 10月の月末、この日も朝から周囲の山が良く眺望できる気持ちの良い秋晴れだった。例年この時期から八ヶ岳の裾野に広がるカラマツやアカマツ林エリアが、かなり赤みを帯びて来る。特に夕方近くの西陽が当たる頃には、その色合いが一層強くなる。
 そんな西麓の風景を描きたくて、やや陽が傾き始めた午後に一人で道具を持って出かけた。場所は、3〜4年前に良く描いたことのある原村中新田の水田エリア。この一帯は、八ヶ岳の全景と中景の民家群という条件が揃っているが、一方で手前1/3ほどは真平らな水田の畦が何段にも重なって見えるだけで大変単調になってしまうのが欠点である。

 それを頭に入れた上で、道具を持って少し田んぼの畦道を中に入って行き、八ヶ岳連峰と左右の林の配置バランスとして一番良さそうなポイントを探して場所決めをした。

 後は、単調な田んぼエリアの構図の解消策として、この位置からは実際には見えない
・“斜めの道” を一本入れる(左手前から中央へ)
・“刈り入れ直後の立ち藁群” などを入れる
工夫をした。
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       <同場所の写真>
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 天気は良いが午後は風が出てきて随分肌寒くなって来たので、現場で手早くデッサンだけして帰宅し彩色はアトリエで行った。

 (考察) 以前何度か描いた場所・題材ではあっても、久々に行って描くとまた違った感覚を抱くことがあるのは不思議である。季節・時期や天候の違いも有ろうが、作家側の意識の変化や経験の積み重ねなどに依って、見方が異なって来るというのが主な理由ではないかと思っている。


<余談:長円寺のカエデ>

 先日夕方の地方ニュースで、茅野市玉川穴山にある 『真言宗 長円寺』 のカエデの紅葉が見頃だと知り、後日買い物序に夫婦で訪れてみた。

 ここに大きなお寺があるということは以前から認識はしていたが、行ってみると一面赤く染まったカエデ並木の見事さと、見物客の多さの両方に驚かされた。
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 せっかくなので、鐘楼の上にも登って鐘を一回突かせてもらい、本堂にも上がらせてもらってお参りした。
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境内には100地蔵と呼ばれる地蔵群や水琴窟もあり、ナカナカ見どころのある寺院だと感じた。県外から大型バスで来る団体客も見かけて、地元の我々も知らない “隠れた名所” のようなスポットがいろいろ在るものだと認識した。
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水彩画-167 「台風一過のスケッチ」

2017/11/03 09:23
 10月後半の台風続きには 「イヤーッ!」 参りましたね。雨ばかりで外へ出る気にも成らず、スケッチどころでは無かった次第。

 やっと天気が安定して来た頃合いを見計らうように、仲間や単独のスケッチに出かけることになった。
今回は、町内近隣で描いたスケッチ2点を掲載する。


1.テーマ 「雨上がりの別荘林」 富士見町富士見ヶ丘、 サイズ:B4

 台風21号の凄まじい雨が降った翌日、久々に自宅の近所をウォーキングした途上、いつもの白林荘の林沿いに差し掛かった。すると、紅葉の進んだ林の中に豪雨による大きな水溜りが出来ており、錦秋の林が水面に映って言葉にならない程の美しさに目を奪われた。
 早速、この景色を描いてみた。
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       <同場所の写真>
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 ”紅葉林と水面” というハードルの高い題材故、やや時間を掛けて描いてみたけれども、やはり難しさを感じた一作。



2.テーマ 「初冠雪の連峰」 富士見町御射山神戸、 サイズ:F4

 所属する美術会恒例の 「秋の写生会」 の開催について、雨ばかりの今年は日の設定に苦労した。
台風22号の去った10月最終週の晴天日に、やっと写生会を行うことが出来た。久々の晴天ということもあってか、いつもより多い参加者があり、御射山神戸地区の西山上部へ皆で登って、八ヶ岳を臨む風景をスケッチした。
 当日朝は、昨夜からの冷え込みに依る八ヶ岳連峰の “初冠雪” があり、それを主題に据え点景として里山風景を中・近景に入れて描いてみた。
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       <同場所の写真>
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11月に入っていよいよ秋が深まりつつあるこの頃。寒暖の差が大きい日々が続き、天候不順だった秋前半の遅れを挽回するように、いよいよ紅葉シーズンのフィナーレとなる。終盤まで、しばしスケッチを楽しみたいと思っている。

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水彩画-166 「町文化祭へ出展」

2017/10/27 09:02
 所属する美術会では、毎年11月初めに開かれる 『富士見町総合文化祭』 へ会員の作品を出展している。
 今年は11月3日(金) 〜 5日(日) の3日間、町コミュニティプラザ2階に会員専用ブースを設け、一人1〜2点を展示する予定になっている。

 私も2点出展する予定だが、その内新作の1点を以下に掲載したい。


テーマ: 『錦秋の湖水』 茅野市宮川 鏡湖

 茅野市宮川の別荘地敷地内にある 「鏡湖」 は、条件が整えば周囲の景色を綺麗に映しだす、その名の通り “水鏡” である。
 私は2年ほど前、春と秋に訪れて小サイズに描いたことがある。しかし、美術展への出展作として仕上げたことは無かったため、今回改めて時間を取って描くことにした。

参考までに、2年前の絵と比較して掲載することにする。

 <今回の作品> サイズ:F6
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 <2年前の作品> サイズ:B5
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 前作に比べて工夫・改善した点は以下の通り

@ サイズが大きくなった分、画角を若干広げる(ズームアウト)
A @と合わせて水面位置をやや上方にシフトし、空いた手前に “葦や水草” を念入りに描写
B マーブル状の林の表現をよりカラフルに描写
C Bに対して水面の樹影の色合いのバランス(派手過ぎず&淡白過ぎず)

毎年色鮮やかな紅葉を見られるわけでは無いが、2年前(2015年)は見事な 『錦秋』 だった。そうした “理想的” な状態をまともに絵にしようとすると、いわゆる “色が発散した失敗作” となるリスクもあるわけだ。紅葉の絵を描く場合、いつもそうした難しさに緊張感を抱えながら描くことになる。


<余談:窓にカマキリ>
 2週間ほど前のこと。朝アトリエの窓のブラインドを開けると、葉っぱのようなものが引っかかっていた。取ろうしたところ、実は何と 「カマキリ」 だった。恐らく昨日の昼間の内に窓から入ったのだろう。
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 近所をウォーキング中に、路端の草に留まっているのは見かけることがあるが、家の中に・しかもこんなにデカいのが居るとは....。それにしても、この保護色の素晴らしいこと。緑と茶色の混色具合が秋の草むらと完全にマッチングしている。愛らしいので、窓を開けて外へ帰してやった。
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水彩画ー165 「高原の紅葉スケッチ」

2017/10/20 08:08
 10月に入って八ヶ岳高原の紅葉は日を追うごとにその色づきを増している。
 昨年は天候不順の影響からか、綺麗な紅葉にならず全くの期待外れであったが、今年は今のところ標高の高いところから順調に進んでいる感じだ。
 
 10月前半のスケッチポイントとしては、先ず標高1500m以上のところに出かけて描くことになった。今日はそうして描いた 「高原の紅葉スケッチ」 2点を掲載する。


1.テーマ 『秋来る美しの森』 北杜市清里美しの森、 サイズ:A4

 10月最初のスケッチは 「清里の美しの森」 に出かけた。山の中腹にある駐車場に車を停め、後はスケッチ道具を担いで、展望台に続くウッドステップを途中何度か立ち止まりながら15分ほど歩いて登る。我々のメンバーの中には若い頃から山登りで鍛えた人もいるわけだが、何分にも皆さん “寄る年波には勝てず” 結構辛い準備運動となった。
 やっとのことで展望台に着くと、何かの研修で来ているらしい中学生グループが結構賑やかにしていて、中高年カップルや家族連れも時おり通り過ぎていく。そんな雰囲気の中でも、我々はひたすら描くことに集中する。
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       <同場所の写真>
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 山肌や樹木、草などが似たような色合いの重なりとなって手前から奥へ続いている。こういう構図の場合は遠近感を出すのが難しいものだ。手前や左右に山道、案内標識、背の高い木、ススキ などを適当に配置することにより、奥行き感を出すよう試みた。


2.テーマ 『海ノ口の紅葉』 南佐久郡南牧村海ノ口、 サイズ:A4

 2週目のスケッチは 「海ノ口自然郷」 にある 「八ヶ岳高原ヒュッテ」 に通じる道路沿いで描くことになった。
紅葉は正に見頃で、鮮やかな赤・茶・黄色に彩られている。奥の八ケ岳(横岳)は上部が雲に隠れていたが、林の向こうに辛うじてそれと分かるほどには見えている。奥行きを強調する常套手段として、緩やかにカーブして伸びる道路を入れるわけだが、道が主役ではないので出来るだけ下部へ低く入れる工夫はいつもの通りだ。
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       <同場所の写真>
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 幾重にも折り重なるように続く紅葉の樹々について、以下の2点を留意した。

@全般的に、実際目で見たほどには派手にしないこと
 ⇒ (対策)イエローオークとサップグリーン、グレー系色 などを混合した中間色を作り、林部全体に下塗りするようにした。
A同じような色合いで描いていくと平面的になってしまう
 ⇒ (対策)今回は左右(手前側)の色合いをはっきりさせ、中央奥の林は薄い色調にすることで、奥行き感を出すように試みた。


 四季の風景を描き続ける我々ではあるが “紅葉が一番難しい” という認識は共通している。それぞれ理屈はあるのだが、自分も含めて皆さんなかなかイメージ通りに描けないというのが実態である。


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東北へ again!

2017/10/13 08:59
 先日の3連休に仙台で法事があったため、今年2度目の東北行きとなった。

 最近は諸般の事情で、実家に泊まることが難しくなってきているため、その途上の適当な地域で温泉宿やホテル等を探して泊まることが多くなっている。
 
 今回は、福島の 『土湯温泉』 と栃木の 『鬼怒川温泉』 を利用した。


1.土湯温泉
 
 我々にとって、土湯温泉に泊まるのは初めての経験。古くからの温泉地と言えば “川沿いの両岸”に “崖地の階層形式温泉ホテル” というイメージがあるが、正に件の佇まいそのものだった。
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 到着して日没まで少し時間があったので、温泉街をしばし散策し、たまたま目に付いたお土産屋さんに入って手作り籠などを物色した。で、愛想の良い店の女将さんとしばし雑談を交わすことになった。

 「2011年の大震災の直後は近隣の温泉地と同様に、沿岸部から避難して来た大勢の人々の受け入れをして、ある意味賑やかだったけれども、それも夏まで。以降は、原発事故の風評被害でパッタリと客足が途絶え、大半の旅館・ホテルが廃業・休業に追い込まれてしまった(続けたのは一軒だけ)」 という切ない話を聞いた。関係者の必死の努力で今は幾らか盛り返したようだが 「大震災以前の状況には遠く及ばない」 ということのようだ。
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 確かに、人通りの少なさ以外にも、閉まっている店や古い施設などが目立ち、夕暮れ間近ということを差し引いたとしても、何となく寂しさを感じてしまうのはそうした背景ゆえということなのだろう。
       <聖徳太子堂>
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       <薬師こけし堂>
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 一旅行者として、今後も出来るだけ福島を素通りせず宿泊するようにしたいと思った次第。


2.鬼怒川温泉

 鬼怒川温泉への宿泊も初めての経験。
 「東京の奥座敷」の一つとして全国的に有名な温泉地だけに、広い川の両岸に大型ホテルが林立し、その規模の大きさに驚いた。日光に近い上に、東京からは直通電車があり2時間ほどで来られるというアクセスの良さも人気の一つのようだ。

 ホテルの部屋で観光パンフレットなどを眺めている内に、我々二人とも 「日光は “修学旅行” で行ったはずだがほとんど記憶に無い」 ということが分かったので、翌日 『日光東照宮』 を参拝することにした。

 事前に何も調べてなかった訳だが、Naviを見ながら近くまで行けば何とかなるだろうと車を走らせる。東照宮近くには何か所か駐車場があるようだが、最寄りの大駐車場は既に満車状態らしく国道が渋滞して一向に車が進まない。さて、どうしたものかと思案していたところ、目の前に 「小杉放菴美術館」 という施設があり駐車場の看板があった。で、少しUターンしてそこへ入ると、まだガラガラで余裕で駐車できた。此処からは大駐車場まで歩いて数分という近さなので、全く問題なかった。

<ここで余談/私的意見>
世界遺産の日光東照宮エリアには、今や季節を問わず、世界中から観光客が押し寄せる過密な場所。従って、駐車場事情と周辺道路の慢性渋滞に対する抜本的改善策が必要では無いだろうか?

例えば、欧州で渋滞・市内駐車場不足の解消策として良く採用されている 『パーク・アンド・ライド(park & ride)』 の本格導入はどうだろうか? 車で5 〜 10 分程度離れたところに広い駐車場を何か所か造り、そこからシャトルバスで東照宮入口まで終日送迎するという方式だ。
東照宮最寄りの現存駐車場とそのアクセス道路には一般車は出入り禁止とし、団体バス、タクシー、ハンディキャップの方々、緊急車両等の専用の駐車場とするのが良いように思う。

さて、境内に入ると連休ということも有ってか、家族連れ・外国人グループ・若いカップル客 などで大変な賑わい。
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セット券を購入して 『東照宮宝物館、三猿、陽明門、眠り猫、奥宮、家康公墓所、御本社、鳴龍(本地堂)』 の順番でゆっくり見て回り、2時間半ほど充実した時間を過ごすことが出来た。
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印象としては、子供の頃のボヤっとした記憶とは、随分違った実感だった。例えば

※ 三猿 や 眠り猫 はこんなに小さかったかな?
※ 以前は 御本社や墓所は見学できなかったのでは?
※ 宝物館で上映のアニメ「徳川家康」は、物語もしっかりしていて最新の映像技術ですばらしい!



ところで、今回の富士見⇔仙台間長距離ドライブでは往路と復路のルートを意図的に変えてみた。

【往路】 @立科/山越え ⇒ 佐久IC(上信越道) ⇒ 北関東道 ⇒ 東北道
【復路】 A東北道 ⇒ 圏央道 ⇒ 中央道

 結果として、距離(≒500km)も時間(≒7時間)も大差ないということが分かった。
@は渋滞のリスクは少ないが、山道がやや疲れるのと冬期や夜間は避けたいところ。 一方Aは全路線高速で運転は楽だが、連休・週末には随所で渋滞に遭遇する可能性大。という訳で、今後も渋滞情報などをキャッチしながら、適宜選択していくことになりそうです。


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水彩画-164 「初秋の高原レストラン」

2017/10/06 08:46
 今年の9月は日毎の温度変化が激しく、着る物の調整など大変である。
 屋外でのスケッチ活動も、残暑厳しい日には汗ばむこともあれば、曇天で風の強い日では体がどんどん冷えて来るといった状況。

 9月最後の週のスケッチは、生憎の雨天の中を清里の 『萌木の村』 エリアで描くことになった。


テーマ 「初秋の高原レストラン」 北杜市清里高原、 サイズ:A4


 JR清里駅前の通りを南に下り、国道141号線に合流する付近は 『萌木の村』 と呼ばれている複合リゾートがある。今年も何度かこのエリアでスケッチをした。雨天の場合には、国道沿いの広い駐車場の一角に車を停めて東または南方向を見た景色を描くことが多い。

 今回は、初夏にも描いたことのある レストラン『炉辺荘』 を題材に選んだ。絵要素として、ロッジ風建物、周囲の広葉樹、外車、イタリア風の看板/フラグ など色々と揃っているので、私は好きな場所である。
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       <同場所の写真>
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 特に今回は、早くも紅葉の始まった周囲の樹々の色合いをやや誇張して “爽やかな高原の秋” を表現するよう心掛けた。
 構図の面で工夫したのは、点景となる停車中の車の入れ方。見た通りに描くと手前右側に国産車が大きく入ることに成るが、それだとどうも面白くない。それで、左奥にいつもデコレーションとして停まっている外車2台を右側に配置換えするようにした。さらに、空いた左奥には一組のカップルを入れることで、リゾート地らしい雰囲気を出すようにした。

 ところで、ほぼ同じ構図で今年の初夏に描いたスケッチ 「初夏の高原レストラン」 も比較のために掲載しておきたい。この2枚をセットにして額にいれると面白いかもしれない...
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<余談:『我が家の秋の収穫』>

 我が家の庭には大きな栗の木が2本ある。元々この土地は太い雑木の林だったので、家を建てる際に大半を伐採した訳だが、以前計5本あった栗の木は立派な実がなるのでせめて2本だけ切らずに残したという次第だ。
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 例年9月末頃から実が落下するようになる。日々少しずつ落ちるので、毎朝状況を確認して拾うのが私の “日課” となっている。夜中に風が強かった際には、翌朝特に沢山落ちることになる。
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状態の良い実だけを集めて溜めておき、頃合いを見てカミサンが調理をすることになりそうだ。

 3年前に伐採した栗の木を榾木(ホダギ)にして栽培している シイタケ も、気温・湿度などの条件が整うと一斉に成長する。採れた時には、カミサンがしばらく天日干しにして乾燥シイタケにしている。
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 一方この時期本来であれば、家の向かいの雑木林に  “ジコボウ(アミタケ)” が盛んに出て来るはずなのだが、今年は今のところ全くダメ。県内ニュースによると今年は 『キノコ不作年』 ということらしい。昨年は 「もう要らない」 というほど採れたのに...。 不作年とは言え、せめて1度や2度くらいは食べたいところなのだが...


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水彩画-163 「人物デッサン会2017」

2017/09/29 08:30
 例年9月には、所属する美術会の行事として 「人物デッサン会」 が開かれる。以前は一会員として参加する立場だったけれども、昨年から主催する側になり 「モデルの方」「講師の方」「実施会場」 等の都合を調整して日取りを設定するのが自分の役割となった。今年は、主だった役員の間ですんなりと調整が出来たため、計画に余り手間取ることもなくスムースに実施することが出来た。

 当日十数名の参加者があり、皆さん3時間ほどしっかりデッサンに集中していた様子。
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 元々人物画が得意な会員もいるけれども、どちらかというと普段は風景画や静物画を描いている会員が多いので、講師の方のアドバイスをいただきながら人物デッサンをする機会は、大変勉強になると思っている。


 風景画ばかり描いている私自身も勉強のつもりで参加しているが、今年が4回目になるのでいくらかでも進歩したいところ。私のデッサンは以下の通り。

       <デッサン(当日)>
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       <彩色後 (後日)>
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 デッサン終了後、全員の作品を壁際に並べて、講師の方からそれぞれ講評や改善点についてコメントいただいた。
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 私のデッサンについては 「左足膝の位置」「首の太さ」「手指の表現」 などについて改善アドバイスをいただいたので、後日自宅にて少し修正して仕上げをした。


 今のところ私は “モデルさんを見た通りに出来るだけ正確に描く” 訓練のつもりで描いている。従って 「可もなく不可もなく、面白くも無い絵」 だということが正直自分で見ても感じてしまう。

 人物画として極めていくためには、その作品で “何を表現するのか?” ということが重要になって来るはずである(実は、風景画でも共通することだが)。
 「顔が似ている/似ていない」 とか 「体のバランスが良い/悪い」 とかいう観点よりも、恐らくは 「力強さ」「繊細」「可憐」「悲哀」「喜び」 .....といった “感情の表現” が大事なのだろう。


<余談> 『久々のフリマ』

 先日、久々(多分2年ぶり)に岡谷市のフリマに出かけた。このイベントは冬にスケート場となるトラックを利用して車がビッシリ300台近くも入る大規模なもの。近隣の他のフリマに比べて出店者も購入客も多く結構賑やかである。
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 朝から昼過ぎまで出店して、売り上げの期待値を何とか上回り、夫婦笑顔で帰宅することが出来た。
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 日取り、天候、意欲 等いろいろと条件が揃わないと出かけられない訳だが、こういうのもたまには息抜きにもなって良いということですね。

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水彩画-162 「初秋の田園スケッチ」

2017/09/22 08:23
 9月に入って気持ちの良い秋晴れの日があったかと思うと、台風や秋雨前線の影響で荒れ模様の日もあり、その日の天気次第でスケッチするコンディションも随分変わってしまう。

 今回は、9月の定番である 「黄金色に染まった『初秋の田園』風景」 を題材にして描いたスケッチ2点を掲載する。


1.テーマ 「初秋の田園(1)」 北杜市大泉町西井出、 サイズ:A4
 
 天気はまずまず晴れてはいたが、標高の高い山には雲がかかって山並みが殆ど見えない。そこで、四季を通じて良く出かける “大泉町西井出の小川の道路沿い” に行き、従来描いた場所とは少し離れた所から南西方向を見通すようなアングルで描いてみた。
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       <同場所の写真>
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 背景に見える山は、茅ケ岳とその手前の低い連山。割合単純な構図のため、すぐ近くに赤い花を咲かせていた低木(多分 “夏ツバキ” だろう) があったので、それを画面左端に借り入れることにした。
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 また、手前の変化を付けるため、“首を垂れた稲穂” を描き入れてはみたが、表現が今一つ物足りない感じになってしまった。


2.テーマ 「初秋の田園(2)」 北杜市高根町東井出、 サイズ:A4

 この日は生憎の雨天で、遠くは霧がかかっており視界が悪い。
 車内から描くしかないので、3年ほど前に出かけたことのある “高根町東井出” に行き、道路沿いに車を停めて描くことに成った。

 前回ここで描いたのは “晩秋” の時期で、遠くに八ヶ岳をしっかり展望できたのだが、今回は遠景が全く見えない。その代り、絵要素として “黄金色の田んぼと手前のコスモスの群生” があった。
また、中景には形の良いロッジ風建物が2軒あり、点景というよりは主景のつもりで画面左半分に割合細密に描き入れてみた。
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       <同場所の写真>
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 もし遠景中央に八ケ岳が入れば理想的ではあるが、その場合スケッチの構図としてはやや出来過ぎに感じてしまうかもしれない。短時間で描くスケッチというものは 絵画作品としての“完璧さ” を求めるのではなく、むしろ現場で感じ取った “情感” のようなものを出せる方が良いのではないか と考える昨今である。 
 そういう意味では、今回のスケッチの出来栄えには自分としても納得している。
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水彩画-161 「信金ロビー展/2017秋」

2017/09/15 08:46
 今週から富士見美術会恒例 秋の『信金ロビー展』 が 諏訪信金富士見東支店 で始まっている(期間:9月11日 〜 10月13日)。
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 この時期の美術展で例年出展される題材としては、夏から秋にかけての季節感溢れる風景画や草花などが多いが、それ以外にも人物、動物、静物 など多岐に亘っている。
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 今回、私は夏と初秋を題材にした作品を出展したので、以下に掲載する。



1.テーマ 『緑の大地と夏の雲』 原村中新田、 サイズ:P8

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 題材にしたのは、夏景色の定番である原村の “野菜畑”。
 先週の本ブログ記事で紹介した拙作も野菜畑を題材にしたものだったが、今回の作品では重機を主題にせず、シンプルに @見渡す限りの野菜畑 と A夏の雲 に特化した
 実景に囚われず、余計なものを出来るだけ排除する代わりに、上記の@とAをしっかり描き込むよう努力したつもりである。
 特に野菜畑については、思い切って目線を低く取り、手前1/3程は “踊るようなキャベツの葉を出来るだけリアルに” 描写するよう心掛けた。
 また、空については低空・中空・上空の3層に分けて、それぞれ性質の異なる雲を入れてみた。
こうした雲の描写については、あまり描き込み過ぎても “うるさく” なってしまう傾向にある。理屈としては分かっているつもりではあるが、具体的に “どの程度が適正なのか?” という判断が難しいと感じている。


2.テーマ 『豊平の稔』 茅野市豊平、 サイズ:P8
 
 
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 例年、春・秋に農作業をお手伝いしているUさん宅周辺の風景を題材にした作品。
 茅野市豊平地区は、八ヶ岳山麓の緩やかな傾斜地を利用した広大な水田地帯が特徴である。3年ほど前に春の代掻きの頃の風景を描いたことがあったので、今回は9月後半の頃の黄金色に染まった水田をテーマに選んでみた。
 
 中景が水平方向に広がった風景なので、見たままを定型サイズの紙に描こうと思うと 「空または手前」 の空間が妙に間延びする(空いてしまう)ことになる。従ってこの絵では、近くにあった “ススキ” と “コスモス” を空いている手前の空間に嵌め込むという “常套手段” を試みた。
 コスモスは従来から何度か描いてはいたが、纏まった数のススキを描いたのは初めてである。ススキは色が白っぽいため、それ自体の明暗や周囲とのコントラストの取り方が難しいと感じた。
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水彩画-160 「上野の森美術館への応募作品」

2017/09/08 19:32
 8月の本ブログ記事で、 上野の森美術館「第30回 日本の自然を描く展」 の見学の状況を書いたけれども、私が応募した作品についてそこでは紹介していなかったので、今回それを掲載したい。


 応募した作品は以下の2点。

[作品A] 画題:『富士見高原の牧場』  サイズ:P10(40 × 52 cm) /入選
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[作品B] 画題:『野辺山高原の野菜畑』 サイズ:P10(40 × 52 cm)
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 一見して分かる様に、この2作は季節と場所こそ異なるが、テーマとしては共通性がある。

A ⇒ 場所は八ヶ岳“西麓”の富士見高原で、季節は“冬”
B ⇒ 場所は八ヶ岳“東麓”の野辺山高原で、季節は“夏”

 八ケ岳高原の雄大な大地と季節感をテーマにしているが、特に 空気/空間の “透明感” を表現したつもりである。

 また、Aにはグレーダー(大型除雪機)、Bにはクラシックなトラクター という、“重機” をそれぞれ主役に据えることで、厳しい大自然と共存する人間の営み・力強さを表現したいと考えた次第。

 実は、昨年末に催された諏訪地方の応募展で入賞した拙作 [作品C] が、上記2点の原点となっている。

[作品C] 画題:『野菜王国 原村』  サイズ:P10(41 × 53 cm)
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 規模の大小、中央/ローカルに関係なく “応募展” に出す作品としては通常の風景画ベースに加えて 「何かプラスアルファの要素を盛り込む」 ということを私は意識している。このシリーズではそういう要素がたまたま 『存在感のある重機』 になったということである。


【考 察】
 製作・出展の段階では期日までに何とか描き上げることに必死なためか、自身の作品を冷静・客観的な目で見ることが難しいものだ(勿論、その時は出来栄えに一旦納得している)。 しばらく時間が経って、実際に美術館で他の人の作品群と並んだ状態で鑑賞すると、反省点や改善点など何やら気付くことが多い。

 そんな喜憂を何年か続けていくと、アートの世界独特の枝分かれの多い道に迷い込んだ自分が、出口を見失ってウロウロしているような気分にもなる。恐らくはそうした模索の中で、時として “ブレイクスルー” するチャンスがあるのだろう。

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水彩画−159 「盛夏のスケッチ(2)」

2017/09/01 08:53
 長雨だった8月も後半に入ると天候が安定し、比較的暑い日が続いた。我々のスケッチも、いつもながら暑さを凌げるコンディション優先の場所選びとなった。

 今回のスケッチ(2点)は何れも今夏2度目となる場所ではあったが、それぞれ前回とは微妙にアングルを変えて描いてみた。


1.テーマ 「真夏の海岸寺2」 北杜市須玉町上津金、 サイズ:A4

 海岸寺の境内には、本殿、山門、鐘楼 など題材に出来そうな古い建築物がいくつかある。前回は 『鐘楼』 を描いたので、今回は嗜好を変えて 『地蔵群』 を選んでみた。看板説明によると、境内には100体ほどの地蔵が置かれているようだ。1体2体をアップで描くというのも有りかとは思うが、それだとこのお寺の雰囲気が出ないと考え、参道沿いに列状に並んだ様を描くことにした。
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       <同場所の写真>
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 点景としては色とりどりに咲いている ”紫陽花” を入れたが、花は既に盛りを過ぎていたので色合いを適当に脚色した。
 肝心のお地蔵様の描写については遠目のスケッチということを踏まえ、手前の2体ほどのみややデッサンを描き込み、後はザックリした感じに留めた。


2.テーマ 「盛夏の渓流」 北杜市大泉町、 サイズ:A4

 8月末のスケッチ当日は随分と暑い日だったので、今夏2度目の 「吐竜の滝」 へ出かけた。この周辺は滝と渓流から湧き出る冷気やマイナスイオンに満ちているので、真夏には絶好の避暑スポットである。
 前回は滝そのものを描いたので、今回は滝からやや下った橋の辺りで渓流を題材に選んだ。

デッサンと彩色の80%位を現場で作業し、帰宅後に仕上げを行った。

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       <同場所の写真>
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 自分自身、この2年ほどで全般的にデッサンのスピードが上がって来ているという実感がある。その分現場での限られた時間内で、より描き込む時間が取れるようになっているわけだが、帰宅後じっくり仕上げた方が良いという作業もある。例えば “渓流の流れの細部を不透明の白色絵具を使って表現する作業” は、落ち着いてやらないと細かな表現が難しいと感じている。

 今回のスケッチは2年前に比べれば結構進歩しているとは思うが、幾重にも重なり合ったような緑の林の描写については、まだ反省点があると思っている。
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アトリエ随窓-12 「上京して美術館巡り」

2017/08/25 08:53
 先週末、久々に一人で東京の美術館巡りをした。
 メインの一つは 【上野の森美術館】 もう一つは 【損保ジャパン美術館】


1.【上野の森美術館/日本の自然を描く展】

 毎年夏のこの時期に上野の森美術館で開催される 「日本の自然を描く展」 へ、私が拙作を応募するのが今年で3年目。小品(10号以下)で応募資格の制限無しという敷居の低い応募展のため、日本全国のアマチュア画家・絵画愛好家を中心に例年応募数が4,500点に上る大規模イベントである。
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 結局、入選(全体の約60%)はするが入賞(佳作以上で、全体の約4%)には今回も届かなかった。
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 今年は、審査委員の先生からフィードバックをいただける 『講評会』 に初めて参加させてもらった。指定された時間に講評会会場に入ると、フロアのあちこちに10人ほどのグループに分かれて集まっている。自分のグループの場所に行くと、既に対象者の方々が椅子に座って待っていた。

 一人一人の作品について、先生が良い点・改善すべき点などを要領よく説明してくれる。画材は油彩・水彩・パステルなど様々、さらに具象画・抽象画、あるいは風景画・人物画・静物画・動物画といったジャンルも多岐に亘っている。にも拘らず、それぞれに的確なコメントをしてくれるということに、「さすがにプロは違う!」 と感心した次第。

 せっかくなので、自分の作品のみならず同じグループの人の作品に対するコメントについて、その大半をメモに取って来た。後日改めてそのコメントを読んでみると、自身も含めてアマチュアが陥り易い共通点のようなものが少し見えてきた。

 例えば、

 ・部分部分は良く描けているのに、全体を見ると総花的でインパクトに乏しい
 ・すべてを丁寧に描き過ぎて “抜けるところ” が無い ⇒ 変化に欠ける
 ・実際に見た光景(または写真)に囚われてしまい、余計なものまで描いてしまう(絵要素の取捨選択が適切にできない) あるいは、バランスを崩している


結局まとめると

※ 何を描くのか(主題は何か?)、変化(緩急・強弱等)をどうつけるか?

ということだと私は思う。

さらには、

※ 絵画とは、題材・対象の形を借りて自分自身の内面にあるものを表現する

行為ということで、これは “芸術全般の本質” に違いない。



2.【損保ジャパン美術館/吉田博 展】

そんなことを考えながら、同じ日に西新宿の損保ジャパン美術館で開催中の 「吉田博 展」 をじっくり見て回った。画像
 今年、吉田氏の生誕140年記念行事として全国で巡回展が行われていて、今が最終展という位置づけだ(8月27日まで)。
 先日NHKの特別番組で紹介があり、機会があれば見たいと思っていたので、今回の上京はラストチャンスということで幸運だった。

 水彩画・油彩画・木版画とジャンルは様々だが、全体で200点ほどの作品が一挙に展示されており大変見応えがあった。若い頃に命がけで取材した山岳スケッチなどをベースにした気合の入った風景画が多い中で、私は特に水彩画と木版画に感銘を受けた。
 明治・大正・昭和初期の時代背景からか、現代の人の絵に比べれば随分落ち着いた(暗めの)色使いが多いが、主張すべきところはきちっと抑えられている。浮世絵のような大胆で遠近感を強調した構図、主題細部の描写とその周囲のボカシといった緩急の付け方、夕方〜夜の暗い光景の描写法 など、参考になる点が実に多かった。

 凡才の自分には、とても手の届かない水準の作品群ではあるが、創作意欲への新たな ”刺激材” になったことは事実。
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水彩画その158 「盛夏のスケッチ」

2017/08/18 06:46
 梅雨が明けて8月に入れば時候は “盛夏” のはずだが、今年の夏は圧倒的に雨か曇天が多い。今夏、扇風機をかけたのは僅かに3日間ほど。過ごし易くて良いと言われれば確かにそうだが、猛暑という予想を聞いていただけに、なんだか拍子抜けである。

 そんな訳で、我々のスケッチも相変わらず近景に絞った題材探しが続いている。今回は、古民家と神社の鐘楼のスケッチを2点掲載したい。


1.テーマ 「養蚕農家の佇まい」 北杜市大泉町谷戸、 サイズ:A4

 大泉町谷戸の 「ひまわり市場」 というスーパーから道路を隔てて八ヶ岳側に上った一帯に昔からの集落がある。聞くところに依ると、大正時代の頃から養蚕の里としてかなり繁盛した地域のようだ。養蚕農家の造りというのは独特で、一階の屋根の上に中二階の大きな屋根が乗っており、その屋根裏の内部は蚕を飼えるように広い空間が設けられている。外から見ると、親子亀のような二重の屋根と自然の木を生かした曲がった梁が目に付く。
 しかしながら、近年は民家の老朽化と住民減少の中で、ひと昔前の趣ある古民家の佇まいが急速に失われているようだ。そんな中ではあるが、今回はスケッチ道具を抱え皆で15分程歩き回ってやっと絵に成りそうな一角を探し当てた。
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       <同場所の写真>
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 構図的には必ずしも理想的とは言えない場所ではあったが、いにしえの雰囲気を少しでも表現出来ればという思いで描いてみた。


2.テーマ 「真夏の海岸寺」 北杜市須玉町上津金、 サイズ:A4

 清里を南北に通る国道141号線から、大門ダムのある谷を隔てて一本東側の地方道沿いに 『海岸寺』 という古いお寺がある。深い山の中にあり境内も杉の古木に覆われており、正に “昼なお暗い” という表現がピッタリ嵌るような場所である。

 「歴史を感じさせる古いお寺」 という仲間の前評判に引率されて初めて足を踏み入れてみると、確かに枯れた感じのお堂や鐘楼などの建物をはじめ100体もあるといわれる地蔵群など、現代人の忘れがちな所謂 “わびさび“ の世界観を感じるような空間であった。
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       <同場所の写真>
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 何を題材にしようかとしばらく迷ったが、私はオーソドックスに 古い『鐘楼』 を選んだ。斜め下から見上げる構図は古い和風建築を描く時の “定番“ とも言えるが、特に 「段状の組木構造による軒裏」 の表現がポイントの一つだと思う。短時間のスケッチ故に、複雑な構造の詳細まで描き表すことは出来ないが、建物全体の重厚感や経年月を ”何となく感じ取れる“ ことを念頭において描いたつもりである。 
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オッコー祭りへの展示協力

2017/08/11 09:09
 例年7月最終土曜日には富士見町の 『オッコー祭り』 が催される。

 我が家も子供が小さかった頃は毎年参加していたけれども、近年はすっかり足が遠のいてしまっている。

 我々の美術会は町文化協会に所属している関係上、昨年までボランティアで 「似顔絵描き」 ブースを設置していた。美術会員数名で、当日希望する人を誰でも無料で似顔絵を描いてお渡しするというイベントであったが、会員高齢化の中で暑い最中に何時間も休みなしで作業を続けるというのは、実はかなり厳しい活動だった。役員の間でも 「そろそろ限界では無いか?」 という意見も出始めていたところへ、今年は会場全体スペースがやや絞られることになり、幸か不幸か自然の流れとして 「似顔絵描き」 は取り止めとなった。
 
 ところが、お祭りの3週間ほど前になって町の商店街の祭り担当の方から 「商店街のショーウィンドウなどへ絵を展示して、お祭りを盛り上げたい」 という趣旨の協力依頼があった。色々と手探りの状態ではあるけれども、町の方々には公私ともども日頃お世話になっているので、提供可能な会員の作品に絞って出展協力することになった。

 直前まで催されていた 『富士見美術展』 への出展作品の中から選び出し、作者16名/出展数27点 という規模となった。
展示場所としては、ショーウィンドウ等に飾っていただけた商店が10店で、残りは空き店舗を活用したフリースペースに集中展示となった。

 私はお祭りの当日は行けなかったので、翌日に商店街に出かけ展示状況を見て回った。各店とも実際それ程スペースに余裕が有る訳ではないけれども、それなりに工夫して展示しているように感じた。。
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中には、鮮やかな草花の鉢植えなどを絵の周囲に置いて、トータルとして美の相乗効果を演出していただいているお店もあった
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 さて、「来年以降どうするか?」 というのが今後の課題である。たった数日展示するだけではあるが、いざ実行してみると我々のみならず、商店街お祭り担当の方も準備と実施が相当に大変だったと推察する。搬出入などの手間がかかる上に、関係者との調整や美術作品の取り扱いなど、気を使うことがとても多い。

 双方に効果や反省点などしっかり洗い出して、来年に向けて総括しておくことが肝要ですね。
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水彩画 その157 「メリーゴーランドのスケッチ」

2017/08/04 09:01
 梅雨が明けした途端、皮肉にもどんよりとした梅雨空が続いている。こうした状況では遠くの山影は殆ど見えないので、スケッチ対象としてはやはり近景を選ぶ以外に無い。

 7月末の曇天の日に仲間と出かけたのは、清里「萌木の村」エリアの最も奥の “メリーゴーランド” のあるエリア。ここでは3年前に一度スケッチしたことがあるので、今回のものと比較して掲載したい。


【テーマ 「避暑地のメリーゴーランド」 北杜市清里 萌木の村、 サイズ:B5】

 3年ぶりに現地へ行ってみると、辺りの雰囲気が随分変わっているのに驚いた。
高台にあるメリーゴーランドへは下から階段を上がって行く訳だが、そのアプローチエリアがすっかり広く整備されて見通しが良くなっている。
 メリーゴーランドの周りを一周して良さそうなスケッチポイントを探してみたけれども、結局以前と同じような場所(メリーゴーランドの右手前から、やや見上げるようなポイント)に落ち着いてしまった。
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 但し、メリーゴーランド手前を半周するステップが無くなって随分さっぱりしてしまったので、丁度盛りの白い紫陽花を意図的に沢山入れることで、手前の変化を付けることにした。
<今回のスケッチ>
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<3年前のスケッチ>
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 絵の内容的には3年前に比べて余り進歩が無いように見えるかもしれない。
 しかし、実は自分自身そこそこの進歩を感じている。
一番は作業時間の面で、今回随分スピードアップされという実感がある。前回、込み入った構造のメリーゴーランドを初めて描いた時は3時間以上かかっていたが、今回はその半分程度で仕上げることが出来た。もう一つは手前の花の描写と、メリーゴーランドや奥のcaféなどの表現バランスは少し良くなったように思う。

 構造が複雑な施設などは描くのが大変なだけに、余り頻繁に描きたくないのが本音。それでも、ポイントを押さえて素早く描くことが出来るようになれば、それほど拒否感を感じなくなるということも確かだ。毎週コンスタントにスケッチをするという行為は、ある意味そうした面での訓練になっているように思える。


<余談: バネ指の手術>
 この春頃から、左手中指の関節がうまく曲がらなくなった。次第に痛みも出てきて、物をしっかり握れなくなっていた。その後、一向に回復せず最近痛みが強くなって来ていたので、近くの総合病院で診てもらったところ 『弾発指(通称:バネ指)』 という診断。思い当たるのは、春先に庭の芝地の雑草取りを集中的に作業した時期があり、それ以降症状が出てきたように思う。画像画像
 結局直ぐに切開手術をすることになった(中指の付け根部分を1cm程度)。術後一週間が経過して現在痛みは大分落ち着いてきた。とは言え、抜糸をするまでは水に濡らすことが出来ないため、日常生活がやや不便。また、ゴルフなどのお楽しみもしばらく自粛状態。
 歳を取ると 「こんな程度のことで、おかしくなってしまうのか?」 とガッカリすることが多くなった。幸い絵を描くことなど主な作業は右の利き手で出来るので助かってはいるが、早く治して通常の生活に戻りたい。
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アトリエ随窓 その11 「セミとヤマユリの夏」

2017/07/28 09:20
 梅雨が明けて以降、返って愚図つき加減の天気が続いている。我が家の地域では今のところ豪雨も無く、丁度良いお湿りといった程度に日々断続的に降雨がある。 
 今年の梅雨期間中、諏訪地方は降水量が例年の50%以下という少雨だったので、農家などでは雨不足解消に助かっていることと思う。


 さて、7月に我が家周辺では、定番の 『夏の風物詩』 がある。
 今日の記事タイトルの通り、 『セミ』 と 『ヤマユリ』 である。

1.セミ編

 自宅周辺の林はセミの宝庫。例年7月上旬から中旬になると 『ヒグラシ』 が鳴き始める。「カナカナカナ...」 というヒグラシの声を聴くと 「そろそろ梅雨が明けるな...」 と気付かされる。最初の日は一匹か二匹が 「そろそろ鳴いても宜しいでしょうか?」 と “探るように控えめな” 鳴き方である。この段階の弱々しい声には、いかにも “夕暮れの哀愁感” がある。しかし3日、数日、10日と経つうちにどんどん数が増えて一気に賑やかになる。この掛け合いコールを聞きながら入る夕暮れ風呂は、何とも風情が有って私は好きである。
 7月下旬の今は、さらにアブラゼミ等その他の夏セミも加わる様になり、それに交代するようにヒグラシは晩夏まで一旦小休止となる。

 さて、そんな訳でこの時期周囲の至る所にサナギの抜け殻や羽化直後のセミを見かける。せっかくなので写真を数枚掲載。
<ベランダの抜け殻>
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<草地の抜け殻>
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<道路脇の成虫1(羽化直後)> 推定:ヒグラシ
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<道路脇の成虫2(羽化直後)> 推定:コエゾゼミ
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2.ヤマユリ編
 
 もう一つの夏の風物詩は、自宅向かいの旧別荘林に群生する 『ヤマユリ』 である。
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 毎年7月下旬になると一斉に開花する。ウォーキングや車で林沿いの道路を通ると、独特の甘い香りが漂ってくる。大きいのは茎が人の背丈ほどにも伸び、一株に7〜8個ほどの大輪を咲かせる。
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残念ながら、花の重さに耐えられずお辞儀してしまう株が多いけれども、花弁の優雅さと香りで本格的な夏の訪れを告げてくれる。
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 この辺りの林にはいにしえよりヤマユリが自生していたらしいが、我が家の敷地も以前はそうした別荘林の一部だったそうだ。近年の分譲と宅地化に依って、数が大分少なくなってしまったわけだが、隣近所の家の庭や空き地には今も根強く残っている株が有り、庭先でヤマユリを楽しめるところが多い。
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 ところで、ヤマユリの球根は獣にとっては “ごちそう” らしい。今年の春以降、隣組エリアでイノシシ、鹿、猿 などの出没・目撃情報が多かった。その理由の一つが “ユリ根“ なのかもしれない。近所の人が時々林に入って爆竹を鳴らし、獣の ”縄張り化“ を防ごうとしてくれているのは有り難いことだ。画像

 「こうした周囲の林の環境が今後も存続されて、定番の “夏の風物詩” を末永く楽しむことが出来ればうれしいのだけれど...」 などと勝手な想いを抱きながら、アトリエの窓を通して緑林を眺めるこの頃である。
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