アクセスカウンタ

hiromochanの高原スローライフ

プロフィール

ブログ名
hiromochanの高原スローライフ
ブログ紹介
こんにちは。近年、会社を定年退職したオジサンのブログです。八ヶ岳の麓(富士見高原)で好きなこと(水彩画、木工、ウォーキング、ゴルフなど)をしながらスローライフを楽しんでいます。
zoom RSS

水彩画-186『桜のスケッチ2018 A』

2018/04/20 08:07
 所属する富士見美術会では、例年4月後半に “桜の写生会” を行っている。
今年は周囲の桜が随分早くから見頃を迎えていたので、4月前半の天気の良い日を狙って開催した。

 富士見町信濃境の 『先達』 という部落に古くからのお寺があり、今はこの地域の集会所として利用されている。寺名は 『常昌寺』 と言い、戦国時代に武田信玄の家臣(多田常昌)が山城を構えて居住し、信濃攻略の拠点とされたことから 『先達』 という地名になったと聞いている。

 この境内には枝ぶりの良いソメイヨシノが数本あり、寺の「御堂」 や 「甲斐駒ケ岳」 を背景に桜を入れると “絵に成る” 構図を取り易い。

 当日は、ここに会員17名ほどが参加し、それぞれが現地で好きな場所を捜して2時間ほど写生会を行った。

 今日は自分が描いた2作の記事を掲載したい。


1.画題 『常昌寺の桜1(御堂と桜)』 富士見町信濃境先達、 サイズ:A4

 一枚目は、御堂を背景に桜を左から大きく入れた構図で描いてみた。
画像

       <同場所の写真>
画像

 
 どの画角で切るか?やや迷いがあったが、御堂の右横にある土蔵もナカナカ味が有るので、そこまで入れるようにした。
 御堂は石垣の上に在るため、一段下から見上げるような感じになる。従って自分が座っている位置とは結構落差があり、坂道や石垣などアプローチ系がやや入り組んで見える。しかし、その辺は主題では無いのであまり描き込まないようにした。


2.画題 『常昌寺の桜2(甲斐駒と桜)』 富士見町信濃境先達、 サイズ:A4

 2枚目は 「遠景に甲斐駒ケ岳、右側半分に大きく桜が覆いかぶさる」 いわゆる世間一般に写真や絵で “良く採用される構図” に切り取って描いてみた。
画像

       <同場所の写真>
画像

 絵要素としては極めて単純なため、特に桜の枝花をどのように描写するかで絵としての出来加減が決まる。
自分として留意したのは、手前から奥まで2,3本の桜が折り重なっている感じを出すことだった。そのために “桜の木に依って、タッチや色合いを微妙に変え、境界部に陰影を付けること” で重なりを表現してみたつもりである。


<考察: 桜の木は尖っている>
 
 桜の描き方は千差万別で、決して一様ではない。

描き方の一つの視点として、花枝を
@ 丸く描くか?  A 尖がらして描くか?
という違いがある。
 
仲間内の絵を見ると、どちらかというと “丸く描く” 人が多いと感じている。

 しかし、桜の主流であるソメイヨシノをよく見ると、木の最外周の先は実際 “尖って” いる。
さらには、何層にも重なっている枝の殆どが “内から外へ” 向かって伸びているので、枝に沿って咲く花の塊も、先端が全て外へ突き出しているはずである。桜の木全体として花枝の集合体となると ひと目 “丸く” 見える ということなのだろう。

 私も水彩画を始めた頃は、丸く描くことが多かった。しかし、最近は上記のような観察に依って “尖らして” 描くことが多い。その方が、桜の“生命力”や“勢い” あるいは “繊細さ”や“風にたなびく様” など、幾つかの桜の特質を効果的に表現できると考えている。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


水彩画-185 『桜のスケッチ2018』

2018/04/13 08:44
 4月に入って八ケ岳高原にも一気に桜のシーズン到来。

 例年なら4月中旬以降がピークなのだが、今年は第一週から見頃を迎えている。ということで、「さあ。桜のスケッチ開始!!」

 今回は、北杜市と岡谷市というかなり距離の離れた桜スポットで描いたスケッチを2点掲載したい。



1.画題 『谷戸城址の桜』 北杜市大泉町谷戸、 サイズ:A4

 4月最初のスケッチ会は、北杜市の桜の(隠れた)名所である 「谷戸城址」 になった。公園の上の方はやや遅いが、日当たりの良い入口付近は既に見頃を迎えていた。
 この城址の桜は過去に何度か描きに来てはいるが、今回は過去に描いたことのない 資料館前から城址側を見るアングル を選択し、仲間はそれぞれ気に入った場所に陣取る。
画像

       <同場所の写真>
画像

 「どの方向から、どの程度の範囲で切り取るか?」 がポイントとなる訳だが、私は “手前からのアプローチと右奥へ進む小径” のイメージを入れてみることにした。但し、主役の桜の印象をスポイルしないように、例によって下部は余り彩色しないように留意した。


2.画題 『横河川の桜並木』 岡谷市長地権現町、 サイズ:A4

 諏訪地方の桜の名所の一つとして、岡谷市の 『横河川』 という小河川の土手沿いの桜並木がある。
しかし、我が家のある富士見町からはちょっと距離感がある(25km程離れている)ので、これまで私は訪れたことがなかった。今年は初めて、単独のスケッチに出かけてみた。

 近くの公共施設の駐車場に車を停め、先ずは様子見で川の土手を一回り散策する。両岸にビッシリと連なる桜並木は、歩道の上に枝がアーチ状に覆いかぶさっており、見事な “桜のトンネル” を作り出している。
結局、スケッチ場所としては並木の入口付近が良さそうだと見当をつけ、一旦車に戻り道具を持って再びポイントへ。そこで作業を始め1時間ほどで何とか描き上げた。
画像

       <同場所の写真>
画像

平日だったので花見客の人出はそこそこではあったが、一部の人に冷やかしで声を掛けられたり覗かれたりした。それはそれで桜の下独特の風情の一つとして、自身も楽しめる余興のようなものと感じている。


<余談:『八ヶ岳水彩画倶楽部 作品展』について>
画像
 私がお世話になっている北杜市大泉町を中心としたスケッチ教室・同好会 『八ヶ岳水彩画倶楽部』 の作品展が、来週 4/17(水) 〜 4/22(日) に開かれます。会場は 『谷桜酒造』 敷地内のコミュニティ―ホール /北杜市大泉町谷戸。

 年間を通じて 八ヶ岳高原(北杜市、南牧村、富士見などのエリア) で描いた倶楽部メンバー(私を含め)の作品を数十点展示する予定です。

 どなたでも自由に見ていただけますので、ご興味がありましたら期間中是非足をお運びください。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


水彩画-184 「早春のスケッチB(野辺山)」

2018/04/06 08:56
 陽気はどんどん春らしくなり、日によっては初夏の暖かさのこの頃。全国的に桜の開花が10日〜2週間ほども早いと聞いている。

 富士見高原もいよいよ “春本番” となっており、例年なら4月中旬以降に咲く隣組の一本桜 (『高遠彼岸桜』の亜種らしい) が、今週既に開花して5分咲き程になっている。
画像


 そんな状況ではあるけれども、今回は今季最後のつもりで描いた “冠雪の八ケ岳” を掲載する。


 画題 『早春のスケッチB(野辺山)』 野辺山高原、 サイズ:A4

 4月最初のスケッチの日は、上空は晴れて初夏のように暖かい日だった。但し、黄砂と花粉の影響でやや霞んだような春独特の空だった。
雪を被った八ヶ岳は恐らくラストチャンスだろうということで、野辺山高原の開拓記念碑付近から八ヶ岳東麓を広く取った構図で描くことにした。
画像

       <同場所の写真>
画像

 主題は当然 雪の被った 『八ヶ岳』 と 広大な 『裾野』 及び 『カラマツ林』。
 一方、手前に広がる牧草地はまだ冬枯れの状態で絵に成らない。従って、緩くカーブする一本の道だけをアクセントにして、例によってデッサン線をそのまま残し殆ど色付けをしない描き方にした。


<余談:春只中の静岡へ>

 3月最後の週末、静岡市方面へ夫婦で出かけた。私が所属する美術会で、この秋に予定している研修旅行先として静岡を候補地にしているので、事前(美術館など)の下見を兼ねて一足早い花見をして来ようと考えた次第。

 当日は天気が良くて助かったが、若干風が冷たく流石にシャツ一枚という訳には行かなかったけれども、寒冷地に住む我々にとっては、“春の雰囲気” を十二分に満喫することが出来た。

 たまたま 『駿府城公園』 附近では例年の ”春祭り” が行われていて、武者行列や踊り連パレードなどがあり、大変な人盛りだった。
画像
画像
画像

 満開の桜の下では、皆さん花見に興じて気分はお祭りムードで最高潮の様子。我々も、屋台で名物 “静岡おでん” を買って食べてみた。
画像
画像

 味噌出汁だけれどもサッパリしていてとても美味だった。

 また、清水港エリアにある大きな魚市場にも寄り、施設内の食堂で海鮮丼をトライ。
画像
画像

 湊直結の食堂ということで、さすがにどれも新鮮かつボリュームたっぷり。久々に、海辺の明るい陽差しと味を堪能できました。 
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


水彩画-183 「早春のスケッチA(玉川)」

2018/03/30 08:53
 1月後半から腰痛が続いている。その年にも依るけれども、たいてい真冬に痛くなり春先まで続くのが私の腰痛のパターンだ。
 この時期、“寒さ” “除雪作業” “運動不足” など幾つかの条件が重なるためだと推定している。

 今年はいつもより状況が悪く長引いているので、茅野市にある評判の良い “鍼灸指圧院” へ何回か通っている。以前にもお世話になったことがあるけれども、一般的な柔道整体の治療よりはるかに効く感じがしている。

 その医院からの帰り道途上に、八ヶ岳(西麓)を全望出来る田園地帯がある。当日は5月上旬並みのポカポカ陽気だったので、以前から目を付けていた付近のポイントへ立ち寄って “一人スケッチ” をした。


画題 『早春のスケッチA(玉川)』 茅野市玉川穴山地区、 サイズ:A4

3月も下旬の明るい日差しの中で、陽気だけはすっかり春本番を感じるところだが、周囲の風景は部分的に残雪があり木々の色付きはこれからという状況。それで、画題としては 「早春」 という表現がやっとである。
画像

       <同場所の写真>
画像


 この場所のポイントは以下の2つ。
1) 白い冠雪が美しい 「赤岳と横岳(西麓)」
2) 手前に茂る大きな 「鎮守の林」

 特に2)については、枝振りの良い針葉樹と広葉樹がバランス良く混在していて、四季時折の色合いが美しい林だと感じている。

 手前の田のエリアは通常であれば余り面白みがない訳だが、数日前に降った春の大雪が田んぼの畦道の彼方此方にまだ残っており、この日はそれも点景の一つになると考えある程度描き込むことにした。
 

<余談:ふきのとう

 庭の残雪が融けて土が見えて来た頃合いを見計らって 「ふきのとう」 を探してみた。するといつもの場所に可愛く顔を出しているのを発見。早速、周囲の土を少し起しながら採取をした。
画像

 10分程で、夫婦でおかずの一品にするには十分の量を確保できた。
画像

天婦羅にして食べてみると、独特の苦みが口中に広がり、 “春の味” と共に “活力” が体中に染みわたるように感じた。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


水彩画-182 「早春のスケッチ(野辺山高原)」

2018/03/23 08:47
3月第3週のスケッチ会の日は、4月下旬並みの暖かい陽気となった。
久々に外で描けそうな状況なので、野辺山エリアで冠雪の白さが眩しい八ヶ岳を描くことになった。



テーマ 『早春の野辺山』 野辺山高原141号線沿い、 サイズ:A4

画像

       <同場所の写真>
画像

 国道141号線沿いの 「ビックリ市」 駐車場から見る八ヶ岳は、手前一面に野菜畑が広がって視界を遮るものが無く “雄大” そのものだ。

 このところの春日和で裾野エリアの雪はすっかり融けてしまい、野菜畑は一面こげ茶色の土が広がっている。例によって、この状態をまともに描こうとすると絵としてまとまらなくなるので、主題の八ケ岳と中景の林群のみ描き込むように心掛けた。結果、手前半分に雪があるように見えるかもしれないが、それはそれで “良し” と考える。


 ところで、昨年の夏に全く同じ場所で描いている(下)。
画像

       <同場所の写真>
画像


 色彩に乏しい早春に比べて、夏の場合は葉物野菜のグリーンが鮮やかで野菜畑自体が主題になり得るほどだ。従って、見た儘を描いていけば自然に絵としてまとめられる。しかし、最近の 「的を絞った描き方」 という志向から改めてこの絵を見ると、いくつかの反省点もあるように思う。


 全く同じ場所で描いたスケッチでも、季節・天候の違いで印象がかなり変わるものだ。一方、ほぼ同じような景色を前にしても、描く人のその時の心境や経験の違いなどによって 「何を捉えるか?」 「どう描くか?」 が変わってくることも事実だ。

 6年間スケッチを繰り返して来て、そうしたことを強く感ずるようになって来たこの頃である。



<余談:彼岸のカミユキ>

 今週21日、関東地方に降ったカミユキは半端じゃなかった。
 富士見町一帯は一日で30cmほども積もり、辺りはすっかり冬ようなの景色。
 お墓参りなど外出の予定は全て取りやめにした。

画像
画像

  一夜明けた22日は、家の周りの雪かきでひと汗くことになった。
 除雪作業をしていて ふと 「雪(穴の部分)が青く反射している」 ことに気がついた。
画像
画像

 ”波長の短い青い光が奥の方まで届きやすいから” ということらしいが、春の雪は温度や表面状態に依って余計にその傾向が強いのかも知れない。

 この大雪も、その後の気温上昇でどんどん溶けていくのは 「暑さ寒さも彼岸まで」 故ということだろう。



記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


水彩画-181 「霧雨の清泉寮」

2018/03/16 08:38
 3月も中旬に入り急に暖かくなって来た。このところの気温上昇と降雨によって、周辺の雪はすっかり溶けてしまった。

 最近のスケッチ会の日はいつも天候が優れない。この日もやはり雨天で視界が悪い日だったので、今冬二度目の清泉寮エリアに行く。
 全体が春の霧雨に霞むような感じ。 さらに、手前の牧草地に前回たっぷりあった積雪は綺麗になくなっていた。
 
 そんな悪条件下ではあるが 「どんな状況でも、絵としてまとめる工夫」 という “最近の課題” を意識して描くことにした。

テーマ 『霧雨の清泉寮』 北杜市清里、 サイズ:A4

画像

       <同場所の写真>
画像

 この風景では、主題はやはり 「中景の林と建物」 しかなく、それ以外は 「あまり描き込まない」 ように意識した。手前半分の牧草地の処理については、実際には溶けてしまった積雪をたっぷり入れて 「真っ白に残す」 ことにした。

 実は上記の絵は再描したもので、最初に描いたスケッチでは、画面手前に斜めに走る “白い柵” を入れて描いてみた。
画像

すると、柵が主題の中景とバッティングしてしまう感じがしたので、取り除いた経緯がある。また、中景の彩色もややカラーが強すぎた感じだったので、色合いを淡白に変更した次第。

絵の題材にも寄るけれども、今回のような “静寂感”“朦朧感” を表現したい場合は

・点景は、ごちゃごちゃ入れずにスッキリさせる
・彩色は、モノトーン基調の落ち着いた感じにまとめる

という方が良さそうだ ということを学ばされたスケッチとなった。


 八ケ岳高原もすっかり春めいて来た。春の陽光は冬のそれと異なり、明るく柔らかい感じに変わってきている。天気の良い日には “屋外で描く” ことの出来る季節、いよいよスケッチの機運も盛り上がることになる。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


アトリエ随窓-14 「ボランティアとしての絵画活動」

2018/03/09 09:08
 私の所属する 『富士見美術会』 は町の文化協会に所属し、町公民館活動の一つの団体という位置づけである。
 主な活動としては、
「会員美術展(年数回)」 「写生会(年3回)」 「人物デッサン会(年1回)」 「研修旅行(隔年)」 「定例会合」
などがある。さらに近年 「絵画教室」 を月1回(年12回)開催している
画像
 「絵画教室」 とは言っても、その実態は

・当会の会員に成れば、いつでも無料で参加できる
・絵の経験、ジャンルなど一切問わない(意欲があればよい)
・課題は決めずに、都度聞きたいことを講師や仲間に相談できる
・事前予約は不要


という状況で、自由度の大きいのが特徴である。従って、世間一般の「絵画教室」とはかなり性質・内容が異なり、どちらかというと 「サロン」とか「交流会」 といった雰囲気が強い。

 それでも敢えて 「教室」 というネーミングにしているのは “新規会員の勧誘” が主な目的の一つになっているからである。近隣の市・町にはそれぞれ歴史ある立派な美術会が存在するけれども、何れも 「会員の高齢化」「会員数の減少」 といった課題を抱えていると聞いている。当会も数年前まで同じような状況にあり、新たな会員を増やす方策を検討していく中で、この企画が始まったという経緯がある。
画像
 「教室」を始めてから丸4年が経ったけれども、実は “新会員の勧誘” という効果は絶大で、延べ18名もの新会員拡大に繋がっている。

但し、課題もない訳では無い(下記)。
@ この一年ほど、絵画教室への参加者が減少傾向(特に、新人以外の参加者)にある
A 新規加入者は、県外からの移住者・別荘居住者が多い


<ここで考察..>

@について
・絵の創作というものは、基本的に個人の活動である。全くの初心者は別として、ある程度の経験者・ベテランになれば 「わざわざ画調の異なる人の意見など、あまり聞いても仕方ない」 という意識もあると思う。
・但し一部には自分の絵に飽き足らず、他の人の技巧や画調を刺激剤として見聞きしたいという人も居るように思う。そういう意味では “絵に対する探究心の強い人“ には参加する意義があるのかもしれない。

Aについて
・元々、会員の殆どは地元出身者で占められていたわけだが、この数年の新規加入の方々の大半は地元外(県外)出身者である。それで、私なりにその理由を考えてみた。
 ・移住者・別荘居住者の多くが “豊かな自然環境” と “ゆったりと流れる時間” を求めて都会から田舎へ生活拠点を移している。背景にあるのは、色んな過去のしがらみから離れ “好きなことをして気儘に暮らす” という生活志向だと思われる。従って “時間の大部分を自分自身のために使う” “自分を高める生活に生き甲斐を感じる” という意識が強いのでは無かろうか?
画像 
 私自身は県外出身者であるけれども、既に富士見町に30数年暮らしているので、期間の長さからすれば限りなく地元の人間と言えるかも知れない。しかし、生活志向とか価値観などについては移住者と共通するものがあると感じているので、こうした新規加入者の増加はあまり違和感が無い。

 ひとつ悩ましいのは、別荘の人の場合 “通年で居住していない” ということがある。イベントの連絡や美術展への作品の出展準備など、各自のタイミングを合わせるのは困難である。作品搬入・搬出時の作品預かりなど、出来るだけ融通をきかせるようにするのも、役員の一人としての私の役目でもある。

 当会は創立30年ほどの歴史があるわけだが、上記のように時代と共にその会員構成や活動実態が変化しつつある。何れにしても、会の活動が町の文化活動の更なる発展に貢献できる存在となっていけるよう、微力ながら協力していければと思っている。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


水彩画-180 「残雪のペンション村」

2018/03/02 09:15
 2月最後のスケッチ会は先週に続いて曇天となり、遠景は望めないので “近・中景” を題材にすることになった。
 清里高原の 『萌木の村』 にあるペンション村エリアには、昨年の春と夏に描きに来ているが、冬期は久々だ。
 天気が良ければ北側に八ヶ岳が眺望できるはずだが、予想通りこの日は全く見えない。現地で各自適当にポイントを探しながら、それぞれ気に入った場所に車を停める。私は、ペンション村入り口付近のやや小高い場所から、東南方向を臨む構図で描くことにした。実は、昨春ほぼ同じアングルで一度描いたことがあるけれども、自分として不満の多いスケッチだったという記憶があるので、ちょっとしたリベンジの気持ちが働いたという次第。
 

1.テーマ 『残雪のペンション村(1)』 北杜市清里萌木の村、 サイズ:A4

 ほぼ横一線に並んでいるペンションの建物群を、斜め上から望むアングルとなる。手前の広い牧草地エリアには、たっぷりと残雪があり白さが際立っている。建物の背後にはこんもりとした林と、標高の低い山並みがある(天気が良ければ、奥に瑞牆山や金峰山など高い山が見えるはずだが...)。
画像

       <同場所の写真>
画像

 今回のように、建物を上から見下ろすような位置から描くのは、(デッサンなど描写が)なかなか難しいものだと感じた。


2.テーマ 『残雪のペンション村(2)』 北杜市清里萌木の村、 サイズ:A4

 もう一枚は、後日家で描いてみた。
画像

       <同場所の写真>
画像

 以前ほぼ同じアングルで描いたことがあるが、手前中央にある大きな広葉樹をまともに入れてしまい、構図面で失敗した経験がある。それで今回は大木をそっくり省き、中央の抜けを良くした。一方、空も山も余り特徴がないので、建物群を上方へ寄せて下部の積雪エリアを広く取るようにした。


<考 察>
 先週と同じように 「中景の建物群を主題として、手前の雪の白さとコントラストを取る」「それ以外は余り描き込まない」 という点に留意して描いてみた

 そういう ”的を絞った” 描き方が本来の “スケッチ” だと思うのだが、描いている内に無意識に手が動いてしまい、気がつくと “その他の個所” も結構絵の具を載せている自分に気づく。従前よりは改善はされてきているとは思うが、まだまだ “クセ” が抜け切れない(反省...)。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


水彩画-179 「冬曇りの里 スケッチ」

2018/02/23 09:09
 立春も疾うに過ぎ、暖かい地方であれば “早春” という季語通りの明るい雰囲気が漂い始めていることだろうが、八ヶ岳山麓一帯はまだ冬のただ中と言って良い。
 2月中旬のスケッチの日は、どんよりとした空。こうした “冬曇り” の日は、遠くの山は霞んで良く見えないし、里山の眺めも何となく裏寂しく感じる。

 今回は 『冬曇りの里』 と題して、スケッチ2枚を掲載する。


1.テーマ 『冬曇りの里(1)』 北杜市大泉町西井出、 サイズ:A4

 遠景は余り望めない天候のため近・中景で描ける場所ということで、いつもの大泉町田園地帯へ行く。
ロッジ風建物の並んだ場所もあるけれども、今回は農家の集落を主体に選択した。春や秋は樹々や田園の色合いが綺麗なので背景の山も含めてカラフルに描くのが普通だが、冬場で曇天という条件では鮮やかさは全く望めない。そこでこのスケッチでは、民家群そのものに焦点を合わせて、周囲の風景はザックリと描くということにした。
画像

       <同場所の写真>
画像

 意図的にアップ気味にしてみたが、そうは言ってももう少しワイドにして、空も広く入れた方が良かったのかもしれない。

2.テーマ 『冬曇りの里(2)』 北杜市大泉町西井出、 サイズ:A4

 1.の絵は田んぼ道から東側を観た風景だが、西側を振りむくと “曇天の空の合間から指す陽の光” と “南アルプス連峰” が薄っすらと眺望できた。「これはこれで絵に成りそうかな?」 と思い、もう一枚描いてみた。
画像

       <同場所の写真>
画像

 点景が何もない構図なので、たまたま電線にとまっていたカラスを一羽入れてみた。冬のカラスは、よけいに寂しさを醸し出してしまうものだと感じた。


<追:おめでとう!! 小平奈緒選手

 平昌オリンピックの日本人選手の活躍ぶりが素晴らしい。特に、地元(茅野市出身)の小平奈緒さんがスピードスケート1000mの銀に続いて、500mで金メダルに輝いた話題はいっそう身近に感じる。
 偉業達成の翌日には、地元の市役所や小学校に祝賀の 『懸垂幕』 が取り付けられたとのこと(新聞記事)。
画像
画像

 長野県内には、これまで支援をしてきた関係者・団体・企業が沢山あるので、帰国後の祝賀行事もひと際盛り上がることでしょう。これから世界を目指す若い選手や地元の子供たちに、大きな夢を与えてくれたことが、とても嬉しく思います。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


水彩画-178 「雪景色スケッチ『清泉寮』」

2018/02/16 08:45
 2月初めのスケッチ会の日は降雪に見舞われた。

 遠景は全く見えない天候なので、建物系を描こうということで定番の 『清泉寮』 へ行く。
 これまで何度も描いている風景ではあるが 「何を描くか? どう描くか? を都度意識的に変えてみる」 という先生のアドバイスを念頭において描くことにした。



1.テーマ 『雪の清泉寮(1)』 北杜市清里 清泉寮、 サイズ:A4

 過去2年ほどは、駐車場の下の方から “広角” で描く場合が多かったが、今回は降雪で見通しが悪いため、建物に結構近い場所から “アップ” で描くことになった。広角の場合は、手前下半分の積雪アプローチの表現や八ケ岳の冠雪などがポイントになるが、近景ではやはり建物や周囲の樹々の描写が主体となる。但し、降雪で一面霞んだような天気なので、建物の細かい部分は殆ど見えない。
画像

       <同場所の写真>
画像

 こうした条件下でのスケッチは捉えどころがナカナカ難しい。全般的に水気を多めにして絵の具をぼかしながら描くことになる。一方で “描き込みを要する個所” が少ないので、描画時間が短くて済むというメリットは有る。この絵は1時間ほどでまとめることが出来た。



2.テーマ 『雪の清泉寮(2)』 北杜市清里 清泉寮、 サイズ:A4

 上記1.のスケッチは清泉寮の本館(旧館)だったが、私以外の仲間は西側の新館を題材にして描いていた。新館は自身も過去2、3度描いており、本館とはまた違った味があるのは認識していた。それで、当日そちら方向を撮って置いた写真を参考にして、後日スケッチ感覚で描いてみた。
画像

       <同場所の写真>
画像

 下半分の積雪エリアは紙の白地を出来るだけ残し、上半分の建物や林としっかりコントラストを取るように心掛けた。但し、地面が右から左へ緩やかに下っていることと、そのスロープが手前から奥へ何層かに重なっている感じを出すため、淡い影や窪地を適当に入れて変化をつけるようにした。
短時間のザックリした描き方だが、全体としてはほぼ自身のイメージ通りに表現出来たと感じている。


記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


水彩画-177 「冬の八ケ岳スケッチ」

2018/02/09 09:00
 1月後半、数週間ぶりに仲間とのスケッチ会に出かけた。私にとって今年初のスケッチとなる。
 場所は、昨年冬にも何度か描きに行った野辺山高原。
空全般に薄い雲が広がってはいたが、薄日が差して辺りは明るい。高地特有の澄んだ空気を通して、八ヶ岳の峰々が良く展望できる日であった。
 今回は、その日に描いた八ヶ岳のスケッチを2点掲載する。


1.テーマ 『冬の八ケ岳(1)』 野辺山高原 獅子岩展望台、 サイズ:A4

 JR野辺山駅から2kmほど南へ入ったところに 『平沢峠獅子岩展望台』 がある。見晴らしの良い高台にあるため、北西方向に八ヶ岳の全景を見渡せる場所だ。標高が高く底冷え感が半端ない地域なので、程良い場所・角度で車を停めていつも車内から描くことになる。
画像

       <同場所の写真>
画像

 ここからの山麓の雄大な眺めは感動ものである。しかし、これをスケッチとしてまとめるのは大変難しい。見渡す限り “山と裾野” ばかりで、アクセントとなる点景が殆ど無いからである。
 大きなサイズで丁寧に時間を掛けて描くのであれば、また違った表現も有ろうかと思うが、1時間ほどのスケッチとしては、こんなものか...(己の身の丈を知る)。


2.テーマ 『冬の八ケ岳(2)』 野辺山高原 電波観測所付近、 サイズ:B5

 1.でスケッチした帰りがけに 「他にもどこか適当なスケッチポイントが無いか?」 と、一人で少し寄り道をしてみた。広大な野菜畑の広がる一帯を東に進むと 『国立天文台 宇宙電波観測所』 の巨大なパラボラ望遠鏡がある。そこからやや東側に車を走らせていると農道沿いからの眺めが絵に成りそうに感じたので、道路脇に車を停め車内からスケッチをした。
画像

       <同場所の写真>
画像

 基本的に山・畑・林すべてが平たく広がっており縦方向の変化に乏しい構図だが、手前の野菜畑の描き方で特徴を出せると感じ、空と大地の空間の広さを意識して描いてみた。

<考 察>
 個人的には、描くのに苦労した1.の絵よりも気楽に描いた2.の方が気に入っている。

 例えば “都会から来た観光客が八ケ岳の雄大な眺めを楽しむ“ というシチュエーションとしては、当然1.の眺めがお勧めだと思う。しかし絵を描く立場からすれば、観光パンフレットや絵葉書に載せるような景色が、必ずしも題材として適しているわけでは無い。言葉ではうまく表現できないが、恐らく何気ない風景の中に見出す ”絵に成る要素“ とか ”インスピレーション“ のようなものなのだろう。


<余談:御神渡りを見る>
 今冬2度に渡る寒波襲来によって諏訪湖が全面結氷して氷に亀裂が現れていたが、2月初め遂に 『御神渡り』 が認定された。数年ぶりの 『御神渡り』 とあって、県内外から見物客や写真愛好家で日々賑わっているとのニュースを見る。
 先日諏訪湖近くへ出かける都合があり、せっかくなので私も湖畔端へ足を伸ばしてみた。下諏訪の赤砂という出鼻地から2方向へ伸びる神秘的な亀裂を見ることが出来た。
画像
画像
画像

 拝観式の占い結果では、今年の天候を 「前半は不安定、後半は順調」 作柄は「やや良」 経済は 「明るい兆しあり」 ということらしい。この通り、良い年になりますように!


記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


『松代』 を訪ねて

2018/02/02 08:31
 昨年末、北信地域の温泉へ出かけた際に 『松代』 を訪れた。

 僅か半日ほどの散策だったが、江戸時代城下町として栄えた武家屋敷跡などを中心に回ってみた。

 ポイントは何といっても松代城址近くの真田関連3施設。年末の平日ということもあり、観光客は疎らで、駐車場も余裕で停められた。

 チケットを買う際 『真田宝物館』 『真田邸』 『文武学校』 共通入館券400円は随分安くてビックリ。
画像
画像

 (余談) 受付の人に聞いた話だが、2016年は大河ドラマ 『真田丸』 の影響で、観光客がどっと押し寄せたようだが、2017年になるとすっかり元の状態に戻ってしまったとのこと。いつの世も、世情というのは浮き沈みが大きいということか...。 

 当日は大変寒い日だったのだが、宝物館は近代的な博物館然とした施設なので、冷暖房完備で問題なかった。一方、真田邸と文武学校は元が江戸時代に建てられただだっ広いお屋敷故に、中に入ると “底冷え感” が半端ではない。当然のこととは言え 「通常誰も住んではいないため火の気が全くない」 「見学対応のため障子・襖・板戸などは全て開放されている」 ことから、余計に寒さを感じてしまう。靴を脱いで屋敷に上がり屋内を歩き回る訳だが 「日陰の場所を歩くと足裏が冷たくなってくるので、出来るだけ陽の当たっている廊下などを選んで歩く」 といった “工夫” をしながら観覧した。
画像
画像

 昔の人は、風通しが良く暖房の無いこうした屋敷に火鉢ひとつで暮らしていたと思うと 「かつての日本人は何と我慢強いことだったのか」 と感心してしまう。
 一通り見終り体が冷え切ってしまったので、近くの “竹風堂” で一休み。こういう甘味喫茶は久々だったので、純和風の味と雰囲気をじっくり楽しめた。
画像
画像


 その後、一般解放されている 『旧樋口家』と『旧前島家』 の二つの武家屋敷にも入ってみた。それぞれ家老級とか目付・上級武士のお屋敷だったそうだが、展示品も充実していて見応えがあった。画像

 ここで最も印象的だったのは 「ボランティア説明員」

 皆さん70代と思われる男性で、地元の文化財保護・観光振興のボランティア団体に所属されていて、施設/日ごとに交代当番制を敷いて対応しているらしい。大半が入場無料の施設故に、基本的に無給のお仕事のようだ。しかも、お客が少ないと思われる年末年始(大晦日/元日も含む)も開館・常駐しているとのこと。
 寒い冬期、底冷えする屋敷内で炬燵等にあたりながら疎らなお客のため待機しているという厳しい環境ではあるが、皆さん明るい顔で生き生きとしている。勿論、歴史好きで郷土愛が強いというバックグラウンドなのだろうが、それに加えてこのお役目に “誇りと生き甲斐” を感じていらっしゃると推察する。


【あとがき】

 松代は我々にとって初めてとは言え、これまで認識していたことと言えば “松代地震” “大本営地下壕” 程度。恥ずかしながら、基本的なこと(例:長野市の一地域であること、江戸時代真田家の本拠地だったこと など) も殆ど知らずにいたというダメ信州人の我々(まア、長野県は広いので中南信の人間としては、こんなものか....)を痛感。

 似たような城下町は県内外に沢山あるわけだが、松代の場合 “主な見どころがコンパクトな地域に集中していて、徒歩で十分観光できる” といった利便性に加えて 上記のような “熱心なボランティア活動” に支えられた “手作り感溢れる良さ” があるように感じた。

 他にもいくつかポイントがありそう(温泉、地下壕、象山関連 など)なので、機会があったらまた訪れてみたい。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


水彩画-176 「雪原の風景」

2018/01/26 09:27
 今週は列島全体が寒気団に覆われ、記録的な寒さに見舞われている。
 首都圏で20cmもの大雪となった22〜23日、先週まで雪の無かった富士見町界隈も、今季初の本格的積雪となった(意外と少なくて15cmほど)。
 【自宅周辺の写真−先週】
画像 
画像

 【自宅周辺の写真−今週】
画像 
画像

この一両日は最低気温が−12℃にもなり、日中最高気温も氷点下という厳しい寒さ。おまけに連日強風が吹き荒れ、外に出るのも億劫になる。

今日は、そんな厳冬の中アトリエに籠って描いた習作 『雪原の風景』 を2点掲載する。


1.テーマ 『迫夕の雪原』 野辺山高原、 サイズ:B4

 野辺山高原には、我々が例年雪景色を描きに出かけるお得意の場所がある。その日の天候に依り、八ヶ岳が綺麗に見えたり雲に隠れてしまったり、積雪がたっぷり有ったり少なかったり、条件次第で随分趣きの異なったスケッチとなる。

 今回の習作は、私がスケッチ会に参加するようになって間もない頃(数年前)に描いた作品をベースに、2年前の同場所のスケッチと抱き合わせて、新たに構図を作り直して描いてみた。
画像

       <以前の作品>
画像
画像

工夫・留意した点は、
・暗い雲の間から指す陽光の描写
・手前の雪(除雪)マウンドの描写
・カラマツ林の間から透けて見える奥の雪原


2.テーマ 『雪原の朝』 富士見高原、 サイズ:B4

もう一枚は、数年前八ヶ岳西麓一帯に降った大雪の直後、自宅(富士見町)のすぐ近くの雪景色を描いた作品をベースに、構図を変更してみた。
画像

       <以前の作品>
画像

工夫・留意した点は、
・ロッジ風家屋と大屋根の牛舎を除去
・その代わりに、立ち木に覆われた農作業小屋を置く
・雪がたっぷり載った杉林と赤松林の描写(白抜き)
・田の畔の位置・方向の変更


 【考 察】
・以前の作品は地元美術展出展向けに描いたもの。 “サイズが一回り大きかったこと” “水彩画を初めてまだ間もない頃で、筆が遅かったこと” などの理由で、相当な時間を費やして描いたと記憶する。今回は習作ということもあるけれども、結構筆が早くなり当時の半分以下で済んでいる。
・一方、完成後改めて眺めてみると、2作とも構図面でもう少し工夫の余地があると感じた。

記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


水彩画-175 「雪上がりの駅」

2018/01/19 09:11
 年末から発症した帯状疱疹。既に3週間が経過し、症状はかなり回復してきた。現在は、疱疹部の痒みと鈍痛が若干残る程度。今月末には全快を期待しているところだが、果してどうだろうか?


 さて、八ケ岳西麓〜南麓エリアは、相変わらずの “冬晴れ” 続きで平地には殆ど雪が無い。雪がたっぷりと積もった状態になれば、絵心をそそられて一人スケッチも有りかと思うが、相変わらずアトリエに籠る日が続いている。

 今日は、昨年末に訪れた北信の 「姨捨駅」 を題材にした 『雪上がりの駅(習作)』 を2点掲載することにしたい。


1.テーマ 『雪上がりの駅(1)』 千曲市姨捨、 サイズ:A4

JR姨捨駅は、道路側から見た駅舎の正面入り口もそれなりに趣きが有る。しかし、駅前のアプローチが狭いため絵の対象とするにはちょっと “詰まった感じ” になってしまうのがネック。

 一方この駅は無人駅なので、電車に乗らない人でも構内に立ち入ることが可能だ。
それで、改札内に入り連絡橋を渡って2番線ホームから駅舎を見たところ、絵に成りそうなアングルが有ったので一枚描いてみた。
画像

       <同場所の写真>
画像

 工夫した点は、
・屋根の上の林の間から、陽の光が指し込んでいるイメージにした
・実際には人影の無かったホームに “地元の老人” の姿を入れてみた


2.テーマ 『雪上がりの駅(2)』 千曲市姨捨、 サイズ:A4

 もう一枚は1番線ホームに立って、奥へ続く線路と連絡橋、及び2番線ホーム側を斜めに見たアングルで描いてみた。
画像

       <同場所の写真>
画像
画像

 工夫した点は、
・画面左側から指す陽光が、雪面に作り出す “影” の表現
・実際には無人だったホームに 一組の“親子連れ” の姿を入れてみた


 
【考 察】

 今回の習作は2点とも、実景にほぼ忠実かつ細部に亘って描いている。
 元より、こうした描写が私の画調なのだが、最近この描き方にやや限界を感じている。

 水彩画界で活躍している著名作家の方々の作品を観ると、勿論画調はそれぞれ特徴的で決して同じでは無い。しかし共通するのは、単に “精緻で丁寧に” ということでは無く、もっとダイナミックな筆使い・色使いと、全体の緩急/メリハリが効いているように思う。

 私自身本来の特質を生かしながらも、今後は画調の幅をさらに広げる努力をして行きたいと考えている。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


水彩画-174 「田園風景の習作」

2018/01/12 09:14
 年末から体調を崩したこと、いつもの仲間とのスケッチ会が先生のご都合でしばらく休止になっていること、 などが重なってこの一ヶ月ほどスケッチ外出をしていない。
 
 ということで年始からアトリエに籠り、今年応募展に出すための “習作” を描くことにしばし時間を費やしている。
 
 今回は、そんな状況で描いた習作2点を掲載したい。


1.テーマ 『稲田の午後』 北杜市小淵沢町、 サイズ:B4

 昨年の秋、過去に何度か単独スケッチや題材探しに出かけたことのある小淵沢町の上笹尾の田園地帯。
 この付近では普通であれば、西方向に見える南アルプス(甲斐駒ケ岳など)を背景に入れた田園風景が最もポピュラーな題材となる。実際、私自身そうした構図の絵を過去何枚も描いている。
しかし今回は敢えてアングルをやや北側に振り、 “平らに広がる稲田” を主題に据えることを試みた。
画像

       <同場所の写真>
画像

この構図のメリットとしては、
 ・単純な構図と引き換えに、前後/左右の空間の広がりを感じさせられる
 ・遠景は丘のような低い山となり、空を広くとれる
 ・手前に繁茂する低木(萩)がアクセントとなる
 
一方、工夫した点は、
 ・右から左へ下る傾斜をやや緩やかにする(実際は段差がもっと大きい)
 ・稲田の縦方向の配列の誇張と、横方向の畦のアレンジ
 ・午後の遅い時間帯、雲の合間から指す陽光を表現

 反省点としては、
 ・中景に何かの点景(小屋など)を一つくらい入れても良い
 ・空はもっと単純な方が良さそう
 ・手前の低木・雑草はさらに精細に描き込む部分が必要



2.テーマ 『代田の午後』 茅野市豊平、 サイズ:B4

 上述の絵の季節は “初秋”なので、もう一点は “初夏” にしてみた。
 昨年、諏訪の応募展に出展した作品で題材にしたのが茅野市のエコーラインにかかる橋だった。今回の題材は、そこから1kmも離れていない平らな水田地帯。
画像

       <同場所の写真>
画像

 エコーラインの道路沿いから通常の目の高さで見た景色で、点景が殆ど無く単調な構図だ。
この構図のメリットとしては、
 ・地平線が大変低く、空の空間をしっかり取れる
 ・これにより、雲をダイナミックに描写できる

工夫した点は、
 ・唯一の点景である “電柱” の配列によって、遠近感を強調
 ・午後の遅い時間帯、雲の合間から指す陽光を表現
 ・全体の色調は余り赤くせず、控えめにすることで光の陰影を強調

反省点としては、
 ・単調な構図を埋め合わせするだけの、緩急のある色調の徹底した追求


冒頭に書いたような諸般の事情で、今月はもうしばらく “習作” 作業が続きそうである。

記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


疱疹の正月

2018/01/05 09:18
 皆さま  新年明けましておめでとうございます。画像

 長野県諏訪地方は、正月中ずっと晴天続き。大変穏やかで雪も無く過ごし易いお正月でした。

 しかし、私自身はちょっとした “病” に見舞われてしまいました。新年早々のブログアップは、情けないことに “病難記事” が主題となります。

※ なお余談として、年末に出かけた 【雪の姨捨】 の記事を載せます。

―――― ◇ ―――― ◇ ――――

【帯状疱疹】

 昨年の年末、左胸にチクチク・ズキズキという違和感があり、しばらく様子を見ていたところ痛みが次第に大きくなって来た。そして3〜4日後、風呂に入るとき胸のあちこちに赤いブツブツが出ているのに気がついた。早速、症状を元にインターネットで色々調べた結果、どうも 『帯状疱疹』 ではないかと見当をつけた。
 だとすれば、重症化する前に病院へ行って投薬など早めの処置をした方が良いと考え、翌日は日曜日(大晦日)ではあったが、朝の内に近くの総合病院へ出向いた。通常の外来窓口は当然クローズだが、救急窓口は年末年始通してオープンしている。受付のスタッフの方に症状を伝えると、殆ど待たされることなく当番医に診ていただけた。発症の経過・症状の問診と疱疹部位(左胸及び左の背中)の診察の結果、やはり 『帯状疱疹』 で間違いないという診断。

 この病気は、子供の頃水疱瘡にかかった時に出来た抗体が加齢とともに弱体化し、体内に残存しているヘルペスウイルスの活動を抑えきれなくなるという理由のようだ。50代 〜 70代の中高年者に多く、疲労・ストレス・体調不良 等の原因により発症し易くなるとのこと。しかし伝染性の病気ではなく、一緒に生活している家族には移らないという点では一安心。

 抗ウイルス薬を出してもらい、以降毎日飲んでいる。痛みがひどい時には痛み止めを飲むこともある。疱疹は当初小さいポチポチ状だったが、次第に赤く大きく腫れるようになり、一週間経った今は水泡状態。今後カサブタ状にになって次第に消えるだろうと予想している。

 熱が出て寝込むような重い病気でもないし、食欲が落ちるわけでもない。通常の日常生活には大きな支障がないが、いつも胸部の鈍い痛みがあり何となく体調が優れないので、外出や運動などする気になれない。お陰で、食べて寝転んでTV、アトリエ籠りといった “座敷おやじ” 状態の日々が続いている。 


【余談:雪の姨捨】

 昨年末(上記の病気に成る直前)、急に思いついて東信方面へ夫婦で散策に出かけた。以前から一度行ってみたいと思っていた 『姨捨』 エリア。長野自動車道を北上し、姨捨SAのスマートICから高速を降りる。すると辺りは雪で真っ白、アプローチ道路も15pほど積雪があり慎重な運転を余儀なくされる。後で分かったことだが、東信地域は前夜から今季初めての本格的積雪となったようで、我々は丁度そんな時に行ってしまったという訳だ。

 しかし、滅多に目にすることの出来ない “壮大な雪景色” を眺望することが出来た。残念ながら、有名な棚田の展望ポイントへはアクセス道路が除雪されておらず危険を感じて行けなかったが、姨捨駅ホームから見下ろす善光寺平の眺めは絶景だった。
画像
画像
画像
画像

画像
画像

 機会があったら春の代田の頃と、秋の稲田の頃にまた訪れてみたいと思った。


記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


水彩画-173 「新年の富士」

2017/12/29 16:40
 いよいよ今年も暮れようとしている。

 12月に入って 「そろそろ年賀状の準備をしなくては...」 という気持ちになった。
 年賀状にはいつも最近の拙作の中から絵柄を選んで載せていたわけだが、今年は 「久々に、富士山の絵でも載せようか」 と思い立ち、急遽2枚描くことにした。

 で、本年最後のブログ記事は、普段とは少し違った気持ちで描いた 『富士山』 の水彩画を掲載したいと思う。


1.テーマ 「明ける富士」 北杜市長坂町、 サイズ:210o × 420o

 私の居住する八ヶ岳西麓〜南麓一帯からは、富士山を眺望出来る場所が至る所にある。但し、富士五湖周辺など至近距離の場所とは異なり、かなり “遠望” と成ってしまうのは致し方ない。
 そんな中でも、八ヶ岳南麓の 『長坂』 周辺からは比較的均整の取れた富士を眺望できることを、これまでのスケッチ経験から承知していた。

 この絵は、その付近で見た富士遠望の風景をベースに、時刻を “日の出直前の明るくなり始めた一瞬” のイメージにして描いてみた。
画像

       <周辺の写真>
画像

 工夫した点は、以下の通り

・手前の田んぼ ⇒ 冬枯れの感じの表現、畦が斜めに走る方向(見る人の目線を意識)
・中景の民家群と樹影 ⇒ バランスを考慮して再配置
・空と富士の彩色 ⇒ 朝焼けイメージと光の方向を意識


2.テーマ 「暮れる富士」 富士見町立沢、 サイズ:210o × 420o

 名前の通り、私が居住する 『富士見町』 では富士を望めるポイントが彼方此方にある。但し、距離からして富士山はかなり小さくなること、中景・近景に適当な点景となる要素が少ないこと といったマイナス要因もあるので、絵や写真の題材としての場所選びは簡単ではない。

 とは言っても、上記の 「明ける富士」 と対になる絵を町内からの眺望として一枚描いて置こうと考えた。
 結局、富士見町の 『立沢』 という広大な水田地帯から望む富士山を “太陽が右側の山に暮れようとしている一瞬” のイメージにして描いてみた。
画像

       <周辺の写真>
画像
画像

工夫した点は、以下の通り

・手前の水田地帯 ⇒ 積雪の田の土手・畦をやや誇張して入れる(点景の少なさを補完する)
・右サイド(画面の外側)からの斜光 ⇒ 沈む直前の陽光が雪面につくる陰影を意識
・空と富士の彩色 ⇒ 夕焼けイメージと光の方向を意識


<後談>

・富士は日本の象徴であり、日本人の心の原点である
・誰もが描きたいと思うのが富士であり、誰もが思い通りに描けないのが富士である
・富士は浮世絵の時代から描き尽くされており、比較対象としての優れた先例作品が多い
・富士は絵葉書や観光パンフレットの題材トップであり、世間での露出が極めて多い
・遠望の富士を描く場合は、むしろ周囲の点景が主役となりしっかり描き込まなければならない
 
 というようないくつかの背景から、プロやハイアマチュアの世界では 「富士は軽々に描くべきでない」 とも言われているようだ。描くのであれば 「研ぎ澄まされたような覚悟が必要」 ということなのだろう。確かに、我々も時おりスケッチで描くことは有るけれども、大抵満足するような結果にはならないというのも事実である。
 まあそうは言っても、素人であることを自覚した上で自己満足的に描く分には許されることと考えたい。

 ちなみに、普段私の絵など殆ど褒めることの無いカミサンから、今回の富士2作は 「良い絵だねエ 〜」 と珍しく “高評価” をいただいた.... 素直に喜んで良いのだろうか...?。

 これに気を良くしたという訳では無いけれども、新年早々開かれる 『信金ロビー展(1/9 〜 2/7)』 にこの2点の出展を予定している。


 皆さま、今年一年お付き合いしていただきまして有難うございました。
 良いお年をお迎えください!


記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


水彩画-172 「晩秋の残陽」

2017/12/22 09:25
 甲信の県境付近に住む私にとって、日常生活圏が長野県(諏訪地方)と山梨県(峡北地方)に跨るのは自然なことである。

 山梨県側としては 『白州、武川、韮崎』 方面に結構出かけることが多い。その場合国道20号沿線を通るわけだが、途中絵を描く者として目に留まる景色がいくつかある。そのひとつが、信濃境神代付近から川向こうに見える 『大武川(おおむかわ)』 の山里風景 である。
画像

 秋には川岸から急勾配に切り立つ山肌がマーブル状に色づき大変美しいが、11月後半にもなると灰色がかった茶色が多くなり、枯れた感じで何となくうら淋しい雰囲気になる。

 ある日の午後(15時過ぎ)にこの近くを通りかかったところ、丁度太陽が山影に入りかけて、左手の集落の背後にある山が暗く陰り、正面から右側の山には西日が強く当たり紅葉が鮮やかに見えている。つまり強い斜陽が一瞬作り出す “陰と陽” のコントラストが何とも印象的であった

 後日改めて、同じような時刻を狙って取材に出向いた。それで、こういうハイコントラスト現象になるのはどうやら夕暮れ直前の30分くらいに限られるということが分かった。また、この日は生憎やや雲が多く以前見た時のような強い陰陽風景にはならなかった。

1.テーマ 「晩秋の残陽T」 サイズ:A4
画像

       <同場所の写真>
画像


2.テーマ 「晩秋の残陽U」 サイズ:A4
画像

       <同場所の写真>
画像

 結局絵としては、最初に遭遇した時の記憶と、自分なりのイメージで色合いを決めて2枚描いてみた。これまであまり経験のない題材だけになかなか思うように描けなかったが、今後に向けて一つの足掛かりにはなったように感じている。


<余談: 特異な地域/大武川>
 この 『大武川』 というところは山梨県に属するが、実は地勢的にとても “特異な地域” である。

 急斜面の山と釜無川に挟まれた狭い平坦地にある集落なので、どこかへ行くためには、都度橋を渡って一旦長野県側(国道側)に入り、そこから隣接地へ移動するといった日常生活になるようだ。そういう意味で、地積は 『山梨県白州町』 ではあるが、生活行動圏としてはむしろ限りなく長野県富士見町に一体化されており、歴史的にも県境(釜無川・橋)を跨いで様々な互助関係があると聞いている。


記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


水彩画-171 「晩秋の山里スケッチ」

2017/12/15 08:55
 11月後半ともなると、山麓の紅葉もいよいよ最終版となる。過ぎ行く晩秋を惜しむように、少しでも秋の色合いを残す場所を捜しながらスケッチをすることになる。

 今回は、北杜市のやや標高の低い地域で描いたスケッチ3点を掲載する。


1.テーマ 『晩秋の山里(1)』 北杜市高根町東井出、 サイズ:A4

 ここは年に何度か足を運ぶポイント。見る方向を変えることで、遠景として八ヶ岳、南アルプス、茅ケ岳などを気の向くままに選択できるのがメリットだ。
 この日は良く晴れてはいたが、冷たい木枯らしが吹きつける天候でとても外で描ける状況では無く、やむを得ず車内でのスケッチとなった。従って、アングル・構図などについて余り贅沢は言えない。

 今回私は東南方向の茅ケ岳と手前の民家群を描くことにした。
 
画像

       <同場所の写真>
画像

 留意した点は、
・手前の田の描写(一つの畦を大きく入れる、土は焦げ茶色に塗らず白っぽく残す)
・中景にある紅葉の林の色合いを強調
・民家群は気に入った家屋を適当に選択してアレンジ


2.テーマ 『晩秋の山里(2)』 北杜市高根町蔵原、 サイズ:A4
 
 ここは初秋にも一度描いた場所だ。その時は生憎曇天で八ヶ岳が全く見えなかったが、手前にコスモスが咲いていて良い点景となった。
 今回は、空が気持ち良く晴れ渡り遠景の山が大変クリアだったが、手前の田畑には何も無くただの空間となっているのが難点だ。
画像

       <同場所の写真>
画像

留意した点は、
・中景左側にあるペンション風建物をしっかり描き込む(主役)
・中景右側の林の色づきを強めにする
・手前中央の田畑エリアは下へ圧縮
・雪をかぶる八ヶ岳は控えめに彩色


3.テーマ 『晩秋の山里(3)』 北杜市長坂町夏秋、 サイズ:A4

 12月最初のスケッチは、長坂町にある農産物直売所 『よってけし』 の近くへ出かけた。実は、仲間の誰もがここで描くのは初めてだった。聞くところによるとその昔、日本画大家の東山魁夷がここから見る八ヶ岳と里山風景を気に入って大作を描いたことがあるとのこと。確かに八ヶ岳の見通しは素晴らしいところだと思ったが、長坂ICが直ぐ近くに出来て以来里山エリアは随分と開発が進んでしまった感がある。東山画伯が描いた当時はもっと素朴な風景だったのだろうと想像する。
画像

       <同場所の写真>
画像

留意した点は、
・手前里山エリアを下方向へやや圧縮
・民家群は趣きを残している家を主体に適当に選択
・阿弥陀岳と赤岳の冠雪を描写


<余談>
 この日は天気が良かったので外で描いたのだが、同じ場所の先客として 「横浜からスケッチ旅行に来ている熟年女性グループ」が居て、自然の流れで若干言葉を交わした。都会の絵画教室に通っている仲間だということで、いつもは室内で花や静物ばかり描いているので、たまには外へ出て風景を描きたくなったのだとか。近くの宿に前泊し今朝からここで描いたというスケッチを見せてもらったが、あまり描いていないという割にはなかなかのものだった。

 それにしても、もう12月に入るという時期に、都会の人がこの山里地域へスケッチ旅行に来るというのはちょっと “無理筋” ではなかろうか?
 実際、我々も40~50分ほど描いたところで体が冷えてしまって、彩色半ばで早めに切り上げざるを得なかった。これからは車内で描く “冬の修行” がしばし続くことになる。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


水彩画-170 「第4回 諏訪を描く展」

2017/12/08 09:19
 先日(11/25 〜 12/3の間)、諏訪ガラスの里ミュージアムで 『第4回 諏訪を描く展』 が開催されました。

 諏訪地方をテーマにした応募展で、プロ・アマ・初心者を問わず誰でも出展できるという敷居の低いイベントなので、私自身第一回から毎年応募させていただいています。 

 この度、幸運にも 『市民新聞グループ賞』 を頂くことが出来まして、先日の表彰式に参加させていただきました。せかっくですので、私の作品について以下に紹介したいと思います。

――――― ◇ ――――― ◇ ――――― ◇ ―――――

画題: 『春暮のエコーライン』 茅野市泉野付近、 サイズ:P10

画像

【創作の経緯】

 私は時折仲間とゴルフをする。大抵は30分以内で行ける範囲の八ケ岳山麓エリアで行うことが多いが、その中には蓼科エリアのゴルフ場が含まれる。自宅から蓼科方面へのアクセスは、標高1100m地帯の山麓を突き抜ける 『エコーライン広域農道』 を利用する。山岳ハイウェイのようなこの道路には、途中 『槻木大橋(つきのきおおはし)』 という全長数百mはあろうかという大きな橋が架かっている。ここを通るたびにいつも 「眺めの良いところだな」 と感じていたわけだが、ある春の日の夕刻ゴルフ場からの帰りに通った際、水田に映った夕陽の美しい風景が大変印象的だった。
 それで、後日同じように天気が良い夕暮れ近くに、改めて出かけて絵の取材をしたという次第。
       <同場所の写真>
画像


 橋の上から西側を眺めると、茅野市の泉野という地域が見える。そして眼下手前からはるか奥の山際まで規則的に並んだ水田が広がっている。丁度代掻きが終わり田植え前後の時期、夕陽が田の水面に反射して幻想的な風景を作り出している。
       <直ぐ近くの水田>⇒夕陽のイメージを参考
画像


 私が日頃描いている風景画の主題の多くは、
“雄大な自然と人間の営みの調和” 
である。
 私が居住している八ヶ岳山麓や甲信地方では、自然(山)と人間(里)の接点・境界としての ”里山風景” が至る所にある。そうした環境での人々の生活は、正に農耕起源としての “日本の原風景” と言える。
 従って、こうした風景を描くという行為は ”自然と共に生きることの美しさ” を一つのシーンとして表現する

ことに他ならないと考えている。

 今回の作品は、特に 『夕暮れ風景』 を主題にした。
 人は誰でも、雄大な空間の中で沈む夕陽/夕焼け空の風景を見ると、心を洗われ吸い込まれるような感動を覚えるのでは無いだろうか。特に悠久の自然の中で、人々が長い時間と労力をかけて作り出した田園風景とのハーモニーは、先述の ”自然と共に生きることの美しさ” の代表的なシーンの一つだと思う。

 そういう意図に近づけるために、随所に実景とは変える工夫をしている。
例えば、

・水田地帯の奥に隣接・点在する施設建物群の除去(人工物は最小限に)
・地平線の位置を少し下げる(空のスペースを広げ、空間の広がりを強調)
・水田の畦道の形状・位置を若干変更(遠近感の強調、リズム感の創出)
・左右から中央奥へ続く山林と、空との境界の山の高さを抑える(同上のねらい)
・夕焼け空の脚色(色調、最上部の雲、鳥など)

上記のような工夫をしながら、習作を2,3回繰り返して最終的に出展作に仕上げたけれども、やはり100%満足という訳には行かなかった。こうした絵は何といっても “色調” が重要で、微妙な色合いの違いで随分と異なったイメージになってしまうということを理解した。


――――― ◇ ――――― ◇ ――――― ◇ ―――――


 図らずも、これで過去4回とも入賞することが出来たのは嬉しい限りです。しかしながら、回を重ねるたびに出展作全体の水準が上がっていることも事実ですし、自身としても毎回同じような主題・画調の作品というわけには行かないと感じています。そういう意味で、いつも新鮮な感覚でチャレンジをする姿勢が必要ではないかと思っています。

 最後に、お忙しい中いつも会場へ足を運んでいただき応援を頂いている方々に対しまして、この場を借りて深く感謝いたします。

記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


続きを見る

トップへ

月別リンク

hiromochanの高原スローライフ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる