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hiromochanの高原スローライフ

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hiromochanの高原スローライフ
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こんにちは。近年、会社を定年退職したオジサンのブログです。八ヶ岳の麓(富士見高原)で好きなこと(水彩画、木工、ウォーキング、ゴルフなど)をしながらスローライフを楽しんでいます。
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水彩画-193 『薫風の牧場(まきば) 習作』

2018/06/15 08:40
 5月、仙台での法事に参列した際、親戚の一人の方から 「絵を一枚貰えないか?」 との依頼を受けた。

 その人は、家族ともども昔から大の “競馬好き” ということで、絵の主題は “馬” にして欲しいとのことだった。

 しかし私の場合は “風景画” が専門で、人にしても動物にしても 所謂 “肖像画” 的なものは普段描いていない。それで 「“馬の居る風景” というイメージなら何とか描けると思います」 とお話をして、了解をいただいた。

 このところ季節柄 “水田” を主題にした絵に集中していたけれども 「さて、そろそろ件の絵のことも考えなければ....」 と思い起こした次第。
 所属する美術会の美術展が丁度7月にあるため、せっかく描くのならそれに向けてターゲットを合わることにした。

 場面設定を北杜市大泉にある 『まきば牧場』 に決めた。過去何度も仲間とスケッチに出向いているので、いわゆる “絵に成る構図” が頭に入っているのが理由。
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 但し、ここの牧場は羊や牛がメインで、馬はポニー風の種が僅かしかいない。従って、馬自体は別の場所で取材して入れ込むことにした。
そうした準備を経て、先ずは小サイズの習作を描いてみたので、今回はその2点を掲載する。



1.画題 『薫風の牧場(まきば)−習作1』 北杜市大泉町 まきば牧場、サイズ:B4

 まきば公園は八ヶ岳の中腹に位置しているため、北から南方向にかけて結構きつい傾斜地に造成されている。絵として題材に成りそうなのは大別して 上(北側)から見下ろす構図 と 下(南側)から見上げる構図 の二つがある
 習作一点目は “見上げる構図” とし、ほぼ見た通りのイメージで描いてみた。
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       <同場所の写真>
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 但し、東北の人に贈る絵としては 天下の“富士山” を入れたかったので、やや無理をして遠景に入れてみたのだが....  正直、やはりちょっと不自然さを感じた。
 一方、馬のデッサンは少し “メルヘン調” に成ってしまったのが反省点。


2.画題 『薫風の牧場(まきば)−習作2』 北杜市大泉町 まきば牧場、サイズ:B4

 習作2点目は “見下ろす構図” とした。一段高い展望台から見る風景は雄大そのもので、天気が良ければ遠景に富士の裾野辺りまで見通すことが出来る。
 但し、手前から中景にかけての牧草地については、単純すぎて面白みに欠ける。そこで、点景(柵、畜舎、樹木)などを若干追加・アレンジして構図に変化を付ける工夫をした。
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       <同場所の写真>
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 馬については、一作目の反省点を踏まえてデッサンに留意したつもり。

 今回の結果を踏まえて、本番の絵は 「習作2」 をベースに描くことにしたい。
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水彩画-192 『薫風の水田スケッチ(V)』

2018/06/08 18:02
 いよいよ関東甲信地方も6日に梅雨入りしたが、翌日からは良く晴れて明るい初夏の陽となり、やや拍子抜けといった感じ。
 とは言え、週末からは数日間雨模様との予報。これから本格的梅雨となると “スケッチ泣かせの季節” 到来である。

今日は、前々回・前回に続いて 『薫風の水田スケッチ』 シリーズ第3弾として2点を掲載したい。


1.画題 『薫風の水田(E)』 富士見町先能、 サイズ:A4

 5月は、富士見町落合地区に一人で出かけてスケッチをすることが多かった。主たる題材は全て “水田” である。この日は国道20号線沿いにある 「先能」 と呼ばれる小さな集落。近くに 「武智鉱泉」 という古くからの鉱泉施設がある地域だ。

 釜無川と国道に挟まれた僅かな耕地に小さな水田が連なり、その周辺には民家が点在している。何処にでもある風景と言えばそれまでだが、箱庭のようにまとまった里山の雰囲気を感じさせてくれる。
 川越しの小さな水田群と、右側から迫る山の新緑を対比させて一枚描いてみた。
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       <同場所の写真>
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 初めは、画角を広く取って手前の川岸をしっかり入れて描こうかとも思ったが、紙サイズが小さいことを考慮して、今回は川を入れない程度にズームアップすることにした。もしも、大きなサイズで描くことがあれば、川を入れて描いても良いと考えている。


2.画題 『薫風の水田(F)』 高根町箕輪、 サイズ:A4

 5月最後のスケッチ会は “生憎の強雨” に見舞われた。
遠景は全く期待できないので、古民家と水田をテーマに描こうということになった。

 高根町南端の 「箕輪地区」 には大きな古民家が2軒連なっている一角があり、過去に2,3度描いたことがあるが、何れも季節が秋だったように記憶する。春の水田風景を期待して現地へ行ってみると、正に水が入り田植え直前の状態でタイミングはピッタリ。但し強い雨の中、車の中から横を向きながらの作業になったこと、水面が荒れて映り込みは鏡のように綺麗というわけに行かなかったこと、 が残念な点。

 それでも、古民家のデッサンと緑鮮やかな林の彩色に留意して何とか仕上げてみた。
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       <同場所の写真>
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 私は、やや画角を広げて右側にある主力の古民家以外に左奥の民家も入れた構図とした。一方、他のメンバーの場合はメインの古民家に絞って正面から捉えていた。小サイズの構図としてはその方が良かったのかもしれないというのが今回の反省点。


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水彩画-191 「薫風の水田スケッチ(U)」

2018/06/01 08:39
 今週はどんよりとした曇り空が多くなり、梅雨入りが迫っていることをを伺わせる。

 しかし今回の記事は、先週に引き続き 『薫風の水田スケッチ』 の第2弾を掲載したい。



1.画題 『薫風の水田(C)』 北杜市大泉町谷戸、 サイズ:A4

 5月後半のスケッチ会は、大泉町谷戸地域で描くことになった。以前にもこの辺りで描いたような気がするが、時期は良く覚えていない。
 先週と同様、手前に水田を入れ奥に南アルプスという構図だ。但し、たまたまこの日は珍しく午前中のスケッチだったので、南アルプスが “順光” となり山肌が綺麗に見えているのが前回と異なっている条件。また、立ち位置が水田沿いの道路脇なので棚田を見る目線が結構低くなっている。
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       <同場所の写真>
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 工夫した点は、以下の2点
 @ 甲斐駒ケ岳の水面への映し込みを描くため、手前に斜めに入る畦の位置を少し下へ移動
 A 南アルプスの折り重なる山肌を、いつもよりも丁寧に表現


2.画題 『薫風の水田(D)』 富士見町境国界付近、 サイズ:A4

 先週に引き続き、富士見町の国界付近で描いた一人スケッチの2作目。
 ポイントは前作と同じだが、見る方向を “南側” に振って描いてみた。
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       <同場所の写真>
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 自分の立ち位置は高所の道路沿い。結構の勾配のある棚田が手前から数段に亘って奥へ続き、その先は左右から山が交互に迫っているという典型的春の里山風景。

 構図は取り易いが、点景となる民家や遠近感を強調する道路などの要素が全く無いので、描いてみて何となく面白みのない絵だと感じた。水田で作業をしている人やトラクターなどを適当に入れることで、もっと雰囲気を出せたのでは無いかと反省した次第。
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水彩画-190 『薫風の水田スケッチ(T)』

2018/05/25 09:49
 5月の風は実に爽やかだ。
 周囲の里山は新緑の美しい色彩に溢れ、田には水が入り周りの風景を映し出してくれる。
 高原の5月は、一年の中で最も美しく過ごし易い季節だと感じている。
 仲間あるいは単独で、機会あるごとに積極的に屋外へ出かけ 『薫風の水田』 を題材にして、集中的にスケッチをするように心掛けている。

 今回は、周辺の田園地帯で描いたスケッチを2点掲載したい。


1.画題 『薫風の水田(A)』 北杜市高根町長澤、 サイズ:A4

 5月中旬の田園地帯は “代掻き” の只中で、いわゆる “水鏡” の現象を期待したいところ。たまたま出かけた日は風がやや強く天気も曇りがちであったため、映し込みにはやや不利な条件だったが、風が弱まると一時的に民家や樹影が映ることもあり、そうした一瞬を良く見て描くように心掛けた。
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       <同場所の写真>
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 構図面では、一番手前の畦道の角を左端に大き目に入れ、画面に変化を付けるようにした。
一方、遠景の山については、甲斐駒ケ岳の上半分は雲に隠れていたので、見たままの状態を描写することにした。


2.画題 『薫風の水田(B)』 富士見町信濃境国界付近、 サイズ:A4

 やはり5月の中旬、単独で出かけたのが信濃境エリア。
国道20号線が山梨県と長野県の境界を通過する地域は、いにしえ依り 『国界(こっかい)』 と呼ばれている。東西が急斜面の山に挟まれ、一番低いところに釜無川が流れており、 謂わば “谷合の山村” といったイメージである。
 中央道小淵沢ICから国道20号線へ出る県道が、小淵沢の山中をくねくねと下り最後に視界が開けたところがこの 『国界』 地域で、地積は富士見町信濃境下蔦木となる。かねてより、最後のカーブを下る辺りから見る里山風景が絵に成りそうだと見当をつけていたので、この新緑時期に足を向けてみたという経緯である。

 現地に立ってみると題材として色んなアングルが有りそうだったが、取り敢えず一枚目は素直に国道の信号“国界”方向を選んだ。
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       <同場所の写真>
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ポイントは、
・手前に丁度代掻きの水が入った棚田
・奥に盛り上がる急斜面の山肌に広がる新緑
の2点。
新緑の色合いがやや地味になってしまったかも... 水田をもう少し白く残しても良かったかも...
など気になる点もあるけれども、自己評価としては悪くないと感じている。



次回の記事も、『薫風の水田』シリーズ第2弾 を掲載予定です。
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アトリエ随窓-16 『信金店ロビーが春色に染まる』

2018/05/18 09:20
 所属する富士見美術会の定例美術展の一つである 『春の信金展』 が今週から始まった。

 会場となっている 「諏訪信金 富士見東支店」 ロビーの展示ボードには、会員が持ち寄った最新作29点がグルリと飾られている。
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 春のこの時期はやはり “桜” や “新緑” を題材にした作品が多い。4月に行った桜の写生会で描いたスケッチも含め、鮮やかな春色の絵で壁一面が埋めつくされると、ロビー全体がさながら “春爛漫” の雰囲気になったように感じる。

 寒冷の地に住む人々は、暖かい春を待ち焦がれながら長い冬をやり過ごす。3月に雪が融け4月に花が咲き始めると、住民皆の気分が一気に上向きになる。そうした季節間落差の大きさの分だけ、暖かい地方の人々よりも 「春を迎えるエネルギー」 が高いように思える。

 絵を描く者としても、春が来た “爽快感・解放感” のようなものを素直に描きたいという気持ちが沸き起こるはず。
 
 巧拙は別として、寒冷高地ならではのそうした “春の喜び感“ が作品に表現出来ているかどうか という観点で見ていただければと思います。
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<ご案内>

【期間】 5/14(月) 〜 6/15(金) 平日のみ
    ※ 9:00 〜 15:00
【会場】 諏訪信金 富士見東支店(西友ストア横) 入口ロビー


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水彩画-189 『新緑のスケッチ(3)』

2018/05/11 09:02
 連休の前半は天候が安定していて暖かい日が続いた。
 
 我が家から車で数分のところに 『瀬沢』 という古い集落がある。国道20号線を走るたびに、新緑スケッチポイントになりそうな場所だと兼ねてより目を付けていた所だ。

 現地に行って気がついたのだが、武田信玄ゆかりの 『瀬沢合戦跡』 という史跡がある場所だった。
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 その看板のあるところから上は急こう配の畑地になっており、今は休耕状態なのでスケッチの足場に利用させていただいた。ここから南側や西側を見下ろすと、手前に民家集落、左右・奥に新緑の山という好条件が揃っているのが嬉しい。
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 今回は、ここで描いた2点を掲載したい。


1.画題 『新緑の瀬沢A』 富士見町瀬沢、 サイズ:A4

 初めに描いたのが南側の風景(A)。国道20号線が丁度S字状に大きく曲がる地域で、富士見(長野県)側から大武川(山梨県)方面に道路が走っており、左右からは傾斜のきつい山が迫っている。
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       <同場所の写真>
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 山肌は明るい色の広葉樹が主体ではあるが、色合いの暗い針葉樹も適度に散在しアクセントとなっている。
 この絵では、手前に連なる集落の佇まいも点景として大切だと思ったので、比較的丁寧にデッサンするように心掛けた。


2.画題 『新緑の瀬沢B』 富士見町瀬沢、 サイズ:A4

 2点目(B)はアングルをやや西側に振った眺めを描いてみた。
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       <同場所の写真>
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(A)の絵に比べて手前の集落は少なめだが、新緑の主題となる中景の山が画面の中央を大きく占めること、最上部に南アルプスの一峰である 『のこぎり岳』 を臨むことが出来ること が良い点だ。
 描いてみると、新緑の描写という点ではやはり(B)の方が迫力を出せると感じた。


<考 察: グリザイユ画法>

今回、作品(B)では意識的に新しい彩色方法を試みた。
透明水彩では、何度も色んな色を重ね塗りしていくと “濁り” が出てしまう傾向にある。従って、新緑(紅葉も同じ?)のように “色彩の鮮やかさを強調” したい絵の場合には、重ね塗りの回数を出来るだけ抑える必要がある。ところが、様々な色合いの樹影が何層にも重なり合う様を描写するために(陰影を出そうとして)どうしても色を重ねてしまう傾向がある。その結果として鮮やかさを失ってしまうことも良くある。

 それを防ぐための一方策として、初めにグレー系の色で大まかに陰影のみを付けておき、その後に彩色するという技法(グリザイユ画法というらしい)がある。今回自分は、初めにグリーン系グレー色を使ってこの画法を行ってみた。まだ慣れていないのではっきりとは言えないが、普通に描いた作品(A)よりも、彩度を余り落とさずに樹影を表現できるような感触を得た。今後さらに試行してみたいと考えている。

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水彩画-188 「新緑のスケッチ(2)」

2018/05/04 09:05
 いよいよ新緑が美しい季節。
 この時期、風が爽やかで天気も安定しているので、都合がつく限り積極的に一人スケッチに出かけるようにしている。

 自宅から車で国道20号に出て上り方向に10分ほど走ると、山梨との県境エリアとなる。富士見町信濃境の 『机』 という地域から釜無川の西側対岸を見ると、切り立った山の斜面に広がる広葉樹林の新緑の美しさが目に留まる。橋を渡った対岸は山梨県の 『大武川』 という集落であるが、秋には紅葉も素晴らしい場所で昨年の晩秋にもこの付近で描いたことがある。

 今回は柔らかな色合いの新緑の樹影がマーブル状に連なる風景を描きたいと思い、4月末の天気の良い日に、一人でスケッチに出かけた。

1.画題 『新緑の大武川A』 山梨県白州町大武川、 サイズ:A4

 『机』 側の土手上にはスケッチ拠点として適当な空き地があり、そこから『大武川』 集落を見ると形の良い民家がバランス良く並んでいる。先ずはそうした集落の佇まいを添景に、裏山の新緑を主題として一枚描いてみた。
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       <同場所の写真>
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2.画題 『新緑の大武川B』 山梨県白州町大武川、 サイズ:A4

 もう一枚は、見る方向を北側に振ってみた。

 
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この場合、民家は少なくなる代わりに視界がやや広がるので、左右からの山並みが交互に重なりながら奥へ続く様が絵に成ると感じている。
       <同場所の写真>
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<考 察: 新緑の色合い>

 この時期の樹影は新緑独特の微妙に異なる色合いが入り混じっており、ブロッコリーのように細かく連なる様を絵にすることは大変難しいいと感じている。

 大雑把にとらえても “数種類の色” があり、彩色段階の初めにその風景に合わせて先ず基本色を複数作るようにしている。さらに細かく観察すると10種類以上の変化がありそうなので、実際塗る作業では先の基本色に別の色を少し混ぜながら変化を付けることもある。

 また、その日のベースと思われる色を始めに山肌全体に塗っておく場合もあるし、敢えて塗らない場合もある。どちらの方法にしても、メリット/デメリットがある様に感じている....
 一方 “陰影” についても、樹々毎のこんもりとしたものと山肌の谷ラインに沿うように斜めに走るものとがある。
 そういう状態全てを短時間スケッチで描写するのは殆ど不可能なので、実際には大まかな “イメージ” を如何に簡略化して描き表すか? ということになる。いつもながら、なかなか思うように描けない題材だと思っている。

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アトリエ随窓-15 「作品展終了」&水彩画-187 「新緑の里山1」

2018/04/27 08:40
 先週一週間(4/17〜4/22)、北杜市大泉町で開催した 『八ヶ岳水彩画倶楽部 作品展2018』 が無事終了いたしました。
 土地勘のない方にとっては少々分かりづらい場所ではありましたが、開催期間中多数の方々に見学に来ていただいて、主催者の我々としてもやり甲斐や手応えのようなものを感じることが出来ました。
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  世間一般で開かれている美術展の場合、作家がかなりの時間を掛けて制作した 「大作」「力作」「意欲作」 というような作品が多いと思います。しかし今回の作品展は、どちらかというと我々が日頃現地で描いている小サイズのスケッチを主力とした ”普段着感覚の展示” でした。そういう意味では、巧拙は別として “水彩風景画の原点” といえるような雰囲気の作品展 だったと思います。見学者の方々に、そういう面で評価をいただけたのであれば、大変嬉しく思います。
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 出展仲間の中には遠地(在京)組も何人か居て、作品搬入・搬出は勿論、受付当番なども皆さんかなり苦労しての対応になったことも事実です。しかし一方では、近くの中華料理店にて全員参加で行った 「前夜祭/懇親会」 では、各人の創作意識の話題など普段なかなか持てない貴重な交流の機会となりました。

 次回は何時とは分かりませんが、またこうした場を持てれば幸いと存じます。

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【 水彩画-187 】
画題: 「新緑の里山」 北杜市大泉町谷戸、 サイズ:A4

 上記の作品展に友人を案内した帰り、まだ陽が高かったので一人で付近のポイントに出かけ、今年最初の新緑風景のスケッチをした。
 場所は、谷戸城址から南へ少し下った田園地帯。この付近では昨秋皆でスケッチした記憶があるが、田に水の入る前の新緑風景は未だ描いたことが無かったと思う。
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       <同場所の写真>
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 初夏のように熱い陽気で、甲斐駒ケ岳を始めとする南アルプスをくっきりと展望できる。今春は桜も早かったが、それに比例して新緑の色付きも随分と早いように思う。特に中景の広陵に広がる広葉樹の淡い新緑は大変美しいと感じた。
 遠景の南アルプスの裾野の広がりと中景の新緑エリアの比率をどうするか迷ったが、この日の主題である新緑の部分を広めに採ることにした。

 これから5月中旬まで、しばらく新緑のスケッチを楽しめそうである。

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水彩画-186『桜のスケッチ2018 A』

2018/04/20 08:07
 所属する富士見美術会では、例年4月後半に “桜の写生会” を行っている。
今年は周囲の桜が随分早くから見頃を迎えていたので、4月前半の天気の良い日を狙って開催した。

 富士見町信濃境の 『先達』 という部落に古くからのお寺があり、今はこの地域の集会所として利用されている。寺名は 『常昌寺』 と言い、戦国時代に武田信玄の家臣(多田常昌)が山城を構えて居住し、信濃攻略の拠点とされたことから 『先達』 という地名になったと聞いている。

 この境内には枝ぶりの良いソメイヨシノが数本あり、寺の「御堂」 や 「甲斐駒ケ岳」 を背景に桜を入れると “絵に成る” 構図を取り易い。

 当日は、ここに会員17名ほどが参加し、それぞれが現地で好きな場所を捜して2時間ほど写生会を行った。

 今日は自分が描いた2作の記事を掲載したい。


1.画題 『常昌寺の桜1(御堂と桜)』 富士見町信濃境先達、 サイズ:A4

 一枚目は、御堂を背景に桜を左から大きく入れた構図で描いてみた。
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       <同場所の写真>
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 どの画角で切るか?やや迷いがあったが、御堂の右横にある土蔵もナカナカ味が有るので、そこまで入れるようにした。
 御堂は石垣の上に在るため、一段下から見上げるような感じになる。従って自分が座っている位置とは結構落差があり、坂道や石垣などアプローチ系がやや入り組んで見える。しかし、その辺は主題では無いのであまり描き込まないようにした。


2.画題 『常昌寺の桜2(甲斐駒と桜)』 富士見町信濃境先達、 サイズ:A4

 2枚目は 「遠景に甲斐駒ケ岳、右側半分に大きく桜が覆いかぶさる」 いわゆる世間一般に写真や絵で “良く採用される構図” に切り取って描いてみた。
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       <同場所の写真>
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 絵要素としては極めて単純なため、特に桜の枝花をどのように描写するかで絵としての出来加減が決まる。
自分として留意したのは、手前から奥まで2,3本の桜が折り重なっている感じを出すことだった。そのために “桜の木に依って、タッチや色合いを微妙に変え、境界部に陰影を付けること” で重なりを表現してみたつもりである。


<考察: 桜の木は尖っている>
 
 桜の描き方は千差万別で、決して一様ではない。

描き方の一つの視点として、花枝を
@ 丸く描くか?  A 尖がらして描くか?
という違いがある。
 
仲間内の絵を見ると、どちらかというと “丸く描く” 人が多いと感じている。

 しかし、桜の主流であるソメイヨシノをよく見ると、木の最外周の先は実際 “尖って” いる。
さらには、何層にも重なっている枝の殆どが “内から外へ” 向かって伸びているので、枝に沿って咲く花の塊も、先端が全て外へ突き出しているはずである。桜の木全体として花枝の集合体となると ひと目 “丸く” 見える ということなのだろう。

 私も水彩画を始めた頃は、丸く描くことが多かった。しかし、最近は上記のような観察に依って “尖らして” 描くことが多い。その方が、桜の“生命力”や“勢い” あるいは “繊細さ”や“風にたなびく様” など、幾つかの桜の特質を効果的に表現できると考えている。
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水彩画-185 『桜のスケッチ2018』

2018/04/13 08:44
 4月に入って八ケ岳高原にも一気に桜のシーズン到来。

 例年なら4月中旬以降がピークなのだが、今年は第一週から見頃を迎えている。ということで、「さあ。桜のスケッチ開始!!」

 今回は、北杜市と岡谷市というかなり距離の離れた桜スポットで描いたスケッチを2点掲載したい。



1.画題 『谷戸城址の桜』 北杜市大泉町谷戸、 サイズ:A4

 4月最初のスケッチ会は、北杜市の桜の(隠れた)名所である 「谷戸城址」 になった。公園の上の方はやや遅いが、日当たりの良い入口付近は既に見頃を迎えていた。
 この城址の桜は過去に何度か描きに来てはいるが、今回は過去に描いたことのない 資料館前から城址側を見るアングル を選択し、仲間はそれぞれ気に入った場所に陣取る。
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       <同場所の写真>
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 「どの方向から、どの程度の範囲で切り取るか?」 がポイントとなる訳だが、私は “手前からのアプローチと右奥へ進む小径” のイメージを入れてみることにした。但し、主役の桜の印象をスポイルしないように、例によって下部は余り彩色しないように留意した。


2.画題 『横河川の桜並木』 岡谷市長地権現町、 サイズ:A4

 諏訪地方の桜の名所の一つとして、岡谷市の 『横河川』 という小河川の土手沿いの桜並木がある。
しかし、我が家のある富士見町からはちょっと距離感がある(25km程離れている)ので、これまで私は訪れたことがなかった。今年は初めて、単独のスケッチに出かけてみた。

 近くの公共施設の駐車場に車を停め、先ずは様子見で川の土手を一回り散策する。両岸にビッシリと連なる桜並木は、歩道の上に枝がアーチ状に覆いかぶさっており、見事な “桜のトンネル” を作り出している。
結局、スケッチ場所としては並木の入口付近が良さそうだと見当をつけ、一旦車に戻り道具を持って再びポイントへ。そこで作業を始め1時間ほどで何とか描き上げた。
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       <同場所の写真>
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平日だったので花見客の人出はそこそこではあったが、一部の人に冷やかしで声を掛けられたり覗かれたりした。それはそれで桜の下独特の風情の一つとして、自身も楽しめる余興のようなものと感じている。


<余談:『八ヶ岳水彩画倶楽部 作品展』について>
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 私がお世話になっている北杜市大泉町を中心としたスケッチ教室・同好会 『八ヶ岳水彩画倶楽部』 の作品展が、来週 4/17(水) 〜 4/22(日) に開かれます。会場は 『谷桜酒造』 敷地内のコミュニティ―ホール /北杜市大泉町谷戸。

 年間を通じて 八ヶ岳高原(北杜市、南牧村、富士見などのエリア) で描いた倶楽部メンバー(私を含め)の作品を数十点展示する予定です。

 どなたでも自由に見ていただけますので、ご興味がありましたら期間中是非足をお運びください。
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水彩画-184 「早春のスケッチB(野辺山)」

2018/04/06 08:56
 陽気はどんどん春らしくなり、日によっては初夏の暖かさのこの頃。全国的に桜の開花が10日〜2週間ほども早いと聞いている。

 富士見高原もいよいよ “春本番” となっており、例年なら4月中旬以降に咲く隣組の一本桜 (『高遠彼岸桜』の亜種らしい) が、今週既に開花して5分咲き程になっている。
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 そんな状況ではあるけれども、今回は今季最後のつもりで描いた “冠雪の八ケ岳” を掲載する。


 画題 『早春のスケッチB(野辺山)』 野辺山高原、 サイズ:A4

 4月最初のスケッチの日は、上空は晴れて初夏のように暖かい日だった。但し、黄砂と花粉の影響でやや霞んだような春独特の空だった。
雪を被った八ヶ岳は恐らくラストチャンスだろうということで、野辺山高原の開拓記念碑付近から八ヶ岳東麓を広く取った構図で描くことにした。
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       <同場所の写真>
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 主題は当然 雪の被った 『八ヶ岳』 と 広大な 『裾野』 及び 『カラマツ林』。
 一方、手前に広がる牧草地はまだ冬枯れの状態で絵に成らない。従って、緩くカーブする一本の道だけをアクセントにして、例によってデッサン線をそのまま残し殆ど色付けをしない描き方にした。


<余談:春只中の静岡へ>

 3月最後の週末、静岡市方面へ夫婦で出かけた。私が所属する美術会で、この秋に予定している研修旅行先として静岡を候補地にしているので、事前(美術館など)の下見を兼ねて一足早い花見をして来ようと考えた次第。

 当日は天気が良くて助かったが、若干風が冷たく流石にシャツ一枚という訳には行かなかったけれども、寒冷地に住む我々にとっては、“春の雰囲気” を十二分に満喫することが出来た。

 たまたま 『駿府城公園』 附近では例年の ”春祭り” が行われていて、武者行列や踊り連パレードなどがあり、大変な人盛りだった。
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 満開の桜の下では、皆さん花見に興じて気分はお祭りムードで最高潮の様子。我々も、屋台で名物 “静岡おでん” を買って食べてみた。
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 味噌出汁だけれどもサッパリしていてとても美味だった。

 また、清水港エリアにある大きな魚市場にも寄り、施設内の食堂で海鮮丼をトライ。
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 湊直結の食堂ということで、さすがにどれも新鮮かつボリュームたっぷり。久々に、海辺の明るい陽差しと味を堪能できました。 
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水彩画-183 「早春のスケッチA(玉川)」

2018/03/30 08:53
 1月後半から腰痛が続いている。その年にも依るけれども、たいてい真冬に痛くなり春先まで続くのが私の腰痛のパターンだ。
 この時期、“寒さ” “除雪作業” “運動不足” など幾つかの条件が重なるためだと推定している。

 今年はいつもより状況が悪く長引いているので、茅野市にある評判の良い “鍼灸指圧院” へ何回か通っている。以前にもお世話になったことがあるけれども、一般的な柔道整体の治療よりはるかに効く感じがしている。

 その医院からの帰り道途上に、八ヶ岳(西麓)を全望出来る田園地帯がある。当日は5月上旬並みのポカポカ陽気だったので、以前から目を付けていた付近のポイントへ立ち寄って “一人スケッチ” をした。


画題 『早春のスケッチA(玉川)』 茅野市玉川穴山地区、 サイズ:A4

3月も下旬の明るい日差しの中で、陽気だけはすっかり春本番を感じるところだが、周囲の風景は部分的に残雪があり木々の色付きはこれからという状況。それで、画題としては 「早春」 という表現がやっとである。
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       <同場所の写真>
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 この場所のポイントは以下の2つ。
1) 白い冠雪が美しい 「赤岳と横岳(西麓)」
2) 手前に茂る大きな 「鎮守の林」

 特に2)については、枝振りの良い針葉樹と広葉樹がバランス良く混在していて、四季時折の色合いが美しい林だと感じている。

 手前の田のエリアは通常であれば余り面白みがない訳だが、数日前に降った春の大雪が田んぼの畦道の彼方此方にまだ残っており、この日はそれも点景の一つになると考えある程度描き込むことにした。
 

<余談:ふきのとう

 庭の残雪が融けて土が見えて来た頃合いを見計らって 「ふきのとう」 を探してみた。するといつもの場所に可愛く顔を出しているのを発見。早速、周囲の土を少し起しながら採取をした。
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 10分程で、夫婦でおかずの一品にするには十分の量を確保できた。
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天婦羅にして食べてみると、独特の苦みが口中に広がり、 “春の味” と共に “活力” が体中に染みわたるように感じた。
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水彩画-182 「早春のスケッチ(野辺山高原)」

2018/03/23 08:47
3月第3週のスケッチ会の日は、4月下旬並みの暖かい陽気となった。
久々に外で描けそうな状況なので、野辺山エリアで冠雪の白さが眩しい八ヶ岳を描くことになった。



テーマ 『早春の野辺山』 野辺山高原141号線沿い、 サイズ:A4

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       <同場所の写真>
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 国道141号線沿いの 「ビックリ市」 駐車場から見る八ヶ岳は、手前一面に野菜畑が広がって視界を遮るものが無く “雄大” そのものだ。

 このところの春日和で裾野エリアの雪はすっかり融けてしまい、野菜畑は一面こげ茶色の土が広がっている。例によって、この状態をまともに描こうとすると絵としてまとまらなくなるので、主題の八ケ岳と中景の林群のみ描き込むように心掛けた。結果、手前半分に雪があるように見えるかもしれないが、それはそれで “良し” と考える。


 ところで、昨年の夏に全く同じ場所で描いている(下)。
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       <同場所の写真>
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 色彩に乏しい早春に比べて、夏の場合は葉物野菜のグリーンが鮮やかで野菜畑自体が主題になり得るほどだ。従って、見た儘を描いていけば自然に絵としてまとめられる。しかし、最近の 「的を絞った描き方」 という志向から改めてこの絵を見ると、いくつかの反省点もあるように思う。


 全く同じ場所で描いたスケッチでも、季節・天候の違いで印象がかなり変わるものだ。一方、ほぼ同じような景色を前にしても、描く人のその時の心境や経験の違いなどによって 「何を捉えるか?」 「どう描くか?」 が変わってくることも事実だ。

 6年間スケッチを繰り返して来て、そうしたことを強く感ずるようになって来たこの頃である。



<余談:彼岸のカミユキ>

 今週21日、関東地方に降ったカミユキは半端じゃなかった。
 富士見町一帯は一日で30cmほども積もり、辺りはすっかり冬ようなの景色。
 お墓参りなど外出の予定は全て取りやめにした。

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  一夜明けた22日は、家の周りの雪かきでひと汗くことになった。
 除雪作業をしていて ふと 「雪(穴の部分)が青く反射している」 ことに気がついた。
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 ”波長の短い青い光が奥の方まで届きやすいから” ということらしいが、春の雪は温度や表面状態に依って余計にその傾向が強いのかも知れない。

 この大雪も、その後の気温上昇でどんどん溶けていくのは 「暑さ寒さも彼岸まで」 故ということだろう。



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水彩画-181 「霧雨の清泉寮」

2018/03/16 08:38
 3月も中旬に入り急に暖かくなって来た。このところの気温上昇と降雨によって、周辺の雪はすっかり溶けてしまった。

 最近のスケッチ会の日はいつも天候が優れない。この日もやはり雨天で視界が悪い日だったので、今冬二度目の清泉寮エリアに行く。
 全体が春の霧雨に霞むような感じ。 さらに、手前の牧草地に前回たっぷりあった積雪は綺麗になくなっていた。
 
 そんな悪条件下ではあるが 「どんな状況でも、絵としてまとめる工夫」 という “最近の課題” を意識して描くことにした。

テーマ 『霧雨の清泉寮』 北杜市清里、 サイズ:A4

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       <同場所の写真>
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 この風景では、主題はやはり 「中景の林と建物」 しかなく、それ以外は 「あまり描き込まない」 ように意識した。手前半分の牧草地の処理については、実際には溶けてしまった積雪をたっぷり入れて 「真っ白に残す」 ことにした。

 実は上記の絵は再描したもので、最初に描いたスケッチでは、画面手前に斜めに走る “白い柵” を入れて描いてみた。
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すると、柵が主題の中景とバッティングしてしまう感じがしたので、取り除いた経緯がある。また、中景の彩色もややカラーが強すぎた感じだったので、色合いを淡白に変更した次第。

絵の題材にも寄るけれども、今回のような “静寂感”“朦朧感” を表現したい場合は

・点景は、ごちゃごちゃ入れずにスッキリさせる
・彩色は、モノトーン基調の落ち着いた感じにまとめる

という方が良さそうだ ということを学ばされたスケッチとなった。


 八ケ岳高原もすっかり春めいて来た。春の陽光は冬のそれと異なり、明るく柔らかい感じに変わってきている。天気の良い日には “屋外で描く” ことの出来る季節、いよいよスケッチの機運も盛り上がることになる。
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アトリエ随窓-14 「ボランティアとしての絵画活動」

2018/03/09 09:08
 私の所属する 『富士見美術会』 は町の文化協会に所属し、町公民館活動の一つの団体という位置づけである。
 主な活動としては、
「会員美術展(年数回)」 「写生会(年3回)」 「人物デッサン会(年1回)」 「研修旅行(隔年)」 「定例会合」
などがある。さらに近年 「絵画教室」 を月1回(年12回)開催している
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 「絵画教室」 とは言っても、その実態は

・当会の会員に成れば、いつでも無料で参加できる
・絵の経験、ジャンルなど一切問わない(意欲があればよい)
・課題は決めずに、都度聞きたいことを講師や仲間に相談できる
・事前予約は不要


という状況で、自由度の大きいのが特徴である。従って、世間一般の「絵画教室」とはかなり性質・内容が異なり、どちらかというと 「サロン」とか「交流会」 といった雰囲気が強い。

 それでも敢えて 「教室」 というネーミングにしているのは “新規会員の勧誘” が主な目的の一つになっているからである。近隣の市・町にはそれぞれ歴史ある立派な美術会が存在するけれども、何れも 「会員の高齢化」「会員数の減少」 といった課題を抱えていると聞いている。当会も数年前まで同じような状況にあり、新たな会員を増やす方策を検討していく中で、この企画が始まったという経緯がある。
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 「教室」を始めてから丸4年が経ったけれども、実は “新会員の勧誘” という効果は絶大で、延べ18名もの新会員拡大に繋がっている。

但し、課題もない訳では無い(下記)。
@ この一年ほど、絵画教室への参加者が減少傾向(特に、新人以外の参加者)にある
A 新規加入者は、県外からの移住者・別荘居住者が多い


<ここで考察..>

@について
・絵の創作というものは、基本的に個人の活動である。全くの初心者は別として、ある程度の経験者・ベテランになれば 「わざわざ画調の異なる人の意見など、あまり聞いても仕方ない」 という意識もあると思う。
・但し一部には自分の絵に飽き足らず、他の人の技巧や画調を刺激剤として見聞きしたいという人も居るように思う。そういう意味では “絵に対する探究心の強い人“ には参加する意義があるのかもしれない。

Aについて
・元々、会員の殆どは地元出身者で占められていたわけだが、この数年の新規加入の方々の大半は地元外(県外)出身者である。それで、私なりにその理由を考えてみた。
 ・移住者・別荘居住者の多くが “豊かな自然環境” と “ゆったりと流れる時間” を求めて都会から田舎へ生活拠点を移している。背景にあるのは、色んな過去のしがらみから離れ “好きなことをして気儘に暮らす” という生活志向だと思われる。従って “時間の大部分を自分自身のために使う” “自分を高める生活に生き甲斐を感じる” という意識が強いのでは無かろうか?
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 私自身は県外出身者であるけれども、既に富士見町に30数年暮らしているので、期間の長さからすれば限りなく地元の人間と言えるかも知れない。しかし、生活志向とか価値観などについては移住者と共通するものがあると感じているので、こうした新規加入者の増加はあまり違和感が無い。

 ひとつ悩ましいのは、別荘の人の場合 “通年で居住していない” ということがある。イベントの連絡や美術展への作品の出展準備など、各自のタイミングを合わせるのは困難である。作品搬入・搬出時の作品預かりなど、出来るだけ融通をきかせるようにするのも、役員の一人としての私の役目でもある。

 当会は創立30年ほどの歴史があるわけだが、上記のように時代と共にその会員構成や活動実態が変化しつつある。何れにしても、会の活動が町の文化活動の更なる発展に貢献できる存在となっていけるよう、微力ながら協力していければと思っている。
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水彩画-180 「残雪のペンション村」

2018/03/02 09:15
 2月最後のスケッチ会は先週に続いて曇天となり、遠景は望めないので “近・中景” を題材にすることになった。
 清里高原の 『萌木の村』 にあるペンション村エリアには、昨年の春と夏に描きに来ているが、冬期は久々だ。
 天気が良ければ北側に八ヶ岳が眺望できるはずだが、予想通りこの日は全く見えない。現地で各自適当にポイントを探しながら、それぞれ気に入った場所に車を停める。私は、ペンション村入り口付近のやや小高い場所から、東南方向を臨む構図で描くことにした。実は、昨春ほぼ同じアングルで一度描いたことがあるけれども、自分として不満の多いスケッチだったという記憶があるので、ちょっとしたリベンジの気持ちが働いたという次第。
 

1.テーマ 『残雪のペンション村(1)』 北杜市清里萌木の村、 サイズ:A4

 ほぼ横一線に並んでいるペンションの建物群を、斜め上から望むアングルとなる。手前の広い牧草地エリアには、たっぷりと残雪があり白さが際立っている。建物の背後にはこんもりとした林と、標高の低い山並みがある(天気が良ければ、奥に瑞牆山や金峰山など高い山が見えるはずだが...)。
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       <同場所の写真>
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 今回のように、建物を上から見下ろすような位置から描くのは、(デッサンなど描写が)なかなか難しいものだと感じた。


2.テーマ 『残雪のペンション村(2)』 北杜市清里萌木の村、 サイズ:A4

 もう一枚は、後日家で描いてみた。
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       <同場所の写真>
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 以前ほぼ同じアングルで描いたことがあるが、手前中央にある大きな広葉樹をまともに入れてしまい、構図面で失敗した経験がある。それで今回は大木をそっくり省き、中央の抜けを良くした。一方、空も山も余り特徴がないので、建物群を上方へ寄せて下部の積雪エリアを広く取るようにした。


<考 察>
 先週と同じように 「中景の建物群を主題として、手前の雪の白さとコントラストを取る」「それ以外は余り描き込まない」 という点に留意して描いてみた

 そういう ”的を絞った” 描き方が本来の “スケッチ” だと思うのだが、描いている内に無意識に手が動いてしまい、気がつくと “その他の個所” も結構絵の具を載せている自分に気づく。従前よりは改善はされてきているとは思うが、まだまだ “クセ” が抜け切れない(反省...)。
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水彩画-179 「冬曇りの里 スケッチ」

2018/02/23 09:09
 立春も疾うに過ぎ、暖かい地方であれば “早春” という季語通りの明るい雰囲気が漂い始めていることだろうが、八ヶ岳山麓一帯はまだ冬のただ中と言って良い。
 2月中旬のスケッチの日は、どんよりとした空。こうした “冬曇り” の日は、遠くの山は霞んで良く見えないし、里山の眺めも何となく裏寂しく感じる。

 今回は 『冬曇りの里』 と題して、スケッチ2枚を掲載する。


1.テーマ 『冬曇りの里(1)』 北杜市大泉町西井出、 サイズ:A4

 遠景は余り望めない天候のため近・中景で描ける場所ということで、いつもの大泉町田園地帯へ行く。
ロッジ風建物の並んだ場所もあるけれども、今回は農家の集落を主体に選択した。春や秋は樹々や田園の色合いが綺麗なので背景の山も含めてカラフルに描くのが普通だが、冬場で曇天という条件では鮮やかさは全く望めない。そこでこのスケッチでは、民家群そのものに焦点を合わせて、周囲の風景はザックリと描くということにした。
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       <同場所の写真>
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 意図的にアップ気味にしてみたが、そうは言ってももう少しワイドにして、空も広く入れた方が良かったのかもしれない。

2.テーマ 『冬曇りの里(2)』 北杜市大泉町西井出、 サイズ:A4

 1.の絵は田んぼ道から東側を観た風景だが、西側を振りむくと “曇天の空の合間から指す陽の光” と “南アルプス連峰” が薄っすらと眺望できた。「これはこれで絵に成りそうかな?」 と思い、もう一枚描いてみた。
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       <同場所の写真>
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 点景が何もない構図なので、たまたま電線にとまっていたカラスを一羽入れてみた。冬のカラスは、よけいに寂しさを醸し出してしまうものだと感じた。


<追:おめでとう!! 小平奈緒選手

 平昌オリンピックの日本人選手の活躍ぶりが素晴らしい。特に、地元(茅野市出身)の小平奈緒さんがスピードスケート1000mの銀に続いて、500mで金メダルに輝いた話題はいっそう身近に感じる。
 偉業達成の翌日には、地元の市役所や小学校に祝賀の 『懸垂幕』 が取り付けられたとのこと(新聞記事)。
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 長野県内には、これまで支援をしてきた関係者・団体・企業が沢山あるので、帰国後の祝賀行事もひと際盛り上がることでしょう。これから世界を目指す若い選手や地元の子供たちに、大きな夢を与えてくれたことが、とても嬉しく思います。
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水彩画-178 「雪景色スケッチ『清泉寮』」

2018/02/16 08:45
 2月初めのスケッチ会の日は降雪に見舞われた。

 遠景は全く見えない天候なので、建物系を描こうということで定番の 『清泉寮』 へ行く。
 これまで何度も描いている風景ではあるが 「何を描くか? どう描くか? を都度意識的に変えてみる」 という先生のアドバイスを念頭において描くことにした。



1.テーマ 『雪の清泉寮(1)』 北杜市清里 清泉寮、 サイズ:A4

 過去2年ほどは、駐車場の下の方から “広角” で描く場合が多かったが、今回は降雪で見通しが悪いため、建物に結構近い場所から “アップ” で描くことになった。広角の場合は、手前下半分の積雪アプローチの表現や八ケ岳の冠雪などがポイントになるが、近景ではやはり建物や周囲の樹々の描写が主体となる。但し、降雪で一面霞んだような天気なので、建物の細かい部分は殆ど見えない。
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       <同場所の写真>
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 こうした条件下でのスケッチは捉えどころがナカナカ難しい。全般的に水気を多めにして絵の具をぼかしながら描くことになる。一方で “描き込みを要する個所” が少ないので、描画時間が短くて済むというメリットは有る。この絵は1時間ほどでまとめることが出来た。



2.テーマ 『雪の清泉寮(2)』 北杜市清里 清泉寮、 サイズ:A4

 上記1.のスケッチは清泉寮の本館(旧館)だったが、私以外の仲間は西側の新館を題材にして描いていた。新館は自身も過去2、3度描いており、本館とはまた違った味があるのは認識していた。それで、当日そちら方向を撮って置いた写真を参考にして、後日スケッチ感覚で描いてみた。
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       <同場所の写真>
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 下半分の積雪エリアは紙の白地を出来るだけ残し、上半分の建物や林としっかりコントラストを取るように心掛けた。但し、地面が右から左へ緩やかに下っていることと、そのスロープが手前から奥へ何層かに重なっている感じを出すため、淡い影や窪地を適当に入れて変化をつけるようにした。
短時間のザックリした描き方だが、全体としてはほぼ自身のイメージ通りに表現出来たと感じている。


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水彩画-177 「冬の八ケ岳スケッチ」

2018/02/09 09:00
 1月後半、数週間ぶりに仲間とのスケッチ会に出かけた。私にとって今年初のスケッチとなる。
 場所は、昨年冬にも何度か描きに行った野辺山高原。
空全般に薄い雲が広がってはいたが、薄日が差して辺りは明るい。高地特有の澄んだ空気を通して、八ヶ岳の峰々が良く展望できる日であった。
 今回は、その日に描いた八ヶ岳のスケッチを2点掲載する。


1.テーマ 『冬の八ケ岳(1)』 野辺山高原 獅子岩展望台、 サイズ:A4

 JR野辺山駅から2kmほど南へ入ったところに 『平沢峠獅子岩展望台』 がある。見晴らしの良い高台にあるため、北西方向に八ヶ岳の全景を見渡せる場所だ。標高が高く底冷え感が半端ない地域なので、程良い場所・角度で車を停めていつも車内から描くことになる。
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       <同場所の写真>
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 ここからの山麓の雄大な眺めは感動ものである。しかし、これをスケッチとしてまとめるのは大変難しい。見渡す限り “山と裾野” ばかりで、アクセントとなる点景が殆ど無いからである。
 大きなサイズで丁寧に時間を掛けて描くのであれば、また違った表現も有ろうかと思うが、1時間ほどのスケッチとしては、こんなものか...(己の身の丈を知る)。


2.テーマ 『冬の八ケ岳(2)』 野辺山高原 電波観測所付近、 サイズ:B5

 1.でスケッチした帰りがけに 「他にもどこか適当なスケッチポイントが無いか?」 と、一人で少し寄り道をしてみた。広大な野菜畑の広がる一帯を東に進むと 『国立天文台 宇宙電波観測所』 の巨大なパラボラ望遠鏡がある。そこからやや東側に車を走らせていると農道沿いからの眺めが絵に成りそうに感じたので、道路脇に車を停め車内からスケッチをした。
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       <同場所の写真>
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 基本的に山・畑・林すべてが平たく広がっており縦方向の変化に乏しい構図だが、手前の野菜畑の描き方で特徴を出せると感じ、空と大地の空間の広さを意識して描いてみた。

<考 察>
 個人的には、描くのに苦労した1.の絵よりも気楽に描いた2.の方が気に入っている。

 例えば “都会から来た観光客が八ケ岳の雄大な眺めを楽しむ“ というシチュエーションとしては、当然1.の眺めがお勧めだと思う。しかし絵を描く立場からすれば、観光パンフレットや絵葉書に載せるような景色が、必ずしも題材として適しているわけでは無い。言葉ではうまく表現できないが、恐らく何気ない風景の中に見出す ”絵に成る要素“ とか ”インスピレーション“ のようなものなのだろう。


<余談:御神渡りを見る>
 今冬2度に渡る寒波襲来によって諏訪湖が全面結氷して氷に亀裂が現れていたが、2月初め遂に 『御神渡り』 が認定された。数年ぶりの 『御神渡り』 とあって、県内外から見物客や写真愛好家で日々賑わっているとのニュースを見る。
 先日諏訪湖近くへ出かける都合があり、せっかくなので私も湖畔端へ足を伸ばしてみた。下諏訪の赤砂という出鼻地から2方向へ伸びる神秘的な亀裂を見ることが出来た。
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 拝観式の占い結果では、今年の天候を 「前半は不安定、後半は順調」 作柄は「やや良」 経済は 「明るい兆しあり」 ということらしい。この通り、良い年になりますように!


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『松代』 を訪ねて

2018/02/02 08:31
 昨年末、北信地域の温泉へ出かけた際に 『松代』 を訪れた。

 僅か半日ほどの散策だったが、江戸時代城下町として栄えた武家屋敷跡などを中心に回ってみた。

 ポイントは何といっても松代城址近くの真田関連3施設。年末の平日ということもあり、観光客は疎らで、駐車場も余裕で停められた。

 チケットを買う際 『真田宝物館』 『真田邸』 『文武学校』 共通入館券400円は随分安くてビックリ。
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 (余談) 受付の人に聞いた話だが、2016年は大河ドラマ 『真田丸』 の影響で、観光客がどっと押し寄せたようだが、2017年になるとすっかり元の状態に戻ってしまったとのこと。いつの世も、世情というのは浮き沈みが大きいということか...。 

 当日は大変寒い日だったのだが、宝物館は近代的な博物館然とした施設なので、冷暖房完備で問題なかった。一方、真田邸と文武学校は元が江戸時代に建てられただだっ広いお屋敷故に、中に入ると “底冷え感” が半端ではない。当然のこととは言え 「通常誰も住んではいないため火の気が全くない」 「見学対応のため障子・襖・板戸などは全て開放されている」 ことから、余計に寒さを感じてしまう。靴を脱いで屋敷に上がり屋内を歩き回る訳だが 「日陰の場所を歩くと足裏が冷たくなってくるので、出来るだけ陽の当たっている廊下などを選んで歩く」 といった “工夫” をしながら観覧した。
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 昔の人は、風通しが良く暖房の無いこうした屋敷に火鉢ひとつで暮らしていたと思うと 「かつての日本人は何と我慢強いことだったのか」 と感心してしまう。
 一通り見終り体が冷え切ってしまったので、近くの “竹風堂” で一休み。こういう甘味喫茶は久々だったので、純和風の味と雰囲気をじっくり楽しめた。
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 その後、一般解放されている 『旧樋口家』と『旧前島家』 の二つの武家屋敷にも入ってみた。それぞれ家老級とか目付・上級武士のお屋敷だったそうだが、展示品も充実していて見応えがあった。画像

 ここで最も印象的だったのは 「ボランティア説明員」

 皆さん70代と思われる男性で、地元の文化財保護・観光振興のボランティア団体に所属されていて、施設/日ごとに交代当番制を敷いて対応しているらしい。大半が入場無料の施設故に、基本的に無給のお仕事のようだ。しかも、お客が少ないと思われる年末年始(大晦日/元日も含む)も開館・常駐しているとのこと。
 寒い冬期、底冷えする屋敷内で炬燵等にあたりながら疎らなお客のため待機しているという厳しい環境ではあるが、皆さん明るい顔で生き生きとしている。勿論、歴史好きで郷土愛が強いというバックグラウンドなのだろうが、それに加えてこのお役目に “誇りと生き甲斐” を感じていらっしゃると推察する。


【あとがき】

 松代は我々にとって初めてとは言え、これまで認識していたことと言えば “松代地震” “大本営地下壕” 程度。恥ずかしながら、基本的なこと(例:長野市の一地域であること、江戸時代真田家の本拠地だったこと など) も殆ど知らずにいたというダメ信州人の我々(まア、長野県は広いので中南信の人間としては、こんなものか....)を痛感。

 似たような城下町は県内外に沢山あるわけだが、松代の場合 “主な見どころがコンパクトな地域に集中していて、徒歩で十分観光できる” といった利便性に加えて 上記のような “熱心なボランティア活動” に支えられた “手作り感溢れる良さ” があるように感じた。

 他にもいくつかポイントがありそう(温泉、地下壕、象山関連 など)なので、機会があったらまた訪れてみたい。
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